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【ネタバレ映画】シン・ウルトラマンに興奮し、涙する



先日エヴァで有名な庵野監督の
「シン・ウルトラマン」を観てきました。


ウルトラマンは…実は私の人生を支えてくれた大切な心のヒーローだったので、

 
観終わった後、本当に涙が溢れてままなりませんでした。


◾️それは遡ること幼少時代。


父親がちょうど「ウルトラQ」や「ウルトラマン」世代なので、わたしは子供の頃たくさんウルトラマンのコンテンツを見せられてきました。


主題歌CD集もすり減るくらい聞いて。

絵本もウルトラマンばっかり。

ソフビもたくさん持ってました。

まあそこまでは、よくある話。


しかし多感な時期になり、
再び「それ」はやってきた…


◾️ウルトラマンが本格的に人生に寄り添い始める


高校生の時にニコニコ動画でふと
懐かしいものに触れたいな〜と思って
ウルトラマンを検索したところ、

ウルトラマンの名シーンを切り取ったMAD動画を見つけてしまいます。

(現在は削除されてました😭)


より酷く(むごく)感じる昭和ウルトラマンの倒し方…

砂埃まみれになりながら戦う泥臭さ

そしてレトロな効果音


CGや技術が発達した今と比べて
かなり手作り感がすごいのにアングルや演出で
めちゃくちゃカッコよく映るセット、飛行機、基地。


当時の人が夢見たであろうSFの世界。


こんなに心躍る世界だっけか?!とのめりこんでいきました。

子供の頃、結構ウルトラマン怖いと思ってたところもあったけど
そのトラウマが逆に思い出補正となって沼と化す感じになったのかも。


ちょうどそんな時、
BS11でウルトラセブンの再放送があったので全話視聴。

(※欠番は除く)
(※なんならとある場所で欠番の回も見てしまった)

ますますストーリーの深さにはまっていきます。

 

セブンのストーリーの深いたるや……!!!
大人の渋いヒューマンストーリーやないですか!!!!
人間の素晴らしさ、そして醜さ!!!!!


新社会人になって体も心も辛かった頃、
「ウルトラマンレオ」の主題歌を聞いて心を奮い立たせて仕事へ行ってました。


獅子座だからか(?)、余計にレオが好きだった


故郷の星を失いながら、
恋人も仲間も無惨に失いながら、
不気味でおぞましい円盤生物と対峙しながら。

それでも勇気を私たちに教えてくれた
レオは、永遠のヒーローである。


(子供の頃、レオの主題歌は美川憲一さんが歌ってると思っていたんよね…笑)  



そしてめちゃくちゃ余談でかつ話が変わるが、
ウルトラマン80の主題歌にある一文が
死ぬほど好きだ。


「遠くの星から 来た男も
知っていたんだ 涙の味を 」


ヤマト先生ーーーっっっっ!!!!!!!!!


(2020年の円谷公式チャンネル一挙配信、
助かりました…)



まあ、そういった諸々と経緯があり、
ウルトラマンのことを考えると血が騒がずにはいられない。



◾️そして「シン・ウルトラマン」へ…


2022年。

あの伝説の「シン・ゴジラ」を経て、
ついに「ウルトラマン」が帰ってきた!!!!!
(帰ってきたウルトラマンではない)



⚠️️ここからネタバレ注意⚠️


シン・ゴジラでもそうだったけど、

あのSF色強めな特撮世界を
現代の世界情勢、政府、そして自衛隊などが絡むとそうなるのか!!!!!

という解釈が面白かった。


原作ウルトラマンでも一緒に戦う科学特捜隊や、地球防衛軍みたいな特別隊員もいたけど
正直ゆるキャラ化していた感じが拭えない。

(まあ子供向けだったから仕方ないが…)



現実世界に置き換えると
仰々しい自衛隊や首相や色んな組織の圧力、勢力の絡みで色々ややこしいやり取りしながら話は進んでいく。

「まあ、そうなるわな〜」って感じだった。


そして1番エモさを感じてならなかったのが、

序盤にウルトラQのリメイクがあったこと!!!

カラーの最新技術で見られるウルトラQ!
ゴメス!ペギラ!マンモスフラワー!

当時の映像は白黒なのでどうしても古さが気になってしまう。

それでもその古いフィルムなりの味わいが好きなんですけども。


そしてバイブス上がったのはタイトルロゴだ。

原作はうねうねと絵の具を回しながらの「ウルトラQ」のオープニングを1度見せてから、
その続編という意味でウルトラマンのタイトルにパーン!と変化する。




今回はその流れをオマージュして進化版うねうねの後
「シン・ゴジラ」のタイトル→「シン・ウルトラマン」をパーン!と見せつけてきた!!!!


ふぉーーー!!!!!なるほどぉーーー!!!
そう来ましたかーーーっっ!!!!!


これは、映画館にいらしてたどうも世代っぽい
おじ様達はさぞかし興奮したことでしょうな!!!


そしてこれもシン・ゴジラの時も同じこと思ったが、「ウルトラマンという存在を知らない世界線の人達」の騒ぎ様がちょっと面白かった。


ストーリー上、
人智を超えた未知との遭遇が続くという話だから仕方ないのだけど…


例えイフストーリーと言えども
国民的ヒーローを知らない世界線ってちょっとシュールに感じてしまう。


メガネの女性が
「全裸なのか、着衣状態なのかわからない」

って新鮮すぎる感想を漏らしていて笑ってしまった。


そしてウルトラマンの艶やかなこと!!!!

スタイルが良いんだよね。
足が長すぎる。

なんか庵野さん監督だからかな、
(さすが!と思ったんだが)



最初はすっごい不気味。

馴染みのある人気ヒーロー!って雰囲気は一切なくて。



エヴァンゲリオンの使徒のような、
ヌッ…としたような不気味さと
人智を超えた畏怖の念。


それこそ、「神」って思っちゃう怖さが
ウルトラマンに表現されていた。


動きが最初は棒立ちだったからってのもあるけど。


一方怪獣の方は「ウルトラマンだな」ってニコッとしちゃう無邪気さと乱暴さがありましたね。



禍特隊のみなさんも、女性と男性がいて、
科学特捜隊とか後のZATとかMACみたいな雰囲気あるな〜って感じだった。


そのうちの一人のなんか取っ付き難い男、神永さん。



最初はこのひと無愛想だし変だけど、
頭がキレて後々大活躍するんだろうな〜と思ってたら


子供を救助に行くシーンで悟った。


この人、まさかウルトラマン…?!


やっぱり途中でベーターカプセルきました!!!!

(原作でハヤタ隊員がカレースプーンと間違えたシーンのオマージュとかあるかな、と思ったけどそれはさすがに無かった。)


しかし事態は深刻化。


ウルトラマンの正体がバレてしまい、
悪用するだの利用するだの捕まるだのと醜い人間の渦中に巻き込まれていく。


ついには宇宙人に洗脳されて
横浜をぶっ潰し始めるウルトラマン…

あれ、待てよ?

このつり目は…

ニセウルトラマンやー!!!


ニセウルトラマンも原作で出てきたので、
めちゃくちゃ嬉しかった!


ぶっ飛ぶシーンがちょっと派手だったり
「原作もこんな不自然な飛び方してたな〜」っていうのがオマージュされてたり。


あとSEは多分当時のやつ使ってますかね???


八つ裂き光線の時のSEがめちゃくちゃ懐かしかった。
変身シーンに関しては脳汁溢れ出る。

禍特隊の電話の呼び出し音も、
昭和のSF電話の鳴り方やないか!!!


バリバリ現代なのにそこだけ原作仕様で嬉しい。

BGMも当時のやつ、つかってましたね〜!
挿入歌流れてましたね!!

ありがとう!!!!
この曲、子供の頃から聞いてる!!!
歌詞覚えてる!!!!


そして言葉を喋る謎の宇宙人の来星、
見た目は山本耕史の宇宙人など敵キャラも面白い!


なんかメフィラス星人とのやり取りは、
なんとなくウルトラセブンのメトロン星人とのやり取りも思い出したな…


しかし戦闘シーンに入って思う。

メフィラス星人、細っ!!!!


まさにエヴァンゲリオンのそれでした。

そして色んな事件を経て、
後半は更なる脅威が。


ふと「さらば、ウルトラマン」とセリフがあって。


私は察した。


「最終回のタイトルが囁かれた…?!?!
ということは?!

まさか、ゼットン……、来るか………!!!?」


ゼットンといえば、
初代ウルトラマンを見ていた者なら誰もが1度はトラウマになる存在。



ゼットンに負けて、
国民的ヒーローが無惨にも死にゆく時の回。


そのタイトルが、「さらばウルトラマン」だった。



そのトラウマを更に深刻化させるかのように、

庵野ゼットンは凶悪化し、
地球どころか銀河系まるごとの終末を予言する
存在そのものだった。


「歯が立たない人類は潔く諦めた方が、幸せだ」


空にぼんやり浮かぶゼットンの下で
人間たちの何も変わらない日常が無情にも続く。


そんな絶望とささやかな日常を同時に表したシーンの生々しさよ…


あのポポポポポポ…みたいな不気味なSEも
めちゃくちゃゾっときましたね。



しかしウルトラマン本人からの助言があったとはいえゼットン終末ビームの対処法を思いついた有岡くんすごいな!!!
天才じゃん…!

あ、だから禍特隊にいるのか。


(なんか6次元に飛ばすとかいう話あったけどそれ現実世界の物理学とか科学が届いてる範囲なの?と思うのであった)


最後のゾフィーが出てくるシーン。

これぞウルトラマンだな!って感じだった。


このモヤモヤの異空間の中でM78星の兄弟や親子のやり取りがされる感じ。

(パパママは出てきてないけど)


シンウルトラマンは所々現実的、より現代版にアレンジされてたりしてるけど、

きちんとウルトラマンらしい、
昔のSF!って感じのシーンもある。


昭和?あれ令和?みたいな混乱が一瞬起きるのだが…

そして最後の感動ポイント。



スタッフロールの中に古谷敏さんの名前が!!

(初代スーツアクターでもあり、ウルトラセブンのアマギ隊員です)

ふ、、ふるやさーーーーん!!!(泣)


たしかに序盤は棒立ちだったけど、
古谷マン特有のなんか前かがみみたいな姿勢
ちゃんとあった!!


再現されとる!!受け継がれてるよ!!


とまあ、長くなりましたがそんな感じです。


シン・ウルトラマンは、
昔のウルトラマンをリスペクトしつつも、
現代っぽく新たな世界線で解釈されていて
面白かった。


当時はSFだからなんでもあり!
で終わっていた現象も、

科学や物理、色んな現代技術で辻褄を合わせにいってるような、答え合わせのようなシーンもいくつかあった。


帰宅してから、興奮冷めやらずシェアハウスの同居人に泣きながら3時間くらい愛を語ってしまう。


ごめんな…


そしてそこからYouTubeでウルトラマン関連の動画を見漁り、明日仕事なのに3時まで眠れないという過酷な状況へとなって参りました。



ウルトラマンでワクワクしていた幼少期の私よ…
そして再熱して夢中になっていた高校時代の私よ…



アラサーになっても、
ウルトラマンで大騒ぎしているからね。


おわり。


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