AIアシスタントを使って本の「あらすじ」から童話を作ってみたら奇跡が起きた件
こんにちは。ポプラ社一般書通信の中の人、森です。
ところでみなさんご存じでしたか?
なんと、noteにAIが搭載されたそうなんです。
その名も「note AIアシスタント(β)」
現在は一部のクリエイターに先行公開中で、AIを使ってタイトルや目次が作れたり、プレスリリースの構成が作れたりしちゃうそうです。noteマジすごい。
中でもおもしろいのは、「童話の案」が作れること。
概要を入力すると、童話にありそうな内容を提案してくれるそうで、そりゃあ毎日物語に触れている一般書通信としては使ってみるしかないじゃないですか!
(ポプラ社一般書はnote proなので、AIアシスタントが使えるのでした)
でも、普通にいくつかの言葉を入れて童話を作っても面白くない。
じゃあ、刊行されている小説の「あらすじ」を入れたら、どんな童話ができるんだろう?
実際の本の内容に近くなるのか、それとも二次創作みたいなものが錬成されるのか。
AI様の実力、いっちょ試したろうやん……
そんなわけでお題はこちら
2月に発売になったばかりの、栗栖ひよ子さん『夕闇通り商店街 たそがれ夕便局』
不思議な商店街にたたずむ『たそがれ夕便局』を舞台にした連作短編で、温かく切ない物語。
おかげさまで大好評いただいており、はやくも重版が決まった超オススメの一冊です。こちらの本は童話的な優しさも持っているので、ちょうどいいなと思い選んでみました。
実際の内容紹介はこちら。
この内容紹介から、冒頭の部分を抜き出して、AIにぶち込んでみることにしました。
そうして生まれた童話がこちら
※※※
ある日、神社の境内から夕闇商店街が見えるようになりました。そこは現世と幽世の境目にあり、あやかしたちが経営する商店街です。
神社の境内の案内役のおばあさんは、不安を抱えた人間に心が引き寄せられるからと説明しました。
そこへとやがて、不安を抱えた少年・陸が訪れました。陸が当たり前じゃないようなものに出会う日々が始まりました。
それをきっかけに、どんどん多くの陸と同じような人間が訪れるようになりました。陸たちはあやかしたちのもたらす学びを受け励んだのです。
陸たちは、あやかしたちから学んだ、手に職を得たり、自分を肯定したり、希望を見出したり…そんなことを支援してくれました。
ある時、陸たちは神社の境内を出て、現世へと帰ることを決意しました。陸たちは自分らしくあることを知り、新しい未来を模
※※※
うおー!すごい。
まあ正直、変なところはありつつも、なんか物語っぽくなってるような気がする!
今のAIってこんなことまでできるのかすげー!
…
……
………
ん?
…………
陸?
陸ーーーーー!!!!
第五話にて、ある事情を抱えた特別な少年が「たそがれ夕便局」を訪れます。
その少年の名が「陸」なのです。
こんな奇跡あるうう?
入力した言葉に「陸」という要素は一ミリもないんですよ。どこから生まれたんでしょう。これは偶然なのか導きなのか、AIのすごさなのか……。
しかもこの「陸」が主人公の第五話がね……いちばん泣けるいい話なんですわ……。みんなぜひ読んで……。
そんなわけでAIで童話を作ってみたら、その性能の驚きを吹っ飛ばす奇跡が起きてしまったという話でした。
今回お題に選んだ『たそがれ夕便局』は、ちょっと泣けて、読んだ後に心が温かくなるような物語。
奇跡の登場を果たした「陸」はどんな事情を抱えていて、どうして夕便局を訪れたのか。
ぜひ実際の本を読んで確かめてもらえると嬉しいです。
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