よくわかる日本経済入門 (塚崎公義)

よお、箸休めの教養本の読書感想文だ。洋画にも飽食してきた頃だろう。
※この記事はタイトルの作品のネタバレを含みますので、ご注意ください。


概要

2015年時点において、日本の経済についてGDP、財政、政策、金利、雇用、失業、恐慌等々、身近で経済っぽい分野をつまみ食いして説明した本である。


総括

平易な理論をもとに分析、説明されているため非常にためになったし持論も展開されていて面白かった。しかし経済入門と謳っているが、初心者にはかなり難解な内容で専門的に勉強してからの方が楽しめる気がする。まあそれでも一般教養として抑えておくべき部分も多く一読して損はない本だと思うよ。


面白かった項目

将来における労働力不足の到来に対して、新規採用を行わず非正規雇用者から採用を行うという意見が目から鱗が落ちたねぇ。そういった採用枠を設けることで労働者側も生産性を向上させるインセンティブにもなるし雇用者側はコストを抑えられる。あんまり行われてるって聞かない。けど、実際どうなんだろうね。結局優秀な人だけ採ればいいし、デメリットも少ないと思うけどなぁ。


内容について

色々課題が挙げられてたけど、やっぱり日本の経済成長のためには少子高齢化の改善がキーとなるだろう。単純化して考えると、高齢化する→社会保障の費用がかさむ→生産年齢世代の負担が増える→高齢者にも負担してもらうってのが順当なんだろうけど、投票の多数派が高齢者である限りそういった政策を落とし込むことができずに、立ちいかなくなるってのが予想できる。そもそも絶対数が足りない以上、若年層の投票率増加も意味があるのかないのかって感じだけれども、根本的な解決策はやはり出生率をあげるに尽きると思う。結局経済成長率が利率を上回れば良いみたいな理論もあったはずだし将来的に負債を解消できると楽観視して将来世代の投資と思って出産、育児に費用を割くのが一番いいんじゃないか?高齢者に負担がかかるわけでもないし、票も集まるよ。直接金をあげるのが一番、お金欲しいSwitch欲しいのだ、、、





それでは、現実に戻ります。では、

(なお、上記の文章は以前ツイッターにて投稿したものを泥棒してきたものである。誤字脱字等の推敲は施すが、当時の感性の味を存分に味わえるよう加工はほどほどにしてある。)


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