成長曲線には3種類ある
こんにちは。
覗いてくださりありがとうございます。しばまるです。
「成長・育成」についてシリーズにして書いていきたいと思います。
今回は、下記のような方に向けた記事になっています。
頑張っているけれど、あまり成長しなくて焦る
部下が育っていないように感じる
読んでもらえたら嬉しいです。
成長・育成の潮流
今の若手は「成長したい」思いが強い
近年、新卒社員の入社先の1番の決め手は「成長できるか」になっているそうです。
昔から、多くの方が成長意欲を持たれていたと思いますが、大きな潮流として、「良い企業に入れれば安泰」から「自分の成長が将来の安定に繋がる」という考え方への転換が起きていると感じています。
私自身、就職活動の際、学生間やリクルーターの方々に啓蒙され、「成長できる環境が大事だ!」と思ったことを覚えています。笑
同様に、若手(入社1~3年目)の転職検討理由の上位には、「自分の能力や適正に合わない」、「スキルが身につかないと思った」という成長に関する項目が上がっています。
転職…となってくると、上司の皆さんにとっても死活問題ですよね。。
上司の1番の困り事は「育成」
そんな部下を成長させないといけない上司の皆さんの、1番のお悩みも「育成」だそうです。
部下の価値観は多様化していき、業務効率化とか言いながら何故か業務の複雑化が止まらない環境で、「育成」って益々難しくなってますよね。。
そこで今回は、成長・育成をしていくにあたり、知っておきたい”成長曲線”についてお話ししたいと思います。
3つの成長曲線
1.理想の成長曲線
成長曲線と聞いて、皆さんはどんな曲線をイメージされるでしょうか。
多くの方は、下記のように”順調”に成長していく形をイメージされるかもしれません。私がまさにそうでした。
ですが、過去を振り返っていただくと、「こんなに都合よく成長できたことってないぞ?」と思われるのではないでしょうか。
そう、この成長曲線は幻想なのです。。
こうだったら良いのに…(>_<)
2.現実の成長曲線
実際の成長曲線はというと、
1885年にドイツの心理学者ハーマン・エビングハウスさんによって、提唱されたものが有名ですので、ご紹介します。
簡単にご説明しますと、
最初は、成長を感じにくい「準備期」があります。
やがて、一気に成長を感じられる「発展期」がやってきます。
その後、また停滞する「高原期」となります。
成長するためには、「準備期」を乗り越える必要があるんですね。
ただ、仕事などになると、複数のスキルや知識の組み合わせだったり、段階的なレベル感があったり、そんなにシンプルに思えないかもしれません。
少し俯瞰して考えてみると、多くの成長曲線が積み重なり、成長していくのではないでしょうか。
このように、我々は1つずつ階段を登るように成長していくことが多そうですね。
3.もう1つの成長曲線
ところで、成長する流れは分かったけれど、
他の人に比べると成長が遅い気がする
できる人が、どんどん成長していき追いつける気がしない
という悩みは解消されていないのではないでしょうか。
成長の度合いには、絶対値的な考えと、相対値的な考えの2つがあるように思います。
例えば、
営業担当者が、同じ50万円(=絶対値)多く売上を作ると考えるとどうでしょう。
その方のレベルによって、難易度が大きく異なるような気がします。
1000万円を、1050万円にする
100万円を、150万円にする
10万円を、60万円にする
一方で、同じ20%(=相対値)多く売上を作ると考えるとどうでしょう。
レベルに関わらず、同じくらいの難易度な気がしませんか?
1000万円を、1200万円にする
100万円を、120万円にする
10万円を、12万円にする
このように、成長を相対的なものと捉えてみると、自分よりも前を走る方々が、自分よりも大きく成長していても、「そりゃそうだよね。」と少し落ち着けるのではないでしょうか。
さて、相対的な成長をグラフで表現してみたいと思います。
皆さん、少し元気が出てきませんか?
成果というものは、複利のように、どんどん大きくなっていくのです。
「Baby steps to Giant strides」という英語圏のことわざもありますが、
今、成果が出ないと思っていても、”小さな成長を続けることができれば、大きな成果に繋がる”ものなのです。
終わりに
成長って、できると嬉しいですよね。
一方で、
期待とのギャップでモチベーションが下がったり
上司や周りの方に見放されないか心配になったり
他の人の急成長を見て焦ったり
と、成長って悩みのタネでもありますよね。
成長していくためには、やり方の軌道修正が必要な時もあると思いますが、
一朝一夕で結果は出ない
続けていれば大きな花が開くもの
だと分かっていれば、自分も周りも焦りすぎずに、未来を楽しみに、より前向きに取り組んでいけるのではないでしょうか。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回以降も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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