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突然の米国本社転勤|A&A Japan3

入社して一年経っていない秋の商談が終わってからでした。就労ビザ取得でき次第に本社転勤の内示が出ました。

この会社が、間違いなく今のビジネスのベースや人脈の大本になっています。貿易実務から製品OEM開発のイロハや国際ビジネス商談・交渉の機微から実務フォローの詳細やスピード感の大切さなど挙げればきりがないほど数多くのことを学ばせてもらいました。

感謝して仕切れないほどの思い出深い最初の会社です。

しかし、この会社を辞して当時のDell Computer極東オフィスをスタートした時の辞め方については生涯後悔することになります。それについては改めて書き留めたいと思います。

さて最初の1年間で学んだ重要なビジネスを3つ挙げてみたいと思います。

  • 簡潔かつ迅速なコミュニケーション

  • 24時間内で提出する議事録

  • 製造業の現場

当時、米国本社か海外オフィスとのコミュニケーションは、9割以上がテレックスでした。国際電話をかけるのは稟議書を部長まであげて事前許可がまだいる時代でした。

テレックスでは1文字単位で国際電話料金が課金されるので、いかに簡潔に商談、業務内容など伝えるか。毎日書くテレックスの量が日々増えていくなかで、直球勝負の文書に削がれていきました。そして、本社に転勤後に「行間」に現れる人柄の大切さを国民性を超えて痛感する事になります。

議事録については前回触れましたが、報告でなく関係者に迅速にアクションを取ってもらえる議事録にするためにその後レイアウトは自分なりに進化させていきました。

文系でしたが、そのOEM製品の発掘には実際の工場訪問を通してその製造方法や品質管理など、メーカーの技術の裏付けを取り、理解することはとても重要で不可欠な事でした。

技術者ではないので、素直に教えを乞うと新卒の若造に多くのベテラン技術者がわかりやすく色々なことを教えて下さいました。よき時代だったのかも・・・

「おかげさま」で仕様書や価格の裏側にある各メーカーの「ものつくり」のこだわりや特徴が見えるようになっていったと思います。

「ものつくり」も突き詰めれば、経営理念に尽きます。

工場の応接室や会議室には、創業者の理念や経営方針が揮毫されて額縁に入って飾ってありましたが、若造の私には当時はピンと来ていませんでした。それがどれだけ大切かを身に染みてわかるのは、30代になってからでした。

京セラの経営理念。
稲盛さんが西郷隆盛の敬天愛人を社是にされていたのは有名ですね。

それに比べると最近起業している10−20代の若者は凄いと思います。戦後の高度成長とかバブル期などを知らない彼らが政治経済を大きく変革してくれる台風の目になることが楽しみです。


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#ビジネス #転職 #キャリア


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