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フルフレックス・フルリモートの意外な落とし穴

私が勤務する会社(以下HJN)は数年前からフルフレックス・フルリモートです。
お陰で多くの恩恵を受けていますが、実は大きな落とし穴があることに気付いたのでここでシェアいたします。

※誤解のないよう最初に宣言しますが、反対派ではありません。
そして、例によって箸休めにもならないお話ですことをご了承ください・・・

念のため定義から


 ※ご存知の方々は読み飛ばして「本題」に行ってください

フルリモートとは・・・

「フル」に「リモート」で仕事をすること。
英語で遠隔地で仕事をする事を remote work と言いますので、ずっと遠隔地で仕事をする、
というそのままの意味ですね^^
ちなみに、厚生労働省では「リモート」ではなく「テレワーク」という言葉を使って定義しています。

テレワーク
「ICT(情報通信技術)ほ活用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」
「テレ(Tele) 離れたところで」と「ワーク(Work) 働く」を合わせた造語 

厚生労働省 「テレワークモデル就業規則作成の手引き」より

厚労省としては、単なる勤務地のことではなく、「柔軟な働き方」がポイントになるので「テレワーク」推しなのでしょう。

フルフレックスとは・・・

同じく「フル」に「フレックス」タイムであるということ。

ではフレックスタイム制とは
1か月以内の一定期間(清算期間)における総労働時間をあらかじめ定めておき、労働者はその枠内で各日の始業及び終業の時刻を自主的に決定し働く制度で、労働者がその生活と業務の調和を図りながら、効率的に働くことができ、労働時間を短縮しようとするもの

厚生労働省ホームページ 「変形労働制の概要」より

通常、コアタイムと呼ばれる時間があり、社内で共通して必ず就業している時間帯が定められているのですが、
フルフレックスは其のコアタイムなしで自由な時間に始業、終業する仕組みですね。
そして、一日8時間の縛りがなくなります。
月単位の総労働時間が基準の労働時間を満たしていることが条件となっており、どの時間帯で就業するか、もしくは1日何時間就業するかは問われません。

労働者のメリット(私見です!)

なんと言っても通勤時間!
朝夕の通勤退勤ラッシュ、遅刻を気にして一分一秒を争う必要がないのはとても気持ちが楽。
私車通勤なので、雨や雪の日の大渋滞での運転は本当にイライラしていました。
都会なら満員電車が大きなストレスですよね。

私の場合は、朝一時間弱程度、帰宅時は定時に帰ると1時間強、二時間残業したら40分で帰られる感じで通勤時間に毎日二時間使っていました。

他にも、自宅やカフェなど、好きなところで仕事が出来るので、周囲の目を気にせず気分に合わせて環境を整えられます。
服装も出社時ほどきっちり考えなくてよいので支度は楽です。

デメリット

一般に言われるデメリットには
・コミュニケーション不足に陥りやすい
・結果、業務上での認識の齟齬や必要なことの共有漏れが起きる
・業務管理が難しい、目が行き届かない
・自己管理能力の低い労働者は働きづらい
 ※私は自己管理能力が著しく低いですが、他の社員の高い志に引きずられて頑張れています

等があげられます

本題の「落とし穴」

ここまでは想定の範囲内で、HJNではこういった問題や不安を感じるたびに意見を出し合って解決してきました。
仕事の合間にチャットで楽しいおしゃべりが行きあい、
そのスピードに追い付くためタイピングスキルも向上したのではないかと思うほど(笑)

では落とし穴とは・・ ズバリ有休取得!

フルフレックス制度のおかげで、一日に一時間でも三十分でも仕事をしたらその日は出勤日としてカウントされます。
(HJNは三カ月単位で労働時間を計算するので、三ヶ月ごとに帳尻を合わせます。)

今まで、銀行に行かなくちゃ、とか、子供の学校で懇談会がある、とか、平日に抜ける必要がある時、半日休暇を取得していました。
病気の時は変わりませんが、フルフレックスの場合はそんな「ちょっとした用事」の時に有給取得が要らないのです。
そんな半休の積み重ねで年間10日程度はゆうに消化していたのですが、
先日発見したのです。

フルフレックスになってから有給減ってない!

だって、丸々一日、電話もメールも何もできないほど忙しい日なんてないですもの。

休めないのではありません。
ワーカホリックでもありません。
むしろ怠け者です。
一日働くのは嫌でも、一時間なら仕事もはかどるというもの(笑)
休み明けに自分の仕事が楽になるよう、ちょっとだけ対応しておきたいな、というのはいけないことでしょうか涙

自宅にいるので、夕飯の支度~食事~片付け まで抜けて、終わってから仕事再開 なんて日常を送っています。
休みたい時、抜けたい時に抜けているので、まとまった休みにあまり必要性を感じないのですよね。
普通に仕事して、夕方野球部の子供とノックの練習に行くことも出来るのですもの。
特売品だって買いに行けます。

要するに
「気を付けないと有給とっていない、ということになる」のです。

中々フルフレックス・フルリモートの環境でお仕事されている方は少ないと思いますが、もし導入を検討されている方、これからそうなる、という皆様は、計画的に有給を取らないと年間5日は結構多いということを警告いたします(笑)
これからは、一時間の買い物でも半休分の時間を確保する、など、有給消化を意識して過ごしたいとおもうぽんぽこでした。

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