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キャリアコンサルタント養成講座開講までの貴重な時間の使いかた

第二子育休中にキャリアコンサルタントの養成講座に通学し、第17回試験で学科&実技試験に無事合格しました。
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キャリアコンサルタント養成講座の申込みを無事に終えて、あとは開講日を待つのみ?

いえいえ、
その開講日までの時間がとても貴重でした!
後から振り返ってみて尚更そう思います。

なぜ開講日までの時間を活用するのか、どう使っていくかについて、経験談も踏まえ書いていきたいと思います。

1.なぜ養成講座開講日前の時間を使うのか

その理由は3つ。

①開講してしまうと、毎週1日は養成講座の受講で潰れるから
仕事しながらの通学であれば、休日丸一日は養成講座漬けになります。

常に添削課題や宿題に追われることになるから
受講時間とは別に時間をとる必要があります。

養成講座終了後〜試験前の期間は試験対策で諸々忙しくなってくるから。

さらにわたしの場合、理由あって開講日までの時間が4ヶ月くらいできてしまったこと、育休中で育児に追われ、自分の都合で勉強時間を捻出しにくかったこと、そして職場復帰と試験が同時期で、直前に勉強時間の確保が難しくなる可能性があったことから、なるべく早いうちから準備しようと決めました。

2.養成講座開講日前に何ができるか

結論を言えば、学科試験対策(+α)に尽きます。

■なぜ学科試験対策なのか?

まだ養成講座に通学していない段階では、養成講座の専用テキストが手元に来ない限り、これから何をするのかまだ良くわからない状態です。
キャリアに関する理論本を読んでみるという手もあるかもしれませんが、試験でどこがどう出題され得るのか、ある程度分かってからの方が内容が入ってきやすいです。

では、実技試験対策はどうかと言えば、養成講座でロールプレイのベースを学んで、試験直前に相応の練習をすれば、そんなに早くから対策する必要はないと思います。

一方で、学科試験対策はほぼ暗記モノです。
どれだけインプットして問題に対応できるかの世界なので、早くから取り組むに越したことはないのです。

■どのように学科試験の対策をするか?

とにかく、インプットできるものからしていくことです。

ですが、養成講座の専用テキストが手元にないので自分で調達するしかありません。

書店では学科試験対策本が販売されているので、一冊入手してみます。
王道ですが、わたしはWEBサイト「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験」(以下「みん合」)の管理人である原田政樹先生のテキスト&問題集を購入しました。
ポイントがギュッと詰まっていて、とても分かりやすかったです。

わたしの場合、こんなやり方でインプットしていきました。

1回目 
とりあえず読んでみる
2回目
読みながら内容をノートに書いてまとめる

1回目、読んだだけではあまり暗記で期待なかったので、2回目は書いて覚える作戦に変更。

自分は手を動かして書くと頭に入りやすいタイプなのだと実感しました。
1冊分をノートにまとめるのはなかなか大変でしたが、後からメモを自分で付け加えたりしながらオリジナルテキストみたいになっていきました。
試験当日も最終確認用にお守りを兼ねて、このノートを持っていったくらいです。

実際に養成講座が始まると、養成講座の専用テキストを読むことになりますが、事前にインプットしていた内容に対して、さらに知識が広がっていくのを実感しました。
講師の授業も、事前インプットがあるだけに内容が頭に入ってきやすかったです。

例えば、一つのキャリア理論をとっても、用語とその意味だけを端的にインプットしていましたが、養成講座のテキストを読んでみると、それがどんな時代背景で、どんな研究をしていた理論家が提唱したものなのかなどが詳しく分かって、楽しく読むことができました。

■+α 過去問に手をつけてみる

●出題傾向の把握と自分の苦手分野を知る

一通りインプットが終わって時間に余裕があれば、学科試験の過去問に一度挑戦してみるのもいいかと思います。

この段階であれば、得点率はあまり気にせず、
①どんな問われ方をするのか
②自分はどの出題分野に強いor弱いか
といった傾向を把握する用途で過去問を活用すれば充分。
そしてこれらが分かれば、今後何を対策しようか明確になります。


例えばわたしの場合、労働政策や労働関係法令の分野については、全学習期間中ほとんど勉強しませんでした。
過去問を複数回解いた感触から、この分野のこのレベル感なら新規でインプットせずとも解けそうな得意分野だと見込めたからです。
それはわたしに人事の実務経験+過去の社労士試験の勉強で得た知識があったからです。

逆に、キャリア理論やキャリアに関する教育の分野は、これまで自分と関わりが薄かった分野だからこそ、覚えも悪いしサッパリ解けていない不得意分野と分かり、そこにウェイトを置いてその後の学習を進めることにしました。

過去問まで手を付けられなくても、一通りインプットが終わったなら、開講後でもなるべく早い段階で過去問にトライすることをオススメします!

●過去問の入手方法とWEBサイト上の解説の活用

学科試験の過去問は、過去3回分が試験機関のホームページで解答含め公開されています。
学科試験は試験機関に関わらず共通なので、どちらで見ても同じ内容です。
👉日本キャリア開発協会
👉キャリアコンサルティング協議会

過去問を解いて答え合わせするだけではもったいないので、先程ご紹介した「みん合」の過去問解説を活用しました。
ありがたいことに、過去3回分は無料で閲覧可能です。

その過去問の出題根拠となる文献などをベースに丁寧に解説されています
参考書籍の紹介やWEBサイトへのリンクが貼られていますが、そのページ数まで載っていたおかげで、たどり着きたい情報にサクサクとアクセスできたことが特に良かったポイントです。

キャリアコンサルタント試験に限った話ではないですが、正答誤答に関わらず、自分で根拠を探したり、解説を読んで周辺知識をさらに固めていく過程が力になったと思います

ちなみに、過去3回より前の過去問については、原田先生へ個別にご相談して無事入手できました。
サイト上には過去3回より前の過去問解説も掲載されていますが、有料会員のみ閲覧できる内容となっています。

●参考文献を読んでみる

「みん合」の過去問解説を読んでいると、これまでの試験問題の出題根拠となっている「常連」の文献があることがよく分かります。
同サイト上でも頻繁に紹介されていますが、それらの文献(本がほとんどです)を読んでみることで、より理解が深まります。

とはいえ、試験を受けるにあたって、それを読まないと合格できないわけではないし、あくまで+αの世界です。

ちなみに、最近の学科試験の傾向を見ていると、過去問の対策だけではカバーしきれない「捨て問」と位置づけたくなる問題が散見されます。
ですが、養成講座の専用テキストに載っている基本的な知識を正しく頭に入れて、試験問題をよく読んで対応すれば、充分合格レベルに達すると個人的には思います
(もちろん過去問に触れて問題の問われ方や形式に慣れておくことが大前提)

わたしの場合は、試験対策とは別でもう少し理解を深めたいなという気持ちが出てきたので、紹介されていたメジャーな参考書籍を2冊購入しました。
先程の過去問解説の補完として活用し、あとは気が向いたときに興味あるジャンルをスポットで読みました。

 *

使える時間や、その中でどう学習の質を高めていくかは個々人によって様々だと思います。
あくまでわたし個人の経験に基づく話ではありましたが、直前の追い込み勉強が苦手な方、仕事や育児などで時間の捻出が難しい方の参考になったら嬉しいです。

👉次回は養成講座の通学について書きたいと思います。

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