ならぬものはなりませぬ
会津の教えの特に惹かれる言葉が、タイトルにもさせて頂いた「ならぬものはなりませぬ!」
一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ。
二、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ。
三、虚言を言うことはなりませぬ。
四、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。
五、弱い者をいじめてはなりませぬ。
六、戸外で物を食べてはなりませぬ。
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ。
ならぬことは、ならぬものです。
2000年初頭から未だ中学、小学生だった娘と息子の子育てしながら、会社起業しつつ転職含めてローラコースター人生を歩んでいたシアトル時代の16年間。
遠く祖国日本を観る機会となりました。シアトル在の日系人の方々とも触れ合う機会も多く、共通して感じたのが、海外に居る日本人、日系人が日本の現状にとても憂いている事でした。
居合稽古もしていた関係から日本伝統工芸の最高峰の一つとも言える日本刀に触れたり、刀匠とも知己を得るなかで日本の素晴らしい伝統文化を再認識する一方、伝統工芸の衰退に気付き心を痛めることも増えました。
政治経済始め日本関係のニュースで感じていたのが、「如何した日本人?もっと誇りと自信持っていいんじゃないか!」という歯がゆい気持ちでした。
「ならぬものはなりませぬ」という教育される幼い時代を経てから大人になってもその教えを持ち続ける事は大切だと思います。
この一線は越えてはならない!
それは許せない!
それを認めると自分が自分でなくなる!
その気持ちは、他ならぬ誇りからくるものだと思います。誇りがあれば出て来るのが、意地ではないでしょうか?
今の日本人に大切な一つがこの会津の教えの「ならぬものはなりませぬ」にあると思います。
屁理屈や論破などで自己満足するようなレベルに陥るのではなく、人として大切なものをしっかりと自覚して自己責任で行動する気概と勇気があるか?その勇気が出るという事は、自分の心(信念)に正しく従っている証だと思います。
過去の記事も併せて読んでみて頂ければ幸いです。
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