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あなたが誰かを聞いてます。

保育園で母が学んだこと。


子どもたちの質問は、【本質や事実】しか聞いてない。物事の背景にある、感情や状況は聞いてないし、気にしてない。

大人が勝手に、付け足し付け足し説明してるだけ。詳細を色々と伝えても、聞いた本人はキョトンと「?」を頭に浮かべて首を傾げてる。
「何言ってんの?」とまた疑問が浮かんでしまっている。

娘の付き添いで、母も一緒に保育に参加していると、初めて会う子や人見知りしない子には、

「あなた、だれ?」

とよく聞かれる。

「娘ちゃんのお母さんです。」と私や先生は回答するのだが、

「。。。だれ?」とまた聞かれる。

保育園にお母さんがいること自体が「?」
そして、誰かのお母さんという回答は、子どもたちが聞いたことの答えではないんだと気付く。

この教訓を学んでからは、
だれ?と聞かれた時は、

「ピオピオです。」

と氏名を名乗るようにした。
すぐに子どもは納得して、新しくきた先生とでも思っているのか、違和感なく受け入れてくれる。

頭でっかちに色々考え過ぎてるんだな、大人は。聞かれてもいないことを、勝手に予測して答えている。そんなこと、彼ら彼女らは聞いてない。

疑問は単純で簡潔。そして回答も単純で簡潔。
ソレが物事の本質なのかもしれない。

娘が生まれてからは、
自分の自己紹介や呼ばれる名前は、
“娘ちゃんママ”

5年以上、自分の氏名を名乗ることを忘れていた私に、私の名前を聞いてくれた子どもたち。

名前を失った私自身を認めてくれてるみたいで、とても嬉しかった。

ありがとうございます。

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