マインドセットの言語化が、リモート化をスムーズに

多様性がある組織をつくりマネージメントするにあたって重要になるのは、「個人が持つべきスタンスであるマインドセットを、いかに言語化するか」ということ。
ルールに基づくコミュニケーションがとれるようになれば、リモートワークも難しいものではなくなります。


多様性を尊重して文化をつくる

私は、新しいことが好きで、チャレンジしたいタイプの人間なので、起業家といえます。一方、経営していたポップインサイトの共同創業者はエンジニアで、新しいことは好きですが、どちらかというと自分がこだわったものをつくりたいという芸術家みたいな感じです。

そこに集まってきたメンバーは、外向型で人と話すのがすごく好きな人、一人でいるのが好きな人、飽きやすく何度も転職している人、独身の人、最近結婚した人、シングルマザーなど様々。住んでいる地域も、東京だけではなくて北海道がいれば九州もいるなど、同じ日本人であってもバックグラウンドが結構違いました。その多様性をこわさずに、いかに文化をつくっていくかが課題だと思っていました。


重要なのは「合意するルール」

創業当初は、やはり経営者の私が中心になるわけなので、池田という考えでもって「こうした方がいいんじゃない」とか「それダメでしょ、ありえない」という感じでメンバーに言っていました。例えば「仕事は”自分ごと”としてやり遂げる」、「みんながいる場においては、多少気を使って、ちょっと嫌な気分でも笑顔でいい雰囲気をつくるのは当然」、「ネガティブなことを発信しても全く意味がない」など。

実際のところ、自分の仕事も他人事で「わかりません」と平気で言ったり、周りがいる場で不機嫌さを不必要に出したりするメンバーもいて、「おいおい、ふざけんなよ」と結構ムカつくこともありました。

でも、ある時「あれ、ムカついているのは、自分の考えに沿っていないからじゃないか?」と、ふと思ったんです。私は社長の立場でいくらでも言えますが、「なんでダメなのか?」と仮に問われたら「いや、当たり前だろ」となってしまう…。でも、当たり前ではないんです。多様性という意味においては、極論、仕事なんて言われたことをきちんとやっていればいいわけなので。

そこで気づいたのは、合意するルール(行動指針)が事前に必要だということ。ルールがないところで、妥当な説明をしたり合意を得たりすることは、かなり難しいです。「こうしたマインドセットが重要」という前提が全員に共有されてはじめて、多様性があっても同じ視点でダメ出しできたり、「こうすべき」と自信をもって力強く言えたりします。


「言語化」して可視化する

さらに、その考え方や方向性を可視化するために「言語化」することが、すごく重要だということに気づきました。

どんな組織でも、社長やメインになるメンバーが思っているベースがあって、それに基づいて注意したり怒ったりしているはず。その思いをきちんと可視化していない限りは、その人の思い込みだけに基づく自分勝手な押しつけになってしまい、多様性がある中ではうまくいきません。

それを行動指針や組織のルールとして前もって定め、入社してもらう時からお互い合意できてはじめて、多様性を尊重しつつもルールに基づくコミュニケーションができると感じています。リモートワークはもちろん、どの働き方においても、これは結構重要なポイントだと思っています。

こうしたルールづくりにおいて、リモートワークで特に大切なマインドセットとは何か。それを今後詳しく紹介していきます。

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