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コラム#2. 研究所を創った後の周囲の反応

 子供の頃のサイエンスに対するワクワクする気持ちを持ち続けたいと公的機関に登録されたバイオ系の研究所を創ってみたサラリーマンの私ですが、当初「研究所を創って所長になるぞ!」という話を周囲に漏らしたときの周囲の反応は、「(笑)」という感じで、人によっては「現実を見なさい。」とたしなめられたこともあります。そりゃ、そうですよ。そういう奇天烈な話は、大体実現しないのが良くある話ですから。しかし、今、それが実現し、多くの方が研究所の噂を聞きつけて依頼してくださり、うまくいくようになると、「すごい!面白い!」と共感してくださいます。

 それでもまだ、「与えられた仕事だけしっかり頑張っていればいいんです。あなたの話を聞いてくれるのは、会社に所属しているからですよ。」と言われる固いお方もおられます。そういう意見は別に否定しません。でも、時代は刻一刻と変わっていると思います。世の中との接点や自身のブランディングを考えずに、与えられた仕事を一生懸命やった人の多くは、特別な成功例を除き、会社を退職した後の仕事が得られなかったのではないでしょうか?会社に所属しているから話を聞いてくれるというのは、その方の経験談だったのではないでしょうか?なので、そのようなコメントは失敗談の事例としてありがたく受け取りました。

 それにしても、正しいか正しくないかは置いておいて、自分のやり方だけが正しいという意見の押しつけだけは許せません。多様なライフスタイルが重要なはずです。そして、自分が面白いと思うライフスタイルの成否は、事例を作らないことには議論できません。連合艦隊司令長官、山本五十六の有名な言葉に、「やってみせ、言って聞かせて、 やらせてみて、 褒めてやらねば、 人は動かじ。」とありますが、この ”やって見せ” が起点であることを痛感しました。

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