全くリーダータイプでなかった僕が、どうやって4社のM&Aを実現し、起業家っぽくなっていったか?(5)~副業としての起業のメリット

私が行った、主業(現業)を持ちながら副業として会社経営を始めたことは、上手く行っても行かなくても、どちらに転んでもリスクが少ない形でしたので、本当に良い形を採れたと思います。頑張れれば起業につながるし、頑張れなかったら現状の主業に残ったらいいだけでしたので、とてもリスクを少なく起業することができました。

副業として起業を行えば、本格起業ができるかどうかの検証ができる

副業として起業を行うということは、これまでに比べて少し稼働量が増えるわけですが、それでも、主業があるので収益が減る訳ではありません。ですから、リスクはとても少ないと言えます。副業としての起業を頑張れるかどうかを、リスク少ない形で実際に検証できるのでとても良いと思います。

私がどのように、副業として起業を進めたか、そこの頃のイメージをご紹介しますと・・・

毎朝7時半とか、主業の会社の就業前に、会社の前にあったカフェで起業パートナーと集まって打ち合わせをしました。そこでは、お互い起業に向けてどんな準備をしてるか、進めているかみたいなことを打ち合わせするミーティングを行いました。

主業はベンチャー企業でしたので、業務終わるのも終電までかかる日もあれば、19時20時位に終わる日もあったわけですが、 主業の業務が終わった時間以降で夜中にアポイントをとってもらって19時からミーティングするとか、 夜中に資料作るとか、そんな感じで時間をプラスアルファしてやっていました。クライアント候補への営業も、夜に時間を頂いて主業の終了後に行っていました。

週末の土日とか、ゴールデンウィークみたいなタイミングはガッチリ起業準備に当てました。起業パートナーの家に行って、サービスの一番最初のバージョンを一緒に作ったりしました。 ほぼ泊まり込みに近い感じで、まとまった時間をそこに作りました。

私の場合、子供もいて、家族の時間とか、プライベート時間みたいな時間も普通は取るわけですが、その部分は当然起業準備にあてるような感じになってた訳です。やはり、起業しようと思ってるからには、プライベートな時間をとりたいとか、子供の時間があるから、という形で時間を捻出できない位なら多分起業してもかなり厳しいと思ったので、当然のようにそうしました。

でも、自分としてはそこを結構楽しんでやれたという実感があります。 そういうモードは起業後にも5年位続くわけなんですけど、私はそういうことを楽しんでできたので、全然問題には思いませんでした。 そういう面でも、やっぱり検証できてよかったなと思います。

私の場合は、実際にそういう形で頑張り切れたということがとても大きな自信になりました。そういった面からも、本格起業する前に、少し大変気味ではありますが、経験と検証を前倒ししてやっておくというのは良い選択だったかなと思います。


これくらいでキャパオーバーになっていては起業しても難しい

一般的に、「今は現業が忙しいので辞めてから起業しようかな」という話をよく聞きます。現業が忙しくてキャパシティーオーバーで、体験版とも言える副業としての起業を頑張れないという方は、残念ながら本格起業しても失敗してしまう可能性が高いのではないでしょうか。

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私も、もしあの時に、現業が忙しくて副業としての起業が手が回らなくてできなかったら、たとえ本格始動しても失敗したでしょうから、その時点でやめていました。私にとっては、その検証を先に出来て、起業してもやっていけるという見通しを持てたのがとても良かった訳です。 

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