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「海外ビジネスの視点」|POOLO一般講義レポート③【前編】

こんにちは!「POOLO見聞録」編集部です!

TABIPPOが主催する次世代グローバル型人材の学び場「POOLO

そこではどんな学びの場が作られているのか、講義の内容を少しだけ紹介するシリーズ

第3弾はケニアを舞台にビジネスを展開されている方々による講義「海外ビジネスの視点」をご紹介します。

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内容が盛りだくさんの講義だったので、前編、後編に分けてお送りします!

この講義のキーワードは「失敗」です。


講師紹介

今回の講師はこちらのお二方

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アフリカ布ブランド「RAHA KENYA」代表 河野リエさん

夫のケニヤでの起業を機にケニヤに移住
アフリカ布を使った商品をケニアで生産し、日本向けに販売するブランド「RAHA KENYA」を設立
Twitter:@KawanoYOME


AmoebaX Founder & CEO 河野邦彦さん

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インドでのスクール事業立ち上げから、フィリピンのスタートアップ企業での人事経験を経て、ケニアでスタートアップ企業「AmoebaX」を設立
Twitter:@KKawano5

お気づきかと思いますが、お二人はご夫婦で、それぞれケニアで起業されています。

そんなリエさんとクニさん、POOLO2期生に向けてどんなお話をしていただいたのか?

前編ではリエさんにお話いただいた内容をご紹介します!
(クニさんのお話は後編をご覧ください!)


【前半パート】成功の鍵は「小さく始めること」と「何度も起き上がること」

前半パートはリエさん

カラフルかつ多様なデザインが特徴的なアフリカ布を日本向けに販売するビジネスを始めた経緯やRAHA KENYAへの想いを語っていただきました。

「何かしたいけど自信がない」という人に特に刺さるメッセージがいっぱいありました。

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RAHA KENYA立ち上げの経緯

リエさんはもともと起業に興味があったわけではなく、国際協力や支援といったことに対する強い想いがあったわけではないと言います。

(日本で働いていた時は)自分は何がしたいんだろうとずっと考えながら転職を繰り返してきました。

海外で起業するような方といえば、
日本でバリバリ働いて次のステップとして海外で挑戦!とか
途上国の抱える問題を知ってなんとか解決したい!とか
そんな感じのイメージを持ちませんか?

リエさんはそういうタイプではなく、就職活動でもその後の社会人生活でも自分の軸を探し続けていたということで、少し意外でした。


リエさんに転機について尋ねると
「全部クニさんのせいです(笑)」
そう笑顔で語ります。

クニさんがケニアで起業するのについて行く形でリエさんもケニアに渡りました。

移住して感じたのは自分自身の無力さだったと言います。

「あなたは何をしにケニアに来たの?」と聞かれても答えられず、誇れるスキルや経験がないことにも気づき、結果、2、3ヶ月くらい引きこもってビールを飲んでやマンガを読むだけの生活をしていました(笑)

今のリエさんのお話を聞いていては想像もつかない過去でした(笑)

「変わりたいけど、自信がない」

リエさんがモヤモヤしている時に惹かれたのが、アフリカ布を使って自分自身を表現しているケニアの女性たちの姿だったそうです。

そんな現体験から、変わりたいけど自信がないという人たちが一歩踏み出すきっかけになれたらという想いで、アフリカ布を使ったアパレルブランド「RAHA KENYA」を立ち上げたということです。

以下のリンクから詳しいお話を知ることができます。


自分にできることから始める

縫製やデザインの知識なし
アパレル経験もなし
英語も最近になって日常会話ができるようになった

そんなリエさんがRAHA KENYAというアパレルブランドを立ち上げるためにしたことは「今の自分にできることを考えて始める」ことだったと言います。

まずは「職人さんの集まる場所に行こう」ということで、ケニアのマサイマーケットに足を運び、職人さんにひたすら会って話をする。

これがリエさんの第一歩だったそうです。

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「できないことに目を向けるよりできることから考える」というのは第一歩を踏み出す上で非常に大事な考え方だと感じました。


失敗は成功するための道しるべ

とはいえ、順風満帆に進んできたかと言えばそうではありませんでした。

多くの失敗談を語っていただきましたが、筆者が特に印象に残っているのはケニアと日本との求められるクオリティの違いです。

日本のクオリティに対応してもらえるよう、何度も職人さんとのやりとりをするそうですが、「自分では作れない」と言って製作を断る職人さんもいたそうです。

そんな苦労もされている一方で、今も一緒にやっている職人さんたちは、「RAHA KENYA」の基準を理解した上でついて来てくれるパートナーだと言います。

今や失敗するのは当たり前と思っています。
失敗した後のアクションが大事で、成功するためにはどう改善したらいいのかをひたすら考えて成功に繋げようとしています。

失敗するのは誰だって怖いですし、すぐに諦めたくなると思います。

でも、失敗を前提に次の行動を考えて行くことはどんな仕事や活動においても役に立つ考え方になりそうですね。


海外で働くことを通じて

ケニアで働くことを通じて2つのことに気づいたそうです。

1つは、自分や家族を大切にすることや、楽しんで仕事をするなどの「ストレスフリーな働き方の大切さ」

もう1つは、雇用創出がもたらす社会的インパクトや資源を無駄にしないことの大切さなどの「社会問題に対する視点」

この気づきを通じて、今後も挑戦していこうとしているそうです。

今は日本人の「一歩踏み出すきっかけ」をテーマにされていますが、今後、ケニアの人たちにとっての「一歩踏み出すきっかけ」を作っていきたいと語られていました。


POOLOメンバーからリエさんの原動力についての質問があり、このように回答していただきました。

最初に立ち上げた時の原動力は、楽しかったことが大前提にあります。
何もできない自分の弱さを知っているので、挑戦できること、自分がやるべきことがあるという嬉しかったんです。

ブランドのコンセプトに対する想いが強かったというのもあります。
目立った経歴のない私が挑戦し続けることで希望を持ってくれる人がいるはずだという確信があります。
お客様にいただく言葉も原動力です。
お客様が楽しんで身につけている様子が思い浮かんでくる限りは商品を作り続けようと思っています。

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リエさんからのお知らせ

最後にお知らせです!

リエさんのされているRAHA KENYAでは2021年5月13日からクラウドファンディングを実施されるそうです。

ご興味のある方は以下のリンクもご覧ください!


後編に続く…

後編はこちら↓


written by にっしー


「POOLO見聞録 第2章」の一般講義レポートのバックナンバーはこちら


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