【ゆったりしたお金持ち-88】友人にモノやサービスを売らない
マネー相談をしていると、「お友達の相談には、お友達価格で受けてあげるのですか?」と聞かれることがあります。
私の場合は、親戚や友人からマネー相談を受ける際はいつも無料にしています。これは、尊敬するお金持ちの人から受けたアドバイスを参考にしたものです。
それは、自分の近い人にモノやサービスを売ってしまうと、築き上げた人間関係が崩壊することがあるから気を付けなさいというものでした。「モノやサービスを売る対象」として相手を見るようになってしまうと、フラットな関係ではいられなくなるとの教えです。
確かに、私も化粧品販売をしている同級生から商品を勧められたことがあります。決して無理強いされたわけではないのですが、断るのも悪いかなと思い数点購入しました。割引きをしてもらえたので通常より安く買うことができましたし、実際に使ってもいましたので全く問題ないのですが、会うたびに新商品を説明されては購入するということが何回か続いた後、少しずつ疎遠になっていきました。
どちらかが売る側、どちらかが買う側となってしまうと何となく学生時代のような付き合い方とは少し異なる感覚がしました。
商売を抜きにしても付き合っていける関係が本物の人間関係だということです。
相談料を無料にするということは、痛手ではありますが、それよりも大切な人間関係が崩れてしまうことの方が痛手は大きいと考えるようにしています。
ゆったりしたお金持ちの周りには、様々な勧誘があるそうですが、どれだけ親しい仲になっても商売っ気を出してこない人は、信頼に値するので長い付き合いになるそうです。
色々な誘いが多いだけに失敗談もそれなりにあるそうです。その中で学んでいった教訓なのかもしれませんね。