見出し画像

"躁鬱"になったらこれをしてください


統合失調症と軽度の躁鬱を持つ26歳です

治療歴は10年です

躁に入った時、鬱に入った時、それぞれ私なりの対処法をお伝えします


そもそも躁鬱とは?


最近では双極性障害と呼ばれます

気分が高まる"躁"状態と気分が落ち込む"鬱"状態を繰り返します


躁は行動力がみなぎります

この行動力は自分のエネルギーを前借りしているのです

エネルギーが枯渇すると鬱に入ります

鬱で動けなくなるので身体はエネルギーを蓄えます

そしてまた十分なエネルギーが貯まると躁に...

このサイクルが繰り返されます


病気を理解し、服薬しながら行動と気分の波をコントロールすることが再発防止に繋がります


ここでは主に行動のコントロールについて書いていきます


①躁転と鬱転のサインに気づく


鬱から躁に変わることを躁転、躁から鬱に変わることを鬱転と言います

それぞれのサインに気づくことが心と体のエネルギー温存の鍵です

では例として、私のサインの一部を挙げてみます


○躁転のサイン

・頭の中で音楽と言葉がずっと流れている

・新しいことを始める(例:英語の勉強、お菓子作り、作詞作曲など)

・何もないのにひとりで笑う

・街へ行く頻度と買い物の量が増える(特に服)

・楽しい気分になり口数が増える(周りの人に指摘されて気づく)

・命と人生に感謝し始める


○鬱転のサイン

・些細なことで涙が溢れる(例:うっかりお皿を落として割る、言い間違いを訂正される、など)

・仕事に行きたくなくなる

・自分や大事な人が死ぬ白昼夢を見る

・寝ても寝ても眠く、休みの日は一日中寝ている

・鏡を見て自己嫌悪に陥る

・掃除をしなくなる


他にも挙げれば沢山あります

あなたなりのサインを見つけてください

そのためにはフラットな状態の自分を知ることが大切です

体調管理のアプリや日記に

・今日の気分(例:0〜100で記入 0→動けない 50→普通 100→フルパワー)

・考えたこと

・行動量(今日何をどのくらいしたか 例:お昼に読書を45分、夕方に散歩を20分、など)

などを残しておきましょう

気分の波の間隔を知る手掛かりにもなります

またそれはそのまま主治医の先生に伝えても良いと思います

日常で気づいたことがあれば積極的にメモしておくと後から便利です



②躁のときは行動をセーブする


自分のサインに気づいたら、次は行動を変えていきましょう

体内のエネルギーを一定に保つためです

躁に入るとエネルギーを前借りし、元気が有り余り、行動量が増えてしまいます

すると次に来る鬱の深さが大きく、時間は長くなります

そうならないために行動を制限する必要があります

余力を残す

これがキーワードです

気分がフルパワー100%!元気いっぱい!

な時でも、50%くらいの力を目安にで取り組むといいでしょう

過活動になる前に休みます

どうしても何かをしてしまうときは家にいるのも一つの手です

どんなに元気でも50%で取り組みます


③鬱のときは自分を守る


鬱になりかけの時には自分に優しくしましょう

休むことが必要です

具体的には、無理にあれこれしないことです

このときも今ある元気の50%で取り組みます

エネルギーをなるべく温存します


鬱に入り動けなくなったらまずは食べて寝ることを確立してください

動けない時は回復するのが一番です

回復して少し動けるようになったら気分転換のための行動が大切です

落ち込んでいるからと言ってじっとしていると気分は変わりません

音楽を聴く、絵を描く、外の空気を吸う、スープを飲む

何でも良いので自分の気分を変える方法をいくつか探してみてください

これもフラットな状態の時に探してメモしておくと、しんどくなった時に考えなくて済みます 





まとめ


色々書きましたが

躁転、鬱転のサインを知ること

躁でも鬱でも行動量は50%で


この2つを覚えておいてください

最後まで読んでくださりありがとうございます

あなたが少しでも生きやすくなりますように

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?