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「コク」があるということ

コーヒーを飲んでいると「コクがあっておいしい」と表現することがある。

いままでなんとなく使っていた言葉だけど、「コク」っていったいどういう意味なのだろう。ニュアンスとしては「深みがある」という印象をもっている。

深み?

深い味わい……よくきく。よくきくけど、よく考えるとなぞ。

「苦い」ということなのか、「渋い」ということなのか、それとも、「濃い」ということなのか。

うーん、どれもそれっぽい。

逆に「浅い味わい」とはなんなのか。ここから考えるとたどり着くかもしれない。たどり着いた先には何もないけど、たどり着きたい。

さて、「浅い味わい」とはなにか。

味が薄い。あっさりしている、口の中に残らない、味気ない、印象がない、水みたい、むずがゆい、なめらかな味わい、軽いくちあたり、食べやすい、スッと入ってくる、思い出せない、祭りの屋台、はなまるうどん、それは失礼前言撤回。


このあたりだろうか。

ここから逆に考えてみれば「深い味わい」にたどり着くはずだ。

味が濃い、こってりしている、のど奥まで残る、塩辛い、目立ちたがり、青汁みたい、むずがゆい?、まろやかな味わい、しぶとい舌ざわり、食べにくい、ザっと去っていく、夜眠れない、夜景の見えるレストラン、はなまるうどん、これが本音……。


う~ん、結局わからない。「深み」がわからなければ「コク」もわからない。

ハッキリとした言語化はできないけど、「コクがある」といっただけで、なんとなく伝わる。分類すると「ヤベー」や「ぱねー」、「エモい」といったなんとなく伝わる言葉たちの仲間だろう。

つまりコクというのは、「なんとな〜くいいけど、言葉にできない味わい」ということだろうか。なんとなく違う気がする。以上。終わり。



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