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失敗したら、焦らなきゃダメ?

昔から、何か失敗してもあまり焦らず、冷静に対応を考えるタイプでした。

だって焦ったって、後悔して自分を責めたって、失敗は取り返せない。だったらこれからどう挽回するべきかを考え、冷静にそれに向かって行動を起こした方がいい。

そんな考えだったから、会社で何かしら失敗した時に、上司にはわたしが平然としてるように見えて(実際そうかもなので言い訳できないけど!)、腹が立つらしかった。

ある時、「君はなんでそんな平然としてるんだ?もっと焦るべきだろう、申し訳なさそうにするべきだろう」って、呆れた顔で責められた。

その時は、「そうか。わたしってどこかおかしいのかな?」と、自分が欠陥人間のように感じた覚えがある。

失敗しても平然としている部下を見れば、それはイラつくだろうというのもそれはそれでわかる。

でも、だったらわたしはどうすればよかった?焦ってるフリ?

考えれば考えるほど、わたしは会社組織に向いていない人間だったと思う。

信頼している占い師の友人にも、
「あなたは絶対に雇われることに向いていません」
って言われたけど、
確かにそうなのだろう。

現在は一応自営業の私。
もちろん、人間だから失敗もする。
たまに失敗してお客様にご迷惑をおかけすることもある。
そんな時も、なるべく焦ったり自分を責めたりはしないように心がけ、その上でもちろん、わたしが考え得るできる限りの誠意は示すようにしている。

ありがたいことに私のお客様は優しい方ばかりで、その誠意を優しく受け止めてくださることがほとんどだけど、万が一突っぱねられたとしても、それはそれだと思うよう、いつも覚悟はしている。

物事の受け取り方は人それぞれ。
怒ってしまい許してくれない方もいるかもしれない。

お客様にはサービスを選ぶ権利があり、
そしてこちらにも「お客様を選ぶ権利」
がある。
自営ならば、そこは自分で決められる。

失敗したからといって自分を卑下したり、
必要以上に下手に出て罵声に耐え、
謝罪を続ければ、
自分で自分が可哀想になり
自己肯定感が著しく下がってしまう。

私はそんなふうに自分を痛めつける生き方はしたくない。

50歳を過ぎて、ようやくはっきりと
こんな意思表示ができるようになった。

若い頃はもっと周りに合わせて生きていて
それがとても辛かったけれど。

もう10年程も前のことだけど、
雇われることに向いていないのに、
会社員として働き続けていたら
あるときそれを強制終了させられるような出来事が起きた。

その時はとても悔しかったけど、
今となってはその終わり方に感謝してる。

あの頃ほどまだお金は稼げていないけど、
確実に今の方が何十倍も幸せだから。

その時最悪に感じる出来事だとしても
後で振り返ってみれば
「あれでよかったんだなぁ」って
思う出来事は
実はとっても多い。





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