ベストオブ薄着〜竹瓦温泉〜
温泉まつり期間中に42.195湯回る競技、フロマラソンの1湯目に、別府で1番歴史のある竹瓦温泉を選んだ。作戦としては、別府温泉エリアの中心であるここから近場を手分けして入っていこうというものだ。湯部の活動として、特別に湯部員みんなで42.195湯回るというルールを設けてもらっていたので、4人のメンバーで挑んだ。
暖簾を潜ると、地元のおばちゃんと、”見るからにフロマラソンランナー”が入り混じっていた。参加する際に、88と書かれた風呂桶が配布される。どこに行くにもそれを持っていけば、温泉愛好家です、という名札になるので地元のおばちゃんたちがかなり待遇を良くしてくれる。とても助かっている。
髪を洗うわけではないのでパパッと着替えてある程度入浴し、次の温泉に向かう。特に竹瓦は熱いから、一瞬入れば温もりは続く。服を脱いだ順番と綺麗に逆順に服を着ていく。余談であるが、1日で他人様の半月分くらいは着脱をしている私の着衣タイムは、同年代の女子ではずば抜けていて、その経験が手伝って、トイレの早さに関しても他の追随を許さない。1回分のストーリーで収まるくらいの時間しか要さない。そんな早着替えを誰に見せるわけでもなく繰り広げていると、”見るからにフロマラソンランナー”が声をかけてきた。
着替えの時間大事ですよね〜
と。”見るからにフロマラソンランナー”は、着替えが少なく済むよう、ゆったりしたワンピースを着用していた。もうここまでくると”ある意味勝負服”ではなく”完全に試合着”である。
ヒートテックとか暑いし時間かかるしでもう途中から着ないですよね
と私が返すと
もう下着とかも着なくなっちゃいますよね!
と”JKなしなし”の””見るからにフロマラソンランナー”あるある”を返してきた。下着を着ないのは流石に意味がわからないと思って、
それはすごいですね、やばくないですか、
と”JKあるある定型文”で笑ってその場を凌いだ。どう考えても下着を着なくなるなんてありえないや、さすが”プロフロマラソンランナー”だ、とひたすら考えた。
そんな出来事があったのは4月3日。
1日に何湯も回ることが増え、88湯まで残りあと少し、となった3月、下着を着ないことを理解し、態度と行動にそれが現れた私が、今、この記事を書いている。