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クラウドソーシングって何?メリット・デメリットとおすすめのサイトを大公開します

近年、多くの方が副業で利用するようになったクラウドソーシング。一般的な言葉になりつつはあるものの、実際にどのようなものなのか、仕組みがわからないという方もいるでしょう。そこで今回は、クラウドソーシングの仕組みや利用するメリット・デメリット、クラウドソーシングを受ける際に便利なサイトについて解説します。

クラウドソーシングって何?

クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を発注したい企業と仕事を受注したい個人を繋ぐことができる業務形態のことです。公募のような形態で不特定多数の個人に企業がアウトソーシングすることが多いですが、個人から個人に向けて行われることもあります。

広い意味では雇用関係にない不特定多数で進めるプロジェクトを指すこともあるようですが、一般的には企業が不特定多数の個人に業務委託を行うことを言います。

不特定多数の人々からアイディアやコンテンツを得ることができるため、近年は大手企業も商品開発などにクラウドソーシングを採用しています。

最近は副業が解禁されたことによって、個人が手軽に仕事を請け負うことができるとしてクラウドソーシングがさらに注目を集めています。企業と個人を結ぶクラウドソーシングサイトも増えており、効率的に新しい仕事を得ることができるため、今後も伸びていく市場だと考えられています。

反面、クラウドソーシングにおいてはステルスマーケティングや、安価すぎる案件によるいわゆる労働力の買いたたきも問題になっており、企業倫理だけでなく、受注する側にも案件の質を見極めることが問われています。

クラウドソーシングの仕組み

クラウドソーシングがどのようなものなのかわかったところで、次はサイトを利用したクラウドソーシングの仕組みを解説します。

1.案件を発注したい企業が、案件の内容をクラウドソーシングサイトに掲載します。

2.クラウドソーシングサイトに登録しているユーザーが自分の受けたい案件に対して応募します。

3.サイト内で発注側と受注側で条件や詳細な内容に対して打ち合わせを行い、案件を進めていきます。

4.納品となったら、サイトの規定に応じて報酬が振り込まれます。

サイトを利用した場合は、報酬はサイトを通じて振り込まれることとなっており、企業から直接報酬を支払うことは禁止されています。

アウトソーシングとの違い

「クラウドソーシング」と「アウトソーシング」は言葉は似ていますが別のものです。アウトソーシングはいわゆる外注のことであり、外部の専門業者に業務を委託することを意味していますが、クラウドソーシングの場合は不特定多数の個人に対して委託をします。

クラウドソーシングで仕事を請け負う個人にはプロだけでなくアマチュアもおり、アウトソーシングのように専門業者に依頼することとは全く異なりますね。

クラウドソーシングのメリットとデメリット

クラウドソーシングにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?それぞれを詳しく見ていきましょう。

クラウドソーシングのメリット

まずは発注側と受注側の両面から見たクラウドソーシングのメリットを解説します。

発注側のメリット①:スポット採用で人件費を削減

発注から見たクラウドソーシングの1番のメリットは、スポットでの採用が行える点です。単発で頼みたい案件がある場合、規模や予算にもよりますが、新しく人材を採用したりアウトソーシングしたりするよりもクラウドソーシングの方が効率的なことも。

不特定多数に対してスポットでの案件を依頼することができ、よりすばやく委託ができるクラウドソーシングは報酬の相場も安価である傾向があり、人件費が削減できるというメリットがあります。

発注側のメリット②:さまざまな人材を効率的に発掘できる

クラウドソーシングにはプロアマ問わずさまざまな人材が登録しています。

それぞれの依頼内容に合ったスキルを持つ人材を、雇用することなく業務を単発で依頼することも可能です。

利用するサイトによってはこれまでの業務に関するレビューが書かれており、より効率的に適切な人材を探すことができます。

受注側のメリット①:手軽に案件を獲得できる

受注側がクラウドソーシングを利用する1番のメリットは、比較的手軽に案件を獲得できることです。

副業を始める段階だと、どのようにして発注先を見つければいいのかわからないという方も多いでしょう。クラウドソーシングサイトには多くの企業が登録しているので、効率よく案件を見つけることができます。誰でもできる簡単な案件もあるので、そういったものから応募するとより始めやすいでしょう。

受注側のメリット②:実績を積んで案件数を増やせる

クラウドソーシングサイトでは、自分が行った案件の実績が表示される仕様となっているものが多くあります。着実に案件をこなし、実績を積んでいくことによって、スキルも上がり受注できる案件も増えていきます。

仕事ぶりを気に入ってもらえれば、同じ発注先から継続的に案件をもらえることも多いので、そうなればより案件数も増やしやすくなります。

クラウドソーシングのデメリット

クラウドソーシングのデメリットとは何でしょうか?こちらもメリットと同じく、発注側と受注側の両面から考えてみましょう。

発注側のデメリット①:職種やカテゴリーが限定される

クラウドソーシングサイトで発注できる業務の多くは、インターネット上でやり取りすることができるものが大半となっています。そのため、業務によっては委託が難しく、企業によってはあまり意味がないというケースもあるでしょう。

発注側のデメリット②:納品が完了しないこともある

前述した通り、クラウドソーシングにはプロアマ問わず、さまざまな人材が登録しています。人によっては納期までに求める基準の納品が完了しないというケースもあるようです。

クラウドソーシングは本名以外で登録することができます。残念ながら、発注をした後に連絡がとれなくなるケースも稀にあるようです。しっかりと吟味して委託を行うことが重要です。ただ、クラウドソーシングサイトを利用した場合、このようなケースで支払った費用は返金されますので安心です。

受注側のデメリット①:収入が不安定になることもある

クラウドソーシングで請け負うことのできる依頼は、基本的に単発の依頼となっています。そのため、必ずしも毎月安定した収益が出せるわけではありません。

単価も安価なものが多く、思うように稼げないと感じる人も多くいるようです。

え、実績を積んでいけば継続的に案件をもらうことも可能なので、コツコツと続けていくことをおすすめします。

受注側のデメリット②:トラブルが発生するケースもある

多くの企業には問題がない一方で、悪質な企業もクラウドソーシングサイトに登録しており、稀にトラブルが発生することもあるようです。

例えばコミュニケーションが不十分であったため、納品物が承認されず、支払いが行われないといったケースもあれば、業務遂行が不正行為への加担となってしまうケースです。

かつて、「共産党に票を入れる人は反日である」というブログ記事を書く依頼がクラウドソーシングサイトに掲載され、話題になったことがありました。また、近年はサクラとして高評価レビューを書き込む業務など、ステルスマーケティングに加担する行為が増えていることが問題となっています。

クラウドソーシングにおけるやり取りはテキストで行うため、コミュニケーションには細心の注意を払う必要があります。

クラウドソーシングサイトではサイトの運営が仲介してくれる形をとっているため、トラブルになってしまった場合でも比較的安心ではありますが、まずはこのようなトラブルに巻き込まれないため、案件はしっかり吟味しましょう。

クラウドソーシングの主な仕事内容

メリットやデメリットを理解できたところで、クラウドソーシングで受発注できる仕事内容について解説します。

アンケート

クラウドソーシングサイトには、スキルがなくても簡単に行うことができる案件も多く用意されています。多くのユーザーの意見を聞きたい企業が行うアンケートなどです。単価自体は低く設定されていますが、誰でも気軽に行うことができますし、スマホでスキマ時間に行うことができるので、最初はこのような案件から取り組むという方も多くいます。

Webライティング

Web上に掲載する文章を書くという仕事です。発注先によって内容は異なるので、打ち合わせをしてその案件に適した内容を執筆していきます。

Webライティングはパソコンがあれば手軽に始めることができるので、副業としてまずライティングから始める方も多くいます。クラウドソーシングで募集されるライティング案件は安価なものが多く度々問題になりますが、スキルや実績次第で報酬額が上がることもあるようです。

Webデザイン

Webデザインにはさまざまな案件がありますが、クラウドソーシングで多いのは、インターネット上に掲載するサイトの構築やバナーの画像を作成するという仕事です。

サイトの製作経験や製作用ソフトの使用経験など、一定のスキルは必要となりますが、比較的単価は高いので稼ぎやすい業種だと言えるでしょう。

システム・アプリ開発

開発案件もクラウドソーシングサイトでは多く見受けられます。プログラミングスキルを問われる案件には当然、それなりのスキルレベルが必要ですが、単価も高く案件数も多いので稼ぎやすい業種と言えます。

国内のIT人材は慢性的に不足しているため、実績があれば引く手あまたになることも多いようです。

代表的なクラウドソーシングサイト

クラウドソーシングが一般的なものになりつつある現在、クラウドソーシングサイトも増えています。どれを使ったらいいか迷ってしまう方もいるでしょう。この項では代表的なクラウドソーシングサイトを紹介します。

ランサーズ

ランサーズは2008年に日本で初めてクラウドソーシングを実施したサイトです。現在は登録者が100万人を超えており、案件も、活動しているユーザーも豊富であることがわかります。高額な案件も多くあるため、ランサーズを利用して独立する方も多いようです。

クラウドワークス

クラウドワークスとは、2011年にスタートしたクラウドソーシングサイトです。上場企業が運営しているサイトであるため、安心して仕事の発注や受注ができるという意見が多いようです。

プロフィールを登録すると自分の趣向に合った案件を紹介してくれるため、より効率よく案件を探すことができます。

ココナラ

個人のスキルを売買することができるスキルマーケットが「ココナラ」です。ランサーズやクラウドソーシングは発注したい側が案件を提示するという形式になっていますが、ココナラは案件を受注したい方がスキルを提示できるため、得意な分野がある方は稼ぎやすい環境だと言えるでしょう。

まとめ

クラウドソーシングは、案件を発注したい企業と受注したい業者が効率よくつながることができるので、両者にメリットがあるサービスとなっています。

副業解禁の流れから、まずはクラウドソーシングから始めるという方も多いようです。登録されている仕事も幅広いため、気になる方はまず、登録だけでもしてみてはいかがでしょうか?

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