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大細密展2021 出展作品解説 #1 「寄せて還す」

大細密展2021
<日程>2021年7月28日(水)~8月1日(日) 
<時間>11:00-19:00
( 最終日のみ16:00まで)
<場所>The Artcomplex Center of Tokyo
東京都新宿区大京町12-9 2F

<最寄駅>JR中央本線 信濃町駅 徒歩約10分

というわけで、
日常でふと感じた感覚を歌うように描く
をテーマにペン画を描いている
34(さよ)です。
今回は、上記の「大細密展2021」

に展示する予定の作品の

作品解説をweb上ですることで、誰でも気軽に作品を味わえるようにしよう
という企画です。

以下は、2点出展する作品の内

1点の作品解説をお送りいたします。


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「寄せて還す」
364×515mm ミリペン 2020年

この記事の音声解説版は
下のリンクから視聴いただけます。

BGMはDOVA-SYNDROMEサイト様より
「海のほとりにて」をお借りしました。


1.作品のテーマ

この作品だけでなく、
最近、私が描きたいと感じているのは、
「切なさ」と「神様」です。

切なさは、
身を切るような激しい切なさ
ではなく、

夕日を見るように、
過ぎてしまう時を懐かしみ、
愛おしく思う気持ち。

「神様」は、大きな神社の神様というより、
私たちが自然や身の回りに感じる神様。
を指します。


2.作品に描かれているもの

画像2

この作品での神様は、
立派なツノをもつ「雄鹿

力が強い神様ですが、
彼も金魚と同じく還る存在の一つなので
いずれ、触れることも叶わなくなります。

鹿のツノから広がっている花は
「夾竹桃」です。
夾竹桃はとても強い植物で、
汚染された大気など厳しい環境でも育ことから
身近では、街路樹として植えられている
こともあります。


画像3

金魚たちは流れに逆らって泳いでいますが
いずれ周りにあるものは、
溶けて流れてしまうか
泡のように流れて、また巡ることになります。

最後に耳に残るのは、
波の音だけかもしれませんが、
またいつか、
愛おしい季節が巡ってくるでしょう。


3.むすび

作品のご感想等ありましたら、
ツイッター@poolside34宛てに、
また実際に展示会に来て
作品をご覧いただけますと嬉しいです。

実際に作品をご覧くださったよという方、
また、webで観覧いただいた方、
作品を見ていただき
ありがとうございました。

今作の海を描いた経験から、次作では、
「さらに海を突き詰めて描けないか」
と考えて海のタッチを変えておりますので
その差にも注目してごらんいただけますと
面白いかと思います。

よろしければ、解説含めて
過去の作品と比べてみてください。

以下の作品は、大細密展2021では

展示はありませんが、過去に制作した作品の

作品解説を読んだり、音声記事を聞くことが

できます。


では、次作の解説でお会いいたしましょう。

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