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【エッセイ】偉大な幼稚園ののりこ先生

私が幼稚園生の時、白い画用紙に思いおもいに
画用紙を貼り付けて絵を作る時間があった。

私はあの時、茶色い画用紙を手に持っていて、
水のりをたっぷりとつけたあと、ペターっと
白い画用紙に貼り付けた。
多分、動物か虫につける木だったと思う。

するとすぐ目の前にいたのりこ先生は
「ぽぷらちゃん、そこじゃないよー」っと
ニコニコ笑顔で私に言って、ゆっくりと茶色い画用紙を剥がしてくれた。

あぁ、失敗しちゃった。こっちの画用紙から先に貼るんだった。
頭の中で、独り言をいっていた。

さて、気を取り直して水のりをたっぷりとつけて、ペターっと画用紙をはりつける。
あ、間違えたー。
今先生に、違うって言われたやん。なんで間違えるん。と、幼稚園児の私ははぼさっとした顔をしていても、頭の中でちゃんと自分にツッコみを入れれるぐらいの知能があった。

おそらく、早く作品を完成させたいあまりに
、今手に持っている画用紙にノリをつけてしまったんだろう。

のりこ先生は変わらず笑顔で、「こっちから
貼るんだよ〜」とニコニコしながらゆっくり画用紙を剥がしてくれた。

もう、失敗しない、ぞ!
今日の夜ご飯なんだろうなー。
お腹、空いたなー。
ぬりぬり、ペタリ。あ、、、、、

ーそこから先の記憶は途切れているが、きっとのりこ先生は笑ってくれていたに違いない。

私の記憶の中ののりこ先生はいつでも優しくて、柔らかい雰囲気だった。

お遊戯会でピンクの素敵な衣装を着た時、
私の履いていたスカートの裾が破れてしまい
それを先生が安全ピンでにっこり笑いながら
優しく直してくれた。

私が「先生、ぽぷらね、鉄棒で、地球周りができるんだよ」とのりこ先生に自慢すると、先生は笑顔で「え〜!ぽぷらちゃんすごいね!みせてみせて!」と言ってくれて、私が気をよくして何度も何度もグルグルと腕をねじねじ地球周りをしたこともよく記憶している。
先生は、廊下の窓を開けてそこから座って温かく見守ってくれていた。

先生の優しさは何十年経っても、忘れない。
あの優しさって宇宙を包み込む愛だ。
感動するじゃないか。

幼稚園の先生たち、今いろんなニュースで見る限り、大変だろうと思うけれど、こんな尊いお仕事されててすごいよ。

だから、先生、仕事に誇りをもってくれ。


どんなに聞き分けの無い子がいても、笑顔でいてほしい。同じことを何度言っても繰り返してしまうのは、その子が、お腹が空いてるだけかもしれないのだから。

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