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覆面パトカー登場.3



パトカーが離れていくのを見てホッとしたのも束の間でした。


さっきまで後ろにべったりくっついていたパトカーとは別の覆面車両がサイレンを鳴らして追いかけて来ていました。


覆面「タクシーの運転手さん、左側に車寄せて止まって下さい~」


ここは高速道路です。
私はタクシーの運転手に止まらないで欲しいとお願いしました。


運転手「お客さん…これは無理ですよ…止まりますね」


頭が真っ白になりました。


通話している仲間もその様子を感じたのか諦めモードに入っていました。

仲間「すまん…完全黙秘な!頑張れよ!」

私は捕まるのか…

んーー


否!!!


まだ諦めません。

タクシーが止まるとすぐに後ろで覆面パトカーが止まり2人の刑事が降りてタクシーの元へやって来ました。

刑事「はい、降りて話聞かせて」

私「ここ高速道路ですよ!!!
事故になったらどうするんですか!!!」

感情的になった私は

〝死んでやる!!“

と、叫びながら高速道路の車道の方に走って行こうとしました。(プロレス)


刑事はまさかそんな行動に出ると思っていなかったのか2人掛かりで必死に体を押さえて来ます。



5分くらいそんな事をしているとついに刑事が言いました。

刑事「わかった、わかったからもう辞めてくれ。
今日は帰って良いから名前と連絡先だけ教えてくれ」


とりあえずこの場から離れる事が最優先でした。




押収されるであろう大麻でいずれ逮捕されるだろうけど覚醒剤は体から抜けるからです。



置いて来た車から私の情報は出てしまうし、
正直に名前と連絡先を伝えた所、その場で解放されました。



この時の興奮は今でも忘れません。
とても悔しそうにしている刑事の顔を今でも覚えています。



まぁ結果的に捕まるんですが…


その後少し離れたパーキングエリアに降ろしてもらい仲間に迎えに来てもらいました。



タクシー代金は25,000円ほどだったと思います。


この時タクシーの運転手に心の底から感謝しました。
(後にばっちりドライブレコーダー押収されたけど)


私は洋服や自分の荷物を全て車に積んでいた為、
携帯以外の荷物が全て押収されたのです。


これからどうしよう…


続く…


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