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【2024年 目標】日常を芸術に変えるために,今年も「創作」と「生活」をつなげよう


新年が明け、2024年の冷たい風が東京の街を吹き抜けていった。

深夜の自宅でコーヒーを片手に、新年の目標を考えていた。昨年は多くを成し遂げたが、まだ達成できていない夢もあった。


1. 演出論/演技論の作成

自分の演劇を学問的に捉え、体系的に説明できる「演出論/演技論」を作成するという目標を2023年に立てていた。昨年はこの目標を一部達成した(と言えそうです)。

『「またまた」やって生まれる「たまたま」』でのクリエーションで、俳優に対して口頭で説明することは(おぼろげながら)できるようにはなってきたが、依然、文章にしてまとめられてはいなかった。

2024年は、演出論/演技論を文書として完成させ、自身の演劇の「参考書」を創り上げることが目標だ。

戯曲が「バイブル」であるとしたら、僕の演出論/演技論は、「バイブル」を読み解くための「参考書」になるだろう(バイブル=聖典は大抵読みづらく、如何様な解釈が可能であるかのふうに書かれてある。それを適切に読み解くには、適切な「参考書」が必要になります)。

僕たち、ぺぺぺの会の演劇づくりの方法は、現在のところ、主に3つのステップで成り立っています。

(戯曲を)読み解く
   ↓
(戯曲を)批評する
   ↓
(戯曲を)演じる・演出する

すべての目的語が「戯曲」であることに注目したい。僕の演劇づくりでは、戯曲はバイブルのような扱われ方をします。

どういうことかというと、ひと度稽古がはじまってしまえば、戯曲が改稿されることはありません。演出家の都合で戯曲を改変することは許されなくて、むしろどうにかして演出家がそれに沿った上演のプランを練らなければならないということです(この方針は大学生のときから一貫している)。

この方針のよいところは、何といっても、ぶれることのない貴重な機軸(戯曲)のもとで演劇づくりをすることができるということです。迷ったときは、戯曲に立ち返ればかならず解を導きだすことができます。

だから、「(戯曲を)演じる・演出する」まえに大切な二つのステップを設定しています。

『戯曲の立ち位置 #断片をつむぐ 』(2020年9月9日)

演出論/演技論を文章として出力することができなかったのは、2023年時点ではまだまだ不足している情報が多くあったからだと思う。

けれども、2023年の活動(各地での滞在制作アーティスト・イン・レジデンス人材育成プログラム《インキュベーション キョウト》への参加、『「またまた」やって生まれる「たまたま」』のクリエーション)を通して、不足していた情報が補われつつあるのを感じている。

2024年3月までに初稿を上げることを目標にしている。


2. 他者の分析習慣

2023年は、他者の作品を深く分析する習慣も身につけようとしていた。

自分の好きなもの(買ったもの・食べたもの・愛用しているもの)をnoteに書くのは良いことだと思う。

「創作すること」も好きだけれど、同じくらいに「創作されたものに対して感想を述べること」も好きなのだということに気づけた

『2023年によく読まれたnote記事と, それに対するコメントで振り返る2023年.』(2023年12月31日)

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