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【助産師直伝】後悔しない分娩施設の選び方

はじめに

皆さんこんばんは。助産師のくるみです。

国立大の大学院卒の助産師で、助産学修士号を持っています。助産師歴は今年で4年目に入りまして、総合病院とクリニックでの勤務経験があります。

助産師として世の中の女性のために、是非知識を共有出来たらな、私に提供できる情報は何かな、と考えた結果このテーマについて書いていくことにしました。

今回のテーマは、「納得してお産ができる分娩施設の選び方」です。


分娩施設を選ぶってどういうこと?


初めて妊娠出産を迎える方、将来的に妊娠したいなと思っている方にとって、まず「分娩施設を選ぶ」という事自体のイメージがつかないかもしれません。

実は、施設によってお産の特徴や、選べるお産の選択肢が違う、というのをまず抑えておきましょう。

そのため、自分が「どんなお産にしたいか?」「お産の時に何を大事にしたいか?」をまず考えてみることが大切になります。

後悔しない納得できるお産をするためには、自分の理想にできる限り近いお産ができる施設を選べばよい、ということになります。

自分の理想のお産を整理するためには"バースプラン"を立てるのがおすすめなんですが、バースプランに関しては長くなってしまうので、また別の記事でご紹介できればと思います。

話題を戻し、分娩施設を選ぶ際の選択肢を挙げていきます。

何を基準に分娩施設を選んだらいい?


1.施設で提供できる医療レベルの幅
まずは、母子ともに安全にお産ができる環境というのは大前提になります。

日本の周産期医療のレベルは世界的にみても高い水準なので、大方どこの施設でも安全性は確保されている状況になっております。

ですが、助産院、クリニック、総合病院、大学病院と医療施設の規模や救急度で比較すると、その医療施設の役割によって、提供できる医療レベルに差は生じています。

特に分娩に関してリスクがない場合は、助産院やクリニックでも比較的安全にお産を迎えることができますが、高齢出産であったり、妊娠合併症などを発症されている妊婦さんの場合、赤ちゃんに何か異常が予測される場合などは、より高次の医療施設で治療・出産をする必要がでてきます。

妊娠経過を通して主治医や助産師と相談しながら、必要な医療レベルがある医療施設での受診をしていきましょう。

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