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大人になるって、なんだ。(その1)

2021.02.27
感じたこと、覚書き。
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大学2年?3年?のときに買った、デジタル一眼レフ。
「ふーちゃん」って名前を付けて、一時期あっちこっちに持って行った。
ふと写真を見返してみた。
友達とこんなところ行ったな、とか、サークルのイベントだとか、ずっと会っていない先輩後輩、当時のクラスメイト、エトセトラ…
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2018年、生まれてこの方ずっと住んでいた名古屋を出た。
まさかこの町を離れる日が来るとは。
いや、自分で決めた就職だけれど。生まれ育った家、町にはとても愛着があるので、またおいおい文章にしたいです。
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小中学生のとき、A5からB5くらいの「プロフィールカード」なるものが流行っていた。中学校に入学する時なんかは、ほぼクラス全員じゃないかってくらいにその紙を配って、書いてもらって集めて、バインダー(大抵カードと同じデザインで、セットで売られている)に挟んだ。
内容は、名前、誕生日、将来の夢、〇〇といえば?などなど…定番の質問もあって、「10年後、何してる?」というのがあったように思う。

中学1年生の10年後、つまり23才。
とうに超えたけど、私はなんて書いてたかな。現実的なので、普通に「大学に行ってる」とかだったかも。(つまんな!)
ただ確実だったのは、その当時『大学生で、一人暮らししている』というビジョンはなかったということである。地元に大学はたくさんあったし、都心と言われるエリアに暮らしていたので、家から通うのが当たり前に感じていたのだと思う。

そのころは絵を書くとか、ネットサーフィンとか、所謂「オタク」なことにハマっていた。周りに開けっ広げに言うのはなんだか憚られるけど、隠すほどでもないし、授業中それはそれは熱心に内職してたことを覚えている。(テストの問題用紙の裏にまで描いてた。そのために兎にも角にも解答欄を早く埋めようと苦心するのは、なんとも健気。)
それから、友達の影響もあってブログを始め、htmlでホームページを作った。当時にしてはものすごい大金をはたいて買ったペンタブで、夜通しイラストを描いたり、絵チャットをしたりした。夢小説を探したり、ネット漫画を探したり、どれも私にとっては楽しくて夢中な時間だった。(キリ番、相互リンク、バナー、、分かる人には分かる。)
今思えばなかなか面白いことやってたんだよねえ。
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10年とちょっとを過ぎて、自由もお金も増えた今、
上記のことはほとんどやっていない。
たまにイラストを描こうかな、と思うも、なかなか描ききれない。ホームページもブログもやめて、今はSNSが台頭する世の中である。

日々の生活に追われている。
仕事をして、家事をして、余った時間でスマホをぽちぽち触る。何をしているとかじゃなく、なんとなくインスタをチェックし、ふうーん、なんて思う。

こんなの良くない!と思うと、今度は「こうすべき病」が発症する。
ちょっと真面目な自己啓発本を読んだり、作り置きの料理をしたり。あとは運動しなきゃ、と取ってつけたように歩いてみたりする。
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よく、『夢中になれるものがある人はいい』と言う。 
こないだ、なんかの歌の歌詞にもあったし(なにかひとーつ、夢中になれるものを〜♪ってやつ)、昨日のドラマの台詞でも聞いた。

大人になると、時間を有意義に使わなくちゃ勿体ないような気がしてくる。趣味はそれが転じてお金を稼ぐ手段にできないかと考えてしまうし、やること為すこと自分のキャリアに繋がるかどうかと考えてしまうし、コスパはどうだとか、損得勘定ばかりである。

10年前、そんなことを考えてはいなかった。
イラストが好きでも、それで食べて行こうとはちっとも思わなかったし、htmlの知識を蓄えて将来役立てようとかも考えなかった。でも、ものすごい時間と労力(と、なけなしのお金)をかけていたんだ。
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うちの旦那さんは、夢中なものがハッキリしていてそれがお仕事にもなっているので、正直、とっても羨ましい。
でもそれは結果論なんだと思う。夢中でやってきて、それができる環境を探して生きてきたら、今のところに納まっているっていう。

なにかに必死になって取り組んでいる瞬間、まさにその時は、先のこととか計算ずくのことからは解放されるのかもしれない。それって、ほんとうに幸せなことだと思う。

これやりたい!好き!っていう気持ち。今、そのときの感覚。
忘れないようにしたいです。
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P.S.>>
トップ画像:名古屋が恋しい。

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