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ポップインサイト創業記(72)〜4人目の取締役 森川君が合流

今回は、起業時にインターン生で来ていた凄く優秀な大学の後輩を、改めて取締役としてスカウトした際のエピソードを紹介したいと思います。

喜多君に替わる優秀なエンジニアが必要だった

懸命な努力を積み重ねて危機的状況を脱し、新たな体制を整えつつ再スタートしたポップインサイトでしたが、以前の記事で紹介した様に、このタイミングで共同創業者だった喜多君が、外部から協力してもらう様な形にシフトしていました。(参照:(71)〜リスタートの為の新体制を整える

喜多君は大変優れたエンジニアだったので、彼が抜けた穴を埋めるようなハイレベルなエンジニアの確保が喫緊の課題でした。

特にこの頃は、ビジネスモデルのストック化に力を入れていたので、より顧客のニーズを掴める様なサービスの向上が急務だったことも、優秀なエンジニアに来てもらいたいと強く願う理由としてありました。

そんな中、実は、私には既に意中の人物が1人いました。それは大学の6年後輩で、ポップインサイト起業時にインターン生として来てくれていた“森川君”でした。

ジャストタイミングで優秀な後輩から相談を受ける

森川君はエンジニアとして非常に高い能力を持っている上に、大学卒業後は日本総研という会社でコンサルタントとしても能力を発揮して活躍していました。彼とは彼が入社した後も数回会ったりしていて、コミュニケーションが続いていました。

そんな森川君から、ある時連絡が来ました。「今、新しい道へ進む事を考えていまして、一度相談に乗ってもらえませんか」 と。

私としては、元々森川君に人材として大いに魅力を感じていましたし、彼は喉から手が出るほど来て欲しい“優秀なエンジニア”でした。これは完全に彼を誘うチャンスだと思いました。

新たなチャレンジにピッタリの人材だった

特にその頃の私は、自社のサービスをさらにブラッシュアップして行きたいと考えている所でした。

以前紹介した様に、当時ストック型ビジネスへの移行の柱として、“Usertest Express(ユーザーテストエクスプレス)”という新ツールを打ち出していたのですが、それに加えて、海外にあったリサーチツールをパッケージ化したユーザビリティーハブというサービスの様に、アンケートが容易にできるとか、2つの要素の比較が直ぐできるとか、電話インタビューが手軽にできるとか、様々なリサーチの手法が容易に素早くできるサービスを、「Expressシリーズ」のようにシリーズ化して次々と出していきたいという構想を持っていたのです。

そんな構想を一緒にやって行くメンバーとして私が思い描いていたのが、まさに森川君でした。彼は、高い能力とスピード感、そして積極性を兼ね備えています。イメージを思いついたら次々とツール化してしまう感じです。インターン生として来ていた時も、ルーティン業務をする流れの中で次々とアイデアを思いついて、その日の内に製品化できる位のハイレベルなツールを作ってしまう、そんな感じだったのです。

森川君なら私の思い描くイメージに、絶対にフィットするはずだ」そう思っていました。

引く手数多な彼を役員としてスカウトする

しかし、森川君は凄く優秀な上に若くて多才なので、相当多くの企業から引く手数多だということが予想されました。

「恐らく多くの会社が彼に来て欲しいと思っている。普通に誘ってしまうと彼の様なハイレベルな人材に来てもらうのは難しいだろう」

そう考えた私は、彼と会う際に、最初から役員待遇を用意し、ぜひ彼に来てもらいたいと思っている熱い気持ちがある事を伝える事にしました

「ぜひうちに、取締役として来てもらえないかな。君とならすごく楽しいチャレンジが一緒にできると思うんだ」と。

この様に、切なる想いを高条件に込めてオファーした結果、森川君も「是非お願いします」といった感じで、無事に承諾してくれたのです。

この様にして、いよいよ新体制として、私と武久君と木島さんと森川君という4人の役員体制が確立できました。

社員数が全体でまだ10人未満だったので、若干役員比率が高めではありましたが、重要な役割を担ってもらうコアな幹部が揃ったことにより、会社メンバー全体が「いよいよ皆で一丸となってやっていくぞ!」といった感じの、明るい機運に満ち溢れて来ていました。

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