パトカーが離れていくのを見てホッとしたのも束の間でした。 さっきまで後ろにべったりくっついていたパトカーとは別の覆面車両がサイレンを鳴らして追いかけて来ていました。 覆面「タクシーの運転手さん、左側に車寄せて止まって下さい~」 ここは高速道路です。 私はタクシーの運転手に止まらないで欲しいとお願いしました。 運転手「お客さん…これは無理ですよ…止まりますね」 頭が真っ白になりました。 通話している仲間もその様子を感じたのか諦めモードに入っていました。 仲間「すま
警察官「なんで逃げるの〜?待ってよ!」 たくさんの人が私を見ています。 背後からは複数名の警察官が追いかけて来ます。 そもそも薬物中毒者の私が普段から鍛えている警察官から逃げ切れる訳がありません。 そこで私は、 ‘’そうだ、タクシーで逃げよう‘’ と、考えたのです。 しかしそんな時に限ってタクシーは見当たりません。 やっと一台のタクシーを見つけた時にはもう体力は限界で意識が朦朧としていました。 ですが簡単には逃してくれないのです。 警察官はタクシーが発車しない様
2021年12月に私は逮捕されました。 逮捕までなにがあったのか。 振り返りながら書きたいと思います。 拙い文章ですが読んで頂けたら嬉しいです。 私は数人の仲間と共に、 大麻の密売を生業として暮らしていました。 密売の方法としては最近流行りのSNSで客を募り、 レターパックを使って郵送するという方法です。 車の免許を持っていた私は大麻の仕入れなどの業務をしていました。 2021年4月某日 大麻の在庫がなくなってしまい、 「大麻の仕入れに行って来て欲しい」 とリーダー格