【アレルギー】『無病法 極少食の威力』読了。2012年出版、ルイジ・コルナロ著、中倉玄喜 翻訳•解説

こんにちは。

1464年生まれで102歳まで歯、目、耳など全く悪くならず、聡明で快活に何不自由なくピンピンコロリでなくなられたイタリア人のルイジ•コルナロさんの本を中倉さんが最新情報ふまえて翻訳と解説をされています。今まで読んだ中で1番わかりやすく短い文章で書かれており、アレルギーに限らず生きていく上でとても参考になりましたので気になったところと感想を書きたいと思います。

コルナロさんは40代まで不摂生をして大病を患い、医者に『少食にするしか治す道はない』と言われ、それを忠実に実行して病気が治るだけでなく、日々元気に生きられる健康体を手に入れました。

一日の食事はワイン2杯と350gの食事のみで2回に分けてよく噛んで食べていたそうです。食べ物は自分の体にあったものを厳選していたそうです。

体内の5つの仕組みに注目しています。
(1)活性酸素の過剰発生
 過食や添加物により過剰発生し、本来の働きである異物の処理だけでなく、組織や遺伝子まで攻撃する。ストレスも過剰発生の原因なので注意が必要です。

(2)体内酵素
唾液の炭水化物分解酵素アミラーゼ、
胃液のタンパク質分解酵素ペプシン、
腸液、膵液、胆汁などに含まれる脂肪分解酵素リパーゼ
などが代表的な酵素です。人生で生産される酵素の量は一定なので過食なほど浪費する。浪費して消化しきれなくなり、食べ物が腐ってアレルギーや胃腸関連の疾患陥ります。

(3)腸内細菌そう
 腸内には約300種類、約100兆個の最近がいる。ホルモン、ビタミン、酵素の産生、タンパク質の合成、血圧や血糖の調節、コレステロールの代謝、免疫細胞の7割が集中している腸とのやりとりを通して免疫機能に関わっている。
細菌そうが悪化した状態では、どんな栄養豊富な食事をしても吸収してくれない。肉、砂糖、卵は産生したものを破壊する。咀嚼も重要です。
うんちの半分は腸内細菌の死骸であり、よく観察し、匂いがないか確認すべしです。大病を患った人のうんちはもれなくくっさいそうです。

(4)消化
 消化には膨大なエネルギーが必要なので食べすぎて消化にエネルギーを使いすぎると代謝にエネルギーがまわせなくなります。腸を冷やすことはミトコンドリアの不活性を促すのでダメです。冷たい飲み物、寒いのに薄着する、お風呂に十分使っていないなどをしていないと体が冷えて消化すらしづらくなります。食べすぎと冷えすぎになったら消化も代謝もしづらくなってアレルギーや風邪などにとてもなりやすい状態になります。
消化と代謝は相反するものであることからも少食は理にかなっています。

(4)血液性状
 砂糖、肉、卵、油脂、精白製品によって血液が酸性に傾くと戻そうとして脱灰作用が働く。酸性化により、異物を処理しきれなくなっていく。血液がドロドロになって全身に行き渡らくなっていきます。

(5)長寿遺伝子
 サーチュインが代表的な長寿遺伝子です。他の遺伝子を活性酸素や紫外線などの外から守る働きをします。働きを良くするには、カロリー制限と穀菜食、運動。これらをすれば、長寿遺伝子はより活発に、病気を促す遺伝子は機能を停止する。

他にも何点か少食について面白い記述がありました。

クローン技術でも培養液を希釈して成長させる『断食』がないとできないところがある。栄養を減らした状態でないと成長しない過程があるようです。面白いですね。

暴飲暴食で元気に長生きできる人は確かにいるが、万に一つの確率であり、普通は早死する。それを常識と思わないほうが良い。この言い方はそのとおりだと思います。タバコやお酒ガンガンやっていても元気に長寿な人がいるから、いろんな健康情報が希釈されるといいますか説得力にかけてしまう面がありますが、そんな人はめったにいないと付け加えるだけで自分たちがやっている努力が無駄ではないとより信じられるようになります。

あらゆる人間にとって最も良い食べ物は、身土不二を原則とした穀菜食。

遺伝子構成が98.7%同じチンパンジーは95%が植物性の食べ物。残りは昆虫。

【日本人の理想】
•50%が未精白穀物
•40%が野菜、海藻、果物、木の実、発酵食品
•残りが魚介類。特に小魚
これを適切な量で継続できれば、素晴らしいですね。すごくわかりやすいです。

極力食べてはいけない食品
牛乳、肉、砂糖、油、お菓子などなど

ここまででまだ半分の内容です。が私が今まで勉強してきたことのやるべきこと食事編が完全に網羅されています。

この本は図書館でない可能性が高いのでぜひ購入して読んで実際に行動まで移してみてください。
少なくともアレルギーは必ず改善するとおもいます。

どなたかの参考になれば幸いです。

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