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マイナスイメージは払拭される?「これからの」アフィリエイトとは?

現在、アフィリエイトビジネスは個人から企業まで様々な形で展開されています。ビジネスモデルとしては以前から存在しており、私たちの生活の一部としても定着しているのですが、中には「詐欺ではないか」と心配する声もあるようです。実際にアフィリエイトはどんなものなのか、始める利点や収益化に繋がるポイントについても学んでいきましょう。

アフィリエイトとは?

アフィリエイトとはもともと「提携すること」を意味しています。そこから派生し、ウェブサイトの作成者と通販サイトとの「連携」を表すようになりました。インターネットを利用した広告プログラムの一種で、幅広く利用されています。

アフィリエイトでは、作成者が自分のページで紹介した商品をウェブサイト経由で読者が購入すると、一定額の謝礼が作成者に支払われる仕組みになっています。ウェブサイトと通販サイトは個々のリンクで紐づいているため、ウェブサイト経由で商品を購入してもらわないと謝礼は発生しないという仕組みです。

ネガティブイメージの理由とは?

アフィリエイトというビジネスモデル自体はすでに世の中に浸透していますが、ではなぜネガティブイメージを持つ人がいるのでしょうか?

副業(複業)やフリーランスといった「自分の好きなように働く」生き方が広がりつつありますが、働くにあたって「効率」や「収入アップ」を求める人もいることでしょう。そのニーズを逆手に取り、「誰でも簡単に短時間で高収入」というようなうたい文句で高額な詐欺まがいの情報商材などを売りつける業者がいることが理由のひとつです。サイトには魅力的な口コミなども記載されていますが、悪質な商品は実際に購入しても実のある情報を得られないことが多いようです。

また、アフィリエイトリンクが貼ってある広告自体の内容に「嘘」や「誇大表示」がある場合もあります。例えば健康食品のような商品で、実際には有効な結果が認められなかったのに、あたかも効果があるように見せかけたケースもあったようです。

消費者庁の対策

人々の心理を逆手に取る一部の業者がいることで、アフィリエイトそのものの印象が悪くなってしまったような経緯があります。しかし、消費者庁の検討会が2022年の夏を目途に、広告主の責任を明確にすることなどを含めた対策案を提出し、了承されました。

内容としては「表示内容には広告主が責任を負うべき」というもので、違反が見られた場合の措置も明確にするように検討されています。また相談窓口を設置し、不当な広告内容などの通報があれば迅速に対応する体制も整えられるようです。今まで不透明だった責任の所在とトラブルがあった際の対応について指針作りが進められているため、悪質な商材が淘汰されることで、アフィリエイトへの悪いイメージも払拭されていくのではないでしょうか。

アフィリエイトをお勧めする理由


空き時間でできる

アフィリエイトはいつでもどこでも空き時間でできるのが大きなメリットです。本業の合間にやることもできますし、しっかり時間を使って取り組むこともできます。納期があるわけでは無く、自分の生活スタイルに合わせてビジネスを組み込むことができるので、副業(複業)としても良いかもしれませんね。

金銭的なリスクがほとんどない

基本的に必要なものはインターネットに繋がっているパソコンやスマホです。もう少し本格的にサーバーや独自ドメインを使用する、という場合には月に数千円程度かかります。

初期投資に多額の費用が必要だと躊躇してしまう方も多いと思いますが、アフィリエイトでは初期費用におけるハードルが低いこともメリットのひとつでしょう。

専門的知識はほぼ必要ない

個人でアフィリエイトを始める場合でも、ウェブサイトを自力で作成するだけの知識があればまずは十分だと考えられています。専門書などをわざわざ買わなくてもネット上には解説サイトも沢山あります。パソコンを普段から使い慣れている方であれば、それほど手間なく始められるでしょう。

アフィリエイトの難しさ

「自由」「手軽さ」「リスクの低さ」と良いことづくしのように思えるアフィリエイトですが、すぐに結果が出るわけでは無いという点がビジネスとして成立させるための難しいところだと言われています。

日本アフィリエイト協議会が2021年に行ったアンケート調査によると、アフィリエイトでの1か月間の収入が1万円未満の人が全体の8割にのぼるという結果が出ています。また、1年程度継続している方でも無収入というケースもあるようです。コロナ禍において収入がアップしたアフィリエイターは4割程度いるようですが、ある程度の結果を残すのは「誰にでも手軽に」できるわけではなさそうです。

アフィリエイトの仕組み

アフィリエイトサービスの種類

アフィリエイトサービスは大きく分けて2つの種類があります。

アフィリエイトプログラム

アフィリエイトプログラムとはAmazon、楽天市場、Yahoo!などのモール型オンラインショップが提供しているものです。ウェブサイト作成者がショップ内で販売されている商品にリンクを貼り、ユーザーがリンク経由で商品を購入することで作成者の収益となります。

ASP

ASPは「アフィリエイトサービスプロバイダ」の略です。これはネット上にあるオンラインショップの商品を総合的に取り扱い、広告主とアフィリエイターの仲介をしてくれるサービスです。ASPには企業側から特定の商品が登録されており、ウェブサイト作成者がその中から商品を選択しサイト内に掲載します。リンクから購入があれば収益となります。

報酬の方式

アフィリエイトの報酬にはいくつか種類がありますが、今回はその中でも主な3種類をご紹介します。

インプレッション型

バナーがウェブサイトに表示されるだけで収益が発生します。ページビュー(PV)が多くなればなるほど比例して収益もアップします。

クリック型

バナーやリンクがクリックされるごとに収益が発生します。「Pay Per Click(PPC)」とも呼ばれます。クリックされれば条件を満たすため、実際に商品が購入されたかどうかは収益に影響しません。

成果報酬型

広告主が指定した成果が達成されると収益が発生する仕組みです。バナーやリンクがクリックされたうえで、商品の購入や契約があった場合にのみ適応されます。そのため、収益化までのハードルは一番高いと言えるでしょう。

始めるために必要なもの

アフィリエイトを始めるにあたって必要なものは次の3点です。

・ウェブサイト

・アフィリエイトサービスのアカウント

・銀行口座

まずは作成したウェブサイトに、登録したアフィリエイトサービスの商品のバナーやリンクを貼る作業が必要です。収益が発生した場合のために銀行口座を登録しておく事前準備も必要になります。

最近はスマホに対応したツールやサービスが充実しているため、スマホだけでアフィリエイトを始めることも可能です。パソコンを持っていない人でもすぐに始めることができますし、撮影・編集・投稿までをスマホ1台で完結することができる手軽さがあります。複雑な設定などはパソコンの方が使い勝手がいい場合もありますが、日頃移動が多い方や手軽さを求める方はスマホをうまく活用してみてはいかがでしょうか?

稼ぐためのアフィリエイト

さて、アフィリエイトの仕組みを学んだところで、次は「稼ぐための」ポイントについて解説していきます。

最低限必要な戦略

ページビュー(PV)を増やす

まずはサイトに来てくれる人を増やすところから始めましょう。アクセス数を集めるためには、検索エンジンの検索結果で上位に入る必要があります。検査結果の2ページ目3ページ目となると目を通すことはあまり多くないのではないでしょうか?そのため、なるべく上位に表示されるような工夫が必要なのです。

その対策のひとつとして、「SEO(Search Engine Optimization)」というものがあります。手法は様々ですが、まずは検索にヒットする「キーワード」を意識して記事を書くことが重要だと言われています。必ず順位が上がるというわけではありませんが、影響を与えるポイントのひとつと言われています。しかし、いくら人気のキーワードを盛り込んでも内容に不備があったり中身が薄い場合は、むしろマイナスの要因になりますので気をつけましょう。

売れるモノやコトを見極める

初心者が流行のキーワードや出来事をピックアップしても、企業や個人などすでに多くの競合が同じようなウェブサイトを作成しているかもしれません。そうなると、PVが少ないアフィリエイターほど結果を出すのは難しいと言えるでしょう。そのため、あえてニッチな需要を狙うという戦略もあります。

ターゲットを絞ると気づかれにくいのでは?と思われるかもしれませんが、競合が少ないと検索エンジンで上位表示されやすくなります。さらに対象をピンポイントで押さえることで、本当に必要としているユーザーが訪れてくれる可能性が高くなります。キーワードによってはアクセス数自体多くないかもしれませんが、商品は売れやすい傾向にあると考えられています。

コロナ禍では、外出の必要があるエステやスクール系の案件が苦戦した一方、在宅時間の増加による巣ごもり需要に関連した案件は良い成果があったようです。情勢や生活スタイルの変化について敏感にキャッチすることも、成功する秘訣のひとつかもしれませんね。

これから必要な戦略

SNS連携 

今までの戦略にプラスして必要と言われているのがSNS(Twitter、Instagram、YouTubeなど)の活用です。しかし、長所短所を理解しないとうまく機能しないので、しっかりと学んでいきましょう。

SNSの長所は「検索以外の方法で情報を拡散できる」ことです。こちらから主体的に情報を発信できるので、ニーズをうまくつかむことができれば多くの人たちに情報を届けることが可能です。

一方、1度に投稿できる情報量に限りがあるので、いかにキャッチ―な内容でSNSユーザーの心をつかむかが重要になってきます。そのため多くのアフィリエイターやインフルエンサーは複数のSNSやブログと連携させることでお互いの欠点を補い、より幅広い層に向けて情報を発信していることが多いようです。

継続は力なり

アフィリエイトはビジネスとして始めるリスクや手間は少ないものの、収益が出るまでに時間がかかるとされています。人気のありそうなテーマやキーワードを投稿したとしても、見に来てくれるユーザーが増えない事には収益に繋がりません。1年かかっても成果がない人がいるのもまた事実です。

結果に繋げるためには、世間のニーズをつかみ「売れる」モノ・コトを見極める力と、コツコツと更新し続ける持久力が必要だと言われています。誰もが飛びつくキーワードでは競合も多く、初心者がそこで多くの収益を見込むのは難しいでしょう。ポイントを外さないようにしながらもニッチな需要を探ってみるのも良いかもしれません。または自分の経歴や資格を生かした専門性の高い内容を目指すのも強みとなるでしょう。アフィリエイトの収益化に関しては厳しい意見が散見されますが、それくらいの覚悟を持って取り組みましょう、というアドバイスだと考えてみてください。

副業(複業)としてもアフィリエイトは参入しやすいと言われています。パソコンだけではなくスマホも活用したり、スキマ時間をうまく使うことで手軽に更新することができます。SNSと併用することでよりシンプルでスピーディーに情報を更新することもできるかもしれません。これから始めようという方はもちろんですが、取り組んでみたけれど挫折してしまったという方も、改めてアフィリエイトを始めてみるのはいかがでしょうか?

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