【Let's家呑み】今更ハイボールにハマったアラフォーの入門おつまみレシピ①『よだれ鶏のタレで冷奴』
なぜこのタイミングでハイボール?
光陰矢の如し
時が流れるのは、恐ろしいほど早いもので。ついこないだ成人式を迎えたと思っていたのに、気づけば三十半ばを超え、ついに私はアラフォーの仲間入りを果たしていた。
そういえば最近、同級生と会うと家のローンやバリウム検査などオッサン特有の話題が増えてきたような。一週間の疲れが、日曜だけでは取れなくなってきたし。……そろそろ体をいたわってやるべきか。
ということで重たい脚を引きずり、病院で健康診断を受けることに。だがそこで私に告げられたのは、思いもよらぬ(?)『死刑宣告』だった。
医者「うーん、そろそろお腹周りを気にした方がいいですね」
私のでっぷりと膨らんだ下っ腹と、PCに映し出されたコレステロール値を見ながら、お医者様は笑顔でそうおっしゃった。
医者「あなた、ビールがお好きでしょ?」
私「はい!」
医者「とりあえず量を控えるか、プリン体の少ないお酒にしましょうか」
私「そんなぁ……」
酒は私にとって、命の水である。
ないと生きてはいけない。
私「プリン体の少ないお酒か……たしかウイスキーがそうだったよな」
しかし思い返されるのは、若かりし頃の苦い記憶。安い居酒屋に来ていた私は、好きな子の前で良い顔をしようとハイボールをガブガブと飲み、悪酔いをして大失敗をしたという痛い経験がある。
それ以降私は、世間で『ハイボール』がいかに流行しようとも、決して手を出してこなかった。
バッカス(酒神)との出逢い
私「うーん。でも、もしかしたら今なら飲めるかも?」
物は試しである。
飲まず嫌いは良くない。だっていい大人なのだから。さっそく病院帰りの足で、最寄りのスーパーに。
そこで出会ったのが、デュワーズ12年である。
酒好きの友人に「ウイスキーが苦手な人にオススメのウイスキーを教えて」とクソみたいな無茶振りをしたところ、コチラを教えてもらった。
……のだが、ビールと比較すると少々お値段が張る印象。しかしこれから長い付き合いになるかもしれぬのだ。これも初期投資だと思い切って買ってみた。
んで、実際に飲んでみた。
う、うまい!
帰宅後。期待と不安を抱きつつ、さっそく飲んでみることにした。
荷物を下ろし、コートを脱ぎ、健康診断の結果を机の中に封印する。
よし、準備は万端だ。
身も心も身軽となった私は意気揚々とキャップを外し、グラスにウイスキーをトクトクと注いでいく。
うん、他の酒類にはない独特の匂いだ。
お次は割り材。スーパーで共に買っておいた80円の炭酸水とロックアイスを入れる。
私「これで完成……か?」
お洒落なカクテルと違って随分と簡単だ。あとは味が問題なのだが……。
おそるおそるグラスに口を付け、まずは少量を含んでみる。
私「おおっ!? なんだこの、口いっぱいに膨らむ芳醇な香りは!?」
最初こそアルコール度数の高さに驚いたが、それよりもかつて感じたことのない風味の良さに感動を覚えた。それまでお酒は酔うためのものだと思っていたのだが、これは違う。しっかりと味を楽しむための大人のジュースだ。
こうなったらツマミも楽しみたい
よーしよしよし、これならイケそうだ。
むしろ味も良くて健康に良いのなら、なにも文句は無いじゃないか。
ただ問題は――。
私「ハイボールに合う相棒が欲しいなぁ」
シャーロックホームズにワトソン、大空翼君に岬君、ディープインパクトに武豊さん。エトセトラエトセトラ。
そして“美味い酒”には“美味いツマミ”。これは絶対に欠かせないのだ。
よし、それじゃあハイボールに合いそうなツマミを作ってみよう!
レシピ『よだれ鶏のタレで冷奴』
だが残念、冷蔵庫の中にはロクな材料が入っていなかった。
デロデロデロ~♪(ドラクエの呪い効果音)
あったのは野菜室の隅っこで冬眠している長ネギと、常備している絹豆腐。そして調味料の数々。これらで作れそうなものは……そうだ!
今回はお手軽“ピリ辛冷奴”を作ってみよう。
材料
・冷奴 1丁(約300g)
<タレ>
・長ネギのみじん切り 10cmくらい
・砂糖 小さじ1
・酢 小さじ2
・醤油 大さじ1
・おろしにんにく チューブ3cm
・おろししょうが チューブ2cm
・ラー油 大さじ1/2
・豆板醤 小さじ2/3(お好みで加減)
作り方
工程はいたって簡単。
①タレの材料をすべて混ぜる
②皿に盛った絹豆腐に①のタレをかける
③これで完成!
実食
うん、これならすでにほろ酔いの私でも簡単に作れたぞ。
普段なら風味UPのために、ごま油で長ネギを炒めてから混ぜたりもするのだが……今回は面倒だから無し!
私「いただきまーす! もぐもぐもぐ……うん、おいしい!」
冷えた豆腐が舌の上で優しくとろけ、そのあとにラー油と豆板醬の辛味がピリリと襲ってくる。醤油と酢の組み合わせも最高だ。
うん、食欲をそそるタレのおかげで冷奴を食べる手が止まらなくなる。
私「おっと、今回の趣旨を忘れそうだった」
すっかり冷奴に夢中になってしまったが、あくまでもハイボールに合うツマミの探求である。
減った分のウイスキーと炭酸水を継ぎ足し、クイッとあおる。
私「これは……」
口の中にあった分を飲み干した私は、思わずグラスを見やる。
なんだ、この美味しさは……!
パンチのあるよだれ鶏のタレを、包容力のあるハイボールが優しく口の中で包んでくれている。そして炭酸水のおかげで後味もサッパリと来たもんだ。
ウマイウマイ。
冷奴、ハイボール。冷奴冷奴、ハイボール。
パクパク、グビグビ。
皿の中はあっという間に無くなり、グラスの中では溶けかけた氷が寂しそうにカランと音を立てていた。
いやはや、おそれいったハイボール。
単品でも美味しいが、まさかこんなにも料理との相性が良いなんて。
こうなったら他も試したくなるのが酒好きの性(さが)……
私「うーん、侮りがたしハイボール」
幸いにも瓶の中には黄金色の液体が残っている。また冷奴を食べてもよいが、せっかくなら他の料理にも手を出してみたい。
私「よし、明日からいろいろ試してみよう。そうだ、レシピを記録してみても良いかもしれない」
というわけで。晴れ晴れしくハイボールデビューをしたわけだし、相性の良いツマミを探求するついでに記録をここに残していこうと思う。
見て楽しんでいただけたらそれだけで嬉しいが、アラフォーのおっさんが酔っぱらいながらでも作れるようなレシピにするつもりなので、良かったら皆さんも参考にしていただきたい。
それでは、素晴らしきハイボール生活のはじまりはじまり。
追伸。
やっぱりデュワーズ12年はお高い……(涙)
今後は無印のデュワーズ(1800円)を普段飲みにしようと思う。
次回のおつまみレシピ②
『天使の羽餃子と悪魔的やみつきタレ』
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