見出し画像

【Let's家呑み】今更ハイボールにハマったアラフォーの入門おつまみレシピ②『天使の羽餃子と悪魔的やみつきタレ』


暑い日はシュワシュワが飲みたい

~前回のあらすじ~
 医者からビール禁止令が出たので、ハイボールを飲み始めた。


すっかりハイボールにハマってしまった

 健康のために(?)ハイボール生活を始めてから、早くも数日が経った。

 ハタチから愛し続けていたビールとの交際を泣く泣く終わらせ、新たな恋人であるウイスキーに夜な夜な慰めてもらう日々。

 いやぁ、思いの外これが上手く付き合えていた。正直ハイボールのポテンシャルを舐めていたというか、和洋中どのジャンルの料理にも合うのだ。

脂っこい料理との相性は特にバツグン

 ここまでで私が試したのは、焼き魚や焼き肉といった焼き物から、キムチやキュウリの浅漬けといった小皿に乗るような一品物だった。

 ……なお、どれもコンビニで購入したものである。最近のコンビニ飯はどれも美味しく、ズボラ人間にはなんとも優しい。

 中でも個人的にハイボールとの相性が良いと感じたのは、豚丼や焼き鳥といった肉系だった。要するに脂の旨味を感じられる料理である。

なら餃子を作ってみよう

 ならば次のレシピは肉料理でいこう。とある休日にそう思い立ったのだが、ただ肉を焼くだけではレシピ記事としてどうも味気ない。

 ということで、ビール飲酒時代に大変お世話になった餃子を作ることにした。

 だがしかし、正直なところ餃子の作り方なんて、何でも良くないだろうか? 暴論を承知で言えば、皮も中身の種も自由で良いのだ。カレーと一緒で、各家庭で好きな具を使って作るのがこの料理の醍醐味なのだから。

 なので今回は、ある程度の幅が利くレシピにしようと思う。用法用量は大事だが、餃子は塩気の量をやりすぎなければ案外なんとかなる。あくまでも「たまには自炊にチャレンジしてみるか」程度の気持ちで楽しんでいこう。

天使の羽根餃子と悪魔的おいしさのタレ

材料

<餃子>
・餃子の皮 20枚入りぐらいのやつ
・豚ひき肉 80~100g
・キャベツor白菜 2枚分ぐらい
・ニラ 束の1/3
・長ネギ 10cm
・ショウガ スライス2枚(チューブ3cm分)
・ニンニク 1欠片(チューブ3cm分)
・ごま油 大さじ1/2 + 大さじ1(焼く用) +小さじ1(仕上げ用)
・砂糖 小さじ1/2
・味噌 小さじ1/2
・ウェイパー(or鶏ガラスープの元) 小さじ1
・塩 小さじ1(キャベツの下処理用) + 3振り
・コショウ 3振り
・酒 大さじ1
(お好みで)
・椎茸 1個
・玉ねぎ 1/4

<羽根の生地>
・小麦粉 大さじ1
・白湯 150mL

<タレ>
・醤油 大さじ1
・酢 大さじ1/2
・食べるラー油 小さじ1/2
(あれば)
・麻辣醤 小さじ1/2
・生ニンニク 小さじ1/2

材料選びのポイント

・皮……正直なんでも良い。モチモチが好きならば厚め、パリッとが好きなら薄め。しっかり具を味わいたいなら大判といった感じだ。

・葉物……キャベツ派か白菜派なのかによって使い分ける。私は冷蔵庫のストック次第で適当にチョイスしている。両方を半量ずつ入れても良い。

・ネギ……長ネギでも玉ねぎでも。シャキシャキ感や甘味が出るのが玉ねぎなので、それが嫌ならば長ネギで。

・ウェイパー……味の底上げをしてくる。無ければ味の素でもいい。使うのが嫌ならば、椎茸を入れるか、塩の代わりに昆布茶を代用して旨味成分を足してみてもOK。

・ショウガとニンニク……餡に使う場合はチューブでも良い。ニンニク好きの同志は追加で1欠片ほど入れよう。タレに混ぜる際のニンニクは、生をおろして入れた方が風味があって私は好き。

・タレのチョイ足し……食べるラー油、マジで万能。辛いのが好きな人は麻辣(花椒などのシビレ香辛料)入りや麻辣醤を是非とも足してほしい。飛べる。

作り方

⓪その前に。材料はキッチンに並べておくと調理が楽なのだが、餃子の皮と豚ひき肉は熱に弱いので、必要になるまで冷蔵庫の中で眠らせておくこと。

①まずは下準備。全ての野菜をみじん切りにする。面倒ならミキサーなどを使用してもOK。この時注意するのは、キャベツ(白菜)は別に分けること。
みじん切りにしたキャベツ(白菜)は塩小さじ1と混ぜて、5分ほど放置。水気が出てくるので、しっかりとしぼっておく。

②餡を作っていく。ボウルor大きめのお椀に豚ひき肉を入れ、塩を3振り。白く粘りが出てくるまで混ぜてこねる。
お作法としては、肉に熱が伝わらないようにした方が脂が融けずに美味しく仕上がるそうなのだが、私はあんまり気にしない。もしやるならスプーンでこねると手の体温が伝わらず良い感じになる。

③ボウルの豚ひき肉に①の野菜、ごま油大さじ1/2、コショウ3振り、砂糖と味噌を各小さじ1/2、酒大さじ1を加えて混ぜる。全体的に均一になったら完成。餃子の皮に包んでいく。
このとき、上手にヒダを作れず不格好になっても気にしない。ただし、しっかりと皮は閉じること。肉汁が漏れ出ると勿体ないので……!

④いざ、焼いていこう。人肌で触れるくらいの温度に冷ましたお湯に、小麦粉大さじ1を溶かしておく。
餃子の個数に合わせたフライパンを選び、ごま油を大さじ1ひく。このあと蒸すので、フライパンの蓋も準備。
フライパンに餃子を並べたら、火をつけ中火にする。

⑤ガス火だったりIHで火力はまちまちなので、時間ではなく焼き色で判断する。餃子をひとつ箸で摘まみ上げてみて、底面がうっすらと焼き色が付き始めたら小麦粉水を入れるタイミング。
羽根用に④で準備しておいた、小麦粉入りの白湯を餃子の周りに流し込む。すぐにパチパチと跳ね始めるので、フライパンの蓋をセット。弱火にして5分ほど蒸し焼きにする。

⑥待ち時間のあいだに、タレを作っていく。材料をすべて混ぜ合わせる。
余裕があれば今のうちに調理器具を洗ったり、取り皿の準備をしておくと家族の好感度がアップする(かもしれない)。

⑦蓋を開けてみる。まだ水分が残っているようであれば、中火に戻して水分を飛ばしていく。
羽根ができはじめたら、外周にごま油小さじ1を回し入れる。この頃からフライパンを揺すってやると、底がくっついてコゲたりしにくくなる。

⑧好みのパリパリ具合になったら完成。お疲れ様でした。

実食

 私は猫舌なので、餃子が少し冷めるまでの間にハイボールの準備。今日もデュワーズの無印をいただく。

 グラスに氷を入れ、酒を注ぐ。そして炭酸水をなみなみと入れてやれば、芳醇な香りが立ち上ってくる。さっそく口にしたいが、餃子を食べるまで我慢我慢。

 そして程良く冷めた餃子を箸で摘まみ、おろしニンニクと麻辣醤がたっぷり入ったタレのプールに泳がせる。赤く染まった白い皮はなんとも煽情的だ。そんなかわい子ちゃんを我が口へと運ぶ。

 熱い。いくぶん冷めたとはいえまだ熱を保ち続ける餃子は、噛み締めるたびに旨味の詰まった肉汁を口内へとあふれ出させている。

 そして美味い。肉と野菜それぞれの旨味が見事に調和している。皮は外がパリッと、噛むとモチモチ。肉や野菜もそれぞれ異なる食感がするので、それも楽しめる。ニンニクのガツンとした風味も良いし、麻辣の辛味が後を引く。

 ……おっと。舌が完全に火傷してしまう前に、ハイボールをひと口。

 ――至福。
 炭酸が舌をリセットし、そのあとにデュワーズが優しく口の中を支配する。そしてやや強めの酒精が胃の中をじんわりと温めてくれる。

 餃子だけではクドくなりがちだが、ハイボールのおかげでいくらでも食べられそう。嗚呼、なんとも幸せな時間だ。

 無我夢中で餃子とハイボールをかっ喰らう。途中でYouTubeのグルメ動画を見ながら食べていると、気づけば夜中になっていた。いやぁ、最高の休日だった。

おわりに

 いかがだっただろうか。手作り餃子は少し手間な部分もあるが、市販品では味わえない自分好みのカスタマイズ餃子ならではの魅力があるので、是非とも試してみてほしい。

 とはいえ、私も勤め人の忙しさを知っている身。最近では冷凍で美味しい羽根つき餃子を食べられるし、平素より大変お世話になっている。その場合は、タレだけでもこだわってみるのがオススメだ。味変があるだけでも、幸福度が上がること間違いなしだろう。

格安で美味い冷凍餃子



 それでは引き続き、良いハイボール生活を。 

次回のおつまみレシピ③
『サバ缶を使った情熱の娼婦風パスタ』



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?