見出し画像

「僕」と「俺」と、時々「わし」?〜言語学のすゝめシリーズ〜

みなさま、こんにちは!
今日は「役割語」について話していこうと思います✨

役割語(やくわりご)とは、話者の特定の人物像(年齢・性別・職業・階層・時代・容姿・風貌・性格など)を想起させる特定の言葉遣いである。 主にフィクションにおいてステレオタイプに依存した仮想的な表現をする際に用いられる。 日本語学者の金水敏が提唱した。(wikiより引用)

例えば、、、
「俺は海賊王になる!」と
「僕は海賊王になる!」とでは、
受ける印象が違うと思います💡

これは「僕」「俺」にそれぞれ、
特定の人物像・ステレオタイプを当てはめているからに他なりません

もっと言うと、
「俺は海賊王になる!」と
「わしは海賊王になる!」では「年齢」が違いますし、

「わしは海賊王になる!」と
「あたいは海賊王になる!」では「性別」が違います✨

このように、役割語では、
同じ一人称でも「情報」は異なるものになります

さらに面白いのは、
「俺は海賊王になる!」も
「僕は海賊王になる!」も
「わしは海賊王になる!」も
「あたいは海賊王になる!」も

全て、意訳・翻訳を除けば、
" I'm going to become the king of the pirates! "と訳されます!

" I "という英語一語では「一人称」しか表せないものが、
日本語の一人称では、一語で、
「一人称」以上の「情報」を表すことができるということです!💡

役割語の面白いところは、言語ごとに差異があるところで、
イギリス英語などは社会階級が言語に反映される傾向にあるようです🍀

みなさまも身近な「役割語」に
目を向けて見てはいかがでしょうか??✨


それでは、今日はこの辺で!
いつもお読みいただき、ありがとうございます!

この記事を気に入っていただけましたら、
ぜひスキ&フォローをお願いします✨