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貧困とは無縁だと思っていた人間がいつの間にか貧困を身に纏っていたという、ホラーじゃなくて現実の話。

ご無沙汰更新。おばんでした。

一応言い訳しておくけど、前回更新からまったく書かなかったわけじゃないんだ。

書き始めては下書き保存…
書き始めては下書き保存…

気づけば自分の記事一覧が下書きだらけだよ。

アウトプット練習のためのnoteなんて誰が言ったの()


そんなことはさて置き、(置くんかい)

オープンな地域づくりの一手段として、オンラインコミュニティをどうつくっていったらいいか模索し始めた2020年10月から、早1年半。


note更新したり(黒歴史しか書いてない…)


clubhouseで部屋開いたり(内輪で数回で終わってしまった…)


Digi-city構想(案)をいろんな人に話して意見聞いたり仲間集めしたり(IT知識なさすぎて話もぼけて先に進めないまま…)


なんか楽しそうなオリィの自由研究部入ってみたり

(全然参加できてないことに今気づいた…)


小規模の編集とかDTPくらいしかスキルないのにSocial Hack Day参加してみたり

(コードなんて1行も書けねぇ…)


migakibaで闇に飲み込まれながらモチクエというひとつの道を見つけてみたり

(闇に飲み込まれたまま抜け出せてないけどね…)
(っていうかプロトタイプづくり進んでないけどね…)


豊かさを求めて、現状の課題を削ぎ落とすことなく抱えたままに片っ端から手をつけ全速力で走り続けた結果、きつい加圧トレーニングかよってくらいの負荷にそのうちどれも手が回らなくなって、いま、「窮すれば通ず」の境地に立っている…
(気がしているー)


以上、ここ1年半の概要をさらってみたけれども、
今回はその中のひとつ、1年ほど関わっているプロジェクトの紹介をする。

(ここまで前説なっが)



俺の貧困話を聞いてくれ(いや勝手に書く)

※プロジェクトの活動報告的なこと書こうと思ったけど、ちょうど昨日のmtgで広報note書くことになったから、そっちに全部まとめることにする。以下は参加者としての私の感想をだらだらと…
(広報note上げたらリンク貼ります)

《参加理由》 地方の澱みと貧困がリンクした

初参加のSocial Hack Dayで出会ったそのプロジェクトは、6人に1人とされている日本の朧げな貧困を可視化し、困窮者と社会をつなげて問題解決を図る「貧困デジタルマップ」をつくる仲間を募っていた。

ちなみに、日本の貧困とは、いわゆる相対的貧困
OECDによると、「世帯の所得がその国の等価可処分所得(手取り収入を世帯人数の平方根で割って調整した額)の中央値の半分(貧困線)に満たない人々の割合」と定義されている。…なんのこっちゃ。
具体的な数字を出してみよう。厚生労働省の「国民生活基礎調査」(Ⅱ 各種世帯の所得等の状況>6 貧困率の状況 p.14)によると、2018年の日本における貧困線は127万円、相対的貧困率は15.4%となる。1/6貧困はここから出した割合ですね。

貧困問題は、15.4%の人たちだけの問題なわけではない。

コロナ禍で貧困問題がニュースに取り沙汰されることが多くなったけど、ギリギリでなんとか生きていた人たちの足元、薄っぺらいベニヤ板みたいな土台がパキッといってしまっただけ。

また、個人の収入だけの問題じゃないところが根深い。
貧困は連鎖するし、環境により加速するし、自己責任って話しじゃない。

プロジェクトに継続参加するなかで、日本の見えない貧困はいわゆる「選択の貧困」なのではないかと、選択資源を大きく6つに分けて書き出してみた↓

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書き出しながら、ふと気づく…

これじゃあ過疎地域に住む人わりと貧困…
(っていうか私か?私なのか?)

ほんと、まさに、地域が抱える負のスパイラル問題とリンクする。
貧困問題の解決なくして、地域問題を解決できるわけがない。
もう全力で取り組むしかない。
それが私の生きる道。by. PUFFY


《ざっくりPJ概要と活動の仕方》 Project for Inclusive Society

最初は「proj-poverty」ってプロジェクト名だったが、「貧困」って自分ごと化しにくいワードだよね。ということで、今は「Project for Inclusive Society」と名前を変えて活動しています。
主な活動場所は、Code for Japanが毎月開催しているSocial Hack Day。普段からSlackチャンネルやScrapbox上で議論や情報共有したり、たまにzoom mtg開いたりと、わりと稼働してますが、基本的には参加したい人が参加できるときに参加する方針。

《目的》
グラミン日本が主導となり、貧困撲滅の共通アジェンダに向けて、市民が自発的に参加し、インクルーシブな社会を作るための具体的な開発、アクションに役立てるチャート・仕組みをつくります。
               (Social Hack Day プロジェクト紹介文より)

・難民
・シングルマザー
・DV被害
・ジェンダー
・申請主義
・生活保護のスティグマ
・穴だらけのセーフティーネット

…貧困に陥るきっかけやそこから抜け出せない障壁が、至る所にたくさんあって、個々に違えば複雑に絡み合っている。一気に解決できる方法なんてない。
一人ひとりが自分ごと化して、互いに生きやすい社会を実現していくために、社会課題に関心のある人たちが、トップダウンではなく自律的に、バザール方式で開発・運営している、そんなプロジェクトです。

バザール方式とは
例えばプログラミングの場合、天才的ではない「普通の」プログラマーが大勢で技術、労力などを持ち寄り、過程を公開しながら「よってたかって」開発する方式。
世界中から改良案やバグレポートを受け付けて騒々しく開発するところから、この名がある。
現在のLinuxなどにおいて行なわれている。この反対が「伽藍形式」。
このモデルを採用して成功したLinuxに注目し、その理由を探ったエリック・レイモンド(Eric Steven Raymond)の論文「伽藍とバザール」による命名。

「伽藍とバザール」は以下リンクから無料で読めちゃう。

(PJメンバー激推しの1本。多くのハッカーたちが衝撃を受けたらしく、proj-inclusiveもそうだがSHDのようなオープンなPJ開発を理解するには、これを読んでおいて損はない。読みやすいけど読みにくくて心折れそうになったけど、訳者の山形浩生さんの解説から先に読み始めたらすんなり読めた。おもしろい。このへん今度書こう。・・・今度っていつw)


プロジェクトの活動例

・防窮訓練

生活保護制度を知らない若者も存在する…という事実から、困った時に簡単に社会保障制度を検索できるLINEbotのcivichatを利用して、防災訓練ならぬ防窮訓練プログラムをつくって教育の場などに組み込んでいこう。

ということで、企画・データ収集・実践までやってみた。

我が校にも!というお問合せは、ぜひ上記リンクから。


・日本がもし100人の村だったら(インクルーシブチャート)

年齢、性別、仕事、所得、満足度など、国勢調査等の日本の実際のデータを100人の村に見立ててチャート化してみたら、いったい何が見えてくるのだろう。
っていうのを、データを集めたりコード書いたり(私は書いてないがw)開発してます。

プロトタイプはこちら↓から、いろいろいじってみて。
我こそはという方は開発に参加して。


・インクルーシブクイズ(プロトタイプ作成中)

インクルーシブチャートを触ってもらう入口として、2019年1月に発売された本「FACTFULNESS (ファクトフルネス)」の冒頭にある世界の事実クイズのような、日本の社会問題クイズを作成中。
オンラインで誰でも回答できて、より深く貧困などの社会問題に興味を持ってもらうきっかけに。

ただいま絶賛データ収集&作成中。


…とまあ、こんな感じでぼちぼち進めている。

技術メンバーにコードを書いてもらうにしても、そもそも基となるデータがなければ先に進めない。公開されている国勢調査のデータだけではまったく事足りないので、各省庁・自治体・先行研究等々のいろんなデータを探してはspreadsheetにまとめていくという、地味だけどめちゃくちゃ大事な作業がメインだったりする。

あ、NHK取材も入ったりしましたね。
おかげで防窮訓練の問い合わせとかはちょこちょこ来ているようです。
(下記サムネに写っているのがPJメンバーでcivichat代表の高木氏)


《ふりかえり》 1年継続参加してみて・・・


コードを書けない私がシビックハッカーが集うハッカソンに参加して良かったこと

・プログラマーたちと一から企画開発するプロセスを学べる

・ITわかんない症候群→実際に手を動かしたり技術の話を聞いたりで、つくりたいものに付随する作業量がなんとなく見えてくる

・オープンソースプロジェクトの持続可能性や発展性、おもしろさが見えてきた

・いろんな社会課題を共有できて、実際に手を動かす仲間ができる

・孤独な作業も孤独じゃなくなる

・自分ができること/やりたいことが見えてくる(気がする)→そして手を動かす


理想は誰にでも語れるけど、手を動かさなければ一歩も進めない。
当たり前のことなんだけれど、身をもって痛感した1年でした。

・・・・いやまだ終わってないどころか全然序盤だし、なんなら作業溜まってるんだからね。何この終了後のふりかえり感。ヤメレ。(お前がな)


本PJにおいて私の課題

・PJの進捗共有や情報発信としての広報noteを更新(最低月1)

・脳みその容量を増やしたい(いろいろついてくのやっと…)

・作業時間の確保(地道にデータ収集)

・「編集」に何ができるか模索する(PJにおいてというか今後の自分のためにも)


有言実行が取り柄だったはずなのに(それほんと?)、最近手が回らなすぎて有言不実行になっていってる感。この気持ちと行動の乖離がめちゃくちゃ気持ち悪いので、断捨離しながら、引き続き活動していきたいと思う。

断捨離。
断捨離。
脱ホラー。

捨てられないと思っているものこそ、実は捨てるべきものだったりするよね。


御後が宜しいようで・・・

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