異文化体験!アメリカ旅行中に感じた驚き 9つ
旅行の醍醐味は、普段の生活にはない新鮮な刺激を受けることです。
特に海外旅行や異文化での刺激は、より多くの気づきを与えてくれます。
今年2月、アメリカに住む彼を訪ねて、アメリカ中部のカンザス州に行ってきました。
これまでに海外へ渡航したことは何度かありますが、アメリカへは初めてです。
情報収集は渡航方法や治安に関しての必要最低限にとどめ、フラットな視点で出発しました。
コロナ禍を経て久しぶりの海外渡航だったため緊張していましたが、異文化に触れるのはやはりとても楽しいです。
小さな発見から大きな驚きまで、さまざまな出来事に出会いました。
今回は、初めてのアメリカ渡航でわたしが驚いたことを9つご紹介します。
◾️空港・フライト編
今回の渡航は行きも帰りもユナイテッド航空を利用したのですが、空港やフライトで日本と違いを感じた4つの出来事をご紹介します。
その1 : 空港や機内では○○は優先搭乗の対象で、専用ゲートがある
その2 : フレンドリーな対応の空港スタッフ
その3 : アナウンスから見るアメリカと日本の国民性の違い
その4 : 臨機応変な入国審査
早速見ていきましょう!
その1 : 空港や機内では○○は優先搭乗の対象で、専用ゲートがある
今回ユナイテッド航空での渡航で一番びっくりしたのは、「軍人」の扱い方です。
空港の搭乗ゲートでは”Active Army (現役軍人)”専用レーンがあり、ファーストクラスやビジネスクラスと同じく、優先搭乗の対象になっています。
てっきり航空会社独自のサービスかと思っていたら、アメリカ入国時の空港の入国審査でも軍人は特別な扱い方をされていました。
通常、日本を含む多くの国の入国審査のゲートは”Resident(居住者)”と”Visitor(一時的な渡航者)”のふたつ。
それに対して、経由地のシカゴと最終目的地のカンザスのどちらの空港でも”Resident” と並列で”Active Army”の記載がありました。
これまで日本国内はもちろん、渡航先の海外の空港でこういった軍人への特別な待遇は見たことがなかったので、ゲート名に「軍人」の記載があるのはかなり衝撃的でした。
「軍人」つまり「国を守る人」に対して、国によって認識が違うことを実感した出来事でした。
ちなみに、ユナイテッド航空では米国軍関係者にこのような特典を用意しています。
米国軍関係者の特典 | ユナイテッド航空
https://www.united.com/ual/ja/jp/fly/products/milgov/military-benefits.html
その2 : フレンドリーな対応の空港スタッフ
日本でもアメリカでも、空港のグランドスタッフがフレンドリーかつ丁寧に接してくれたのは、印象的でした。
羽田空港で手荷物を預ける際に並んで待っていると、ユナイテッド航空のグランドスタッフが搭乗客一人ひとりに声をかけていました。
来日したアメリカ人には「日本での滞在はどうだった?」、これからアメリカに渡航する日本人に対しては「困ったことはない?」と笑顔でフレンドリーに話しかけていました。
わたしにも優しく声をかけてくれたので、久しぶりの海外渡航で緊張していることや、予定していたルートを当日に変更せざるを得ない状況だったことを伝えました。
すると返ってきたのは「羽田で臨機応変に対応できたんだから大丈夫よ!アメリカ楽しんできてね!」と、とても温かい言葉。
久しぶりの海外渡航で緊張していたわたしにとって、とても安心できるひとときとなりました。
フレンドリーだったのは、中継地のシカゴでも同じです。
預けている荷物のピックアップが必要なのかどうかを聞いたところ、航空会社のアプリのどこを見ればいいのか、こちらが聞いたことだけでなく、追加の情報も優しく教えてくれました。
フレンドリーで親切な対応がとても心強かったです。
その3 : アナウンスから見るアメリカと日本の国民性の違い
今回利用した羽田発シカゴ行きのフライトは、搭乗前から遅延気味。
1時間半遅れでようやく羽田を出発し、機内で一息ついていると機長のアナウンスが始まりました。
機長のアナウンスとそれに続く日本人クルーによる挨拶は、日本人とアメリカ人の気質の違いを感じた興味深い瞬間でした。
アナウンスがあったのは、搭乗前からトータルで考えると2時間以上遅れて出発した後。
そんな中でも、機長のアナウンスは笑顔で話しているんだろうなと感じるくらい、とても明るいものでした。
「予定よりも2時間以上遅れての出発だけど、本来の予定の30分後ぐらいには到着するように巻いていくから、心配しないでね!」と、ウインクの音でも聞こえてきそうな元気な挨拶。
それに対して日本人クルーのアナウンスは、時間通りに出発しなかったことへの謝罪から始まり、(30分巻きます云々という部分は一切触れずに)快適なフライトを提供します、といった内容でした。
アナウンスを聞いていて、日本とアメリカのあまりの違いに思わず吹き出しそうになりました。
日本人の几帳面で丁寧なおもてなし、アメリカ人の明るい雰囲気、足して2で割ったらちょうど良さそうです。
その4 : 臨機応変な入国審査
通常入国審査では、入国する国のパスポートを持っているかそうでないかで、審査を受けるゲートが異なります。
経由地であるシカゴでも"Resident(居住者)"と"Visitor(一時的な訪問者)"と分かれていました。
アメリカのパスポートを持たないわたしは当然"Visitor(一時的な訪問者)"レーンで待機していました。
わたしがレーンに到着したときに、前方で順番待ちをしていたのはおよそ300名ほど。
まだまだ順番が来そうにないなと思いながら10分くらい待機していると、「Resident側に空きがあるから、待ってる人はこっちにきてね!」と空港職員が元気に案内しています。
聞き間違いかと思って近くにいる職員に聞いてみると、「待ち時間短い方がいいでしょ!前の人に続いて早く行ってね!」と案内してくれました。
確かに、サクサクと入国手続きが進むことは審査する側もされる側どちらにとってもメリットですよね。
こんな臨機応変な入国審査もあるんだなと、びっくりしました。
ここまで空港やフライトで驚いたことをお伝えしました。
次は、アメリカ国内での車の移動中に驚いたことをお伝えします。
◾️車での移動編
アメリカでは車は右側走行なので、車は日本とは反対の車線を走行します。日本の左側走行に慣れていると、それだけでも違和感があります!
こちらでは右側走行以外で、車での移動について驚いたことを3つご紹介します。
その5 : 単位の違いで戸惑う走行速度
その6 : 車のナンバープレートが車の前方になくて焦る
その7 : 対向車がいなければ、赤信号でも右折OK?!
早速見ていきましょう!
その5 : 単位の違いで戸惑う走行速度
彼の車でハイウェイを移動中、どの車も100km近くで走っているんだろうなと思って車のメーターを見ると60くらい。
メーターの表示と体感速度の違いに混乱しましたが、よく考えると日本とアメリカでは使っている速度や距離の単位が違います。
アメリカでは速度や距離を測るときにはマイルを使うため、kmで捉えてしまうと違和感を感じます。
例えば、メーターに表示されていた速度60マイルはメートル法で換算すると約96km(1マイル=約1.6km)。
結果的には走行中に体感した100kmとほぼ同じくらいの速さだと分かったのですが、単位が違うことを忘れていたので、体感していた速度とメーターの表示の違いにとても戸惑いました。
ついつい速度や距離をメートル法で考えてしまうので、もしわたしが運転していたらと考えると冷や汗ものです……
ちなみに、アメリカのハイウェイはドイツのアウトバーンと同じく無料です。
日本と比べるとところどころ亀裂があったり、大穴が空いていたりと整備状況は正直なところ万全とは言えません。
そんな環境でも100km以上のハイスピードで走れるのは、とても不思議でした。
その6 : 車のナンバープレートが車の前方にない
アメリカでは、車のナンバープレートが車の前方と後方の両方に必要かどうかは州によって異なります。
滞在したカンザス州では車の後方には絶対に必要ですが、前方のプレートは必要ありません(そのため、中には前方にデコレーション用のプレートをつけている車もちらほら見かけました)。
ナンバープレートが必ずしも前後両方必要ではないということを知らずに渡航したため、スーパーの駐車場で車の前方にプレートがない車を見たときは、大きな衝撃が走りました。
見かけた車は、ナンバープレートがないことに加えオンボロ状態。
正直なところ「ナンバープレートがない車が普通に走っているなんて、やばいところに来てしまった…」と思いました。
車の前方にナンバープレートがない車があることを彼に伝えると、カンザス州は前方は必要ないとのこと。
連邦制であるアメリカは州によって銃規制や法整備が違いますが、まさかナンバープレートに対しての法整備まで違うなんて!
驚いているわたしの隣で彼がひとこと。
「日本は前後両方のプレートが必要だけど、そもそもなんで前にも必要なの?車のナンバー確認するときって、後ろからの方が多いんじゃない?」
そう言われてみると、確かにそうかもしれない!
高速のNシステムを除くと、ナンバー確認するのって後ろからの方が多そうだな、と「日本の普通」とは違った視点から物事を見る機会になりました。
その7: 対向車がいなければ、赤信号でも右折OK?!
日本で車の運転をする場合、対向車が来ているかいないかに関わらず、赤信号では必ず停車することが義務付けられていますよね。
しかし、右側走行のアメリカでは赤信号であっても対向車が来ていなければ、右折することができます(州によってルールが異なる場合があります)。
赤信号=停車という日本の交通ルールが染み付いているわたしにとって、赤信号でも対向車がいなければ右折しても良いというのはとても衝撃的でした。
「ちょっと!赤だから止まらなきゃ!」
助手席から彼に対して何度言ったことでしょうか。
「ここはアメリカだ。」
と、彼はニンマリして一言。
出かける度に、何度もこんなやりとりをしていました。
滞在していた2週間の間、多くの車が赤信号で右折する様子を見ましたが慣れることができませんでした。
ここまで車での移動で驚いたことをご紹介しました。
次はカンザスでの日常生活で驚いたことをお伝えします。
◾️日常生活
アメリカの日常生活でも驚きとワクワクすることにたくさん出会いました!
今回は以下の2つについてお伝えします。
その8 : スーパーの品揃えはとても豊富!
その9 : 気温の話が噛み合わない
早速見ていきましょう!
その8 : スーパーの品揃えはとても豊富!
Walmartをはじめとして、アメリカのスーパーの品揃えはとても豊富。
店舗の規模に関わらず、シリアルやチーズなどレーン丸ごと多くの種類が販売されていました。
円安を考えてもパンは安かったです!
お肉もそれなりに安かったです。
会計は店舗の80%以上レジがキャッシュレス専用です。
そのため、レジでワタワタしながらお金を払うことも、小銭でお財布がパンパンになることもなく、少し寂しかったです。
せっかく両替して行ったのにな……。
ちなみに多くの店舗の出口では、万引き防止策としてレシートをチェックする店員さんがいました。
その9 : 気温の話が噛み合わない
速度と同様、日本とアメリカは温度の単位も違います。
日本では摂氏(℃)という温度の単位を使っていますが、アメリカでは華氏(℉)を使います。
例えば、摂氏20度は華氏では68度です。
摂氏68度なんて想像もできないような暑さになりそうですよね……!
ある日、彼のお母さんが「明日は30度になるみたいよ!」と教えてくれました。
その後彼と次の日の予定について話をしていたときに、半袖を持ってきてないから困ったと伝えたところ、「お前何言ってんだ?」ととても不思議そうな顔をされました。
「え、だって明日30度って夏日じゃないの。冬用の服はたくさん持ってきたけど、半袖は持ってきていないよ!」
と言うと、彼は一言だけこう言いました。
「ここはアメリカだよ」
華氏で30度つまり、摂氏では約-1度。
わたしが次の日に必要なのは夏服ではなく、厚手のセーターでした。
◾️まとめ
以上、初めてのアメリカ渡航で驚いたことを9つお伝えしました。
久しぶりの海外で単位の違いなど戸惑うこともありましたが、言語だけではなく、普段と違う環境に身を置くことは刺激になるなと改めて感じました。
特に、マイルや華氏といった単位の違いは戸惑いはあるものの、コミュニケーションのネタにもなったのでいい経験でした。
日本の丁寧なおもてなし精神も良いけれど、アメリカのフレンドリーな対応もわたしは好きです。
今回のアメリカ旅行でお会いしたのは彼や彼のご家族のみでしたが、次回はお店や出掛けた先でもっとたくさんの人と話して、いろいろな発見をしていきたいと思います^^
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