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「失敗した方がいい」と思えた話

おはようございます!しばまるです。

「失敗は成功のもと」という有名な言葉もありますが、きっと、失敗を良いものと感じられる人は少ないと思います。

しかし最近、私の中で失敗をプラスに捉えた方が良いなと思えるようになりました。今回は「失敗した方がいい」という話をしたいと思います。


1. 挑戦のための失敗

研究・開発のイメージ


最初に、よく言われる話から。

挑戦のための失敗は、組織論で言われる事が多いと思います。
ザックリ言えば…
1. イノベーションを実現するには、挑戦が必要だ
2. 挑戦をする場合、失敗がつきものだ
3. 失敗を許容して、挑戦する組織にすべきだ

失敗から学ぶ前提ですが、たくさん挑戦できれば何か大きな成功が得られる可能性が高い、ということですね。


もちろん、個人にも当てはめる事ができます。
発明王と呼ばれるエジソンは、多くの失敗をすることで、大きな成功を実現しました。

トーマス・エジソン(Image composite: Earl Otsuka)

私は今までに一度も失敗をしたことがない。電球が光らないという発見を今まで二万回しただけだ。

トーマス・エジソン

他にも、起業や副業など、世の中には果敢に挑戦し、多くの失敗を乗り越え成功しているように見える方が多いです。


わかるよ……
挑戦しないと成功はないよね……
でも自分にはそんな才能ないよ、失敗だけで終わるよ……

…あ、私の心の声が漏れてしまいました。

この段階で
「発明王に俺はなる!」
と言って、果敢に挑戦をはじめられる人は、素晴らしい。

そう思った方は、この記事を閉じて、挑戦を始めて欲しい。
でも、そんな簡単に失敗覚悟の挑戦ができる人ばかりではないと思います。そんな方は、続きを読んでみてください。

2. 生産的失敗

とはいえ、より良い生活を実現するために、新しいスキルを身に付けたり、資格を取得したり、副業で収入を得たりしたいと思います。

そんな時、皆さんはどうしますか?
先人に教わろうと、講義や教材に投資するかもしれません。
なるべく失敗せずに、成功したいですから。

先人に教わることは重要です。
しかし、教わる前に、独学でやってみることがもっと重要というお話をしたいと思います。


スイス連邦工科大学チューリッヒ校の研究チームによると、教わるよりも先に失敗した方が学習効率が良いという結果が出ています。
これを「生産的失敗」と言います。

効果の大きさ

まず生産的失敗の効果を紹介します。

研究チームでは、過去15年間に行われた数学、物理学、化学、生物学、医学の教育関連の研究を分析し、
・説明してから実践する
・実践してから説明する
どちらの学習戦略がより効果的かを考察しました。

その分析結果は、
・教わる前に自分で挑戦すると、2倍も効果的!
・挑戦段階で「生産的失敗」をした場合、3倍も効果的!
というものでした。

予習・復習しなさい、と学生時代によく言われましたが、その効果が実証されたような感じですね。(したこと無かったな……)

とりあえずやってみるだけでも2倍の効果のようですが、どうせなら3倍の効果を出したいですよね。
次は、「生産的失敗」を紐解きます。

生産的失敗とは

生産的失敗をするためには、4つのポイントがあります。

生産的失敗の4つのポイント
1. 予備知識をフル活用する
2. 知識のギャップを認識する
3. 問題解決への興味を持つ
4. 失敗した理由を学ぶ

1. 予備知識をフル活用する
これは、自分の知っている他の知識を総動員して、挑戦することです。
サクッとやってみるのではなく、「これはどうだろう、あれはどうだろう」と今の自分で考えられる限りでやってみる、ということです。

2. 知識のギャップを認識する
知識を総動員して挑戦してみると、知っていることと、知らないことの区別が付けられます。最初から学ぼうとしてしまうと、全てを吸収しようと考えてしまいますが、知っていることを区別できていれば、知らないことだけを学べば良いので効率が高まります。

3. 問題解決への興味を持つ
人は自分と異なる考え方を反射的に拒絶してしまう特性があります。
しかし、失敗した後には、その失敗の穴を埋めたいため、新しい考え方を素直に受け入れられるようになります。
教わる内容の吸収率が高まるということですね。

4. 失敗した理由を学ぶ
最終的には、教師や教材から学ぶわけですが、その時に正しいやり方ではなく、失敗した理由を学ぶと、より体系的に知識を構築することができます。

留意点

この生産的失敗というのは、教わる前に自分で「こうじゃないか、ああじゃないか」と推論できる能力が必要になります。

この推論の能力は、中学生頃に構築されますので、小学生以下の子どもには必ずしも効果的とは言えません。
この点、ご注意ください。

3. ビリーフ・システム

拒否のイメージ


失敗は生産的なんだ!という話をしてきましたが、
失敗と思うだけで嫌な気持ちになりますし、まだ挑戦したいと思えないかもしれません。

最後に、失敗が、本当に失敗になってしまう仕組みを紹介することで、失敗を回避する方法を考えたいと思います。

まず、失敗を2種類に分けたいと思います。
1. 挑戦してみたが、上手くいかなかった(事象的失敗)
2. 失敗したので、自分には無理と思った(心理的失敗)

僕らが、なぜ失敗が嫌なのかと言えば、できなかった事象ではなく、自分にはできないと感じる心理ではないでしょうか。

人は、1日におよそ100回も自分を定義する言葉を口にしたり、心の中で発したりしているそうです。
「オレは人見知りだからなあ」「オレは口下手だからなあ」「オレは体力ないもんなあ」「アタシはおおざっぱな性格だから」「アタシは根気がないしなあ」「アタシは料理嫌いだし」といった具合に。

もう、お分かりかと思いますが、このような自己対話によって、自己イメージをさらに強固なものにしてしまっているのです。
これをビリーフ・システムと言います。
※ビリーフは信念って意味だよ、ブリーフじゃないよ。

要するに、ただの事象的な失敗を、自分で心理的な失敗にしてしまっているのです。

これを知った時に、
「そうか、自分の失敗への捉え方が変わるだけで、成果も出るし、苦しむことも無くなるのか!」
と思えたんです。皆さんはどう思われましたか?

終わりに

チャレンジのイメージ

あれ〜、また3000文字になってしまいました。昨日、朝一で投稿すると宣言しましたが、初日から断念するかと思いました。笑

さて、失敗について紹介しましたが、ポイントは2つです。
・教わる前に生産的失敗をした方が良い
・失敗は事象であり、ダメな自分ではない


ところで、偉大な成果をあげた人の中には、子ども時代にあまり教育を受けなかった人が多いようです。
例えば、エジソンは小学校を3ヶ月で退学していますし、イーロンマスクも不登校で読書漬けの生活を送っています。

なるほど。「教わる前に独学でやってみる」ことが有効という事例なのかもしれません。

また、失敗はダメな自分じゃないと言いましたが、私自身、まだ失敗という言葉にマイナスの感情を持たずにはいられません。
ですが、失敗が好物と感じる変態を目指して、何事にも取り敢えずやってみたいと思っています。

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次回以降もお楽しみに。^^

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