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看護師時代3回の転職経験から考える後悔しない転職方法の話
今回は看護師時代の3回の転職経験を基に、満足度の高い転職先の選び方の話です。
満足度が高いかどうかは「こういう職場がいい」という希望と「実際の職場環境」とのギャップが少ないことではないでしょうか。
私は3回の転職の中で、成功も失敗も経験しました。
転職理由はそれぞれ違うので、今何となく仕事を辞めたい人や過去の記憶が邪魔して転職に踏み出せない人も、参考になれば良いなと思います。
【1回目】人間関係を変えて、スキルアップがしたい
新人時代にパワハラを受け、元々興味があった回復期リハビリ病棟に異動しました。
新人時代を語ると話が進まないので、詳細はこちらの記事をどうぞ。
リハビリ病棟の勉強は楽しいけれど、同期以外には心を開けませんでした。
また私は大学院に進学して看護の専門資格を取るという夢があったので、別のリハビリ病棟で経験を積みながら大学院を目指す道も良いなと思っていました。
思えば、その頃から臨床は向いてないかもと、ぼんやり思っていたのかもしれませんね。
そして希望の資格が取れる大学院と、その系列でリハビリ病棟がある大学病院を見つけました。
具体的な転職活動時期などはもう覚えていませんが、年度末の退職を目標に、年度当初の早い段階から転職活動を始めていたような気がします。
辞めたいと言っても簡単に辞められる職場ではなかったので、念入りに準備を進めました。
筆記試験よりも面接の方が得意だったので、大学院や資格取得の話をして無事に採用。
リハビリ病棟への配属も決まり一安心です。
時期は覚えていませんが、採用後に病棟師長に退職の意思を伝えました。
看護部長に呼ばれて面談したりすったもんだがありましたが、大学院への強い思いを伝えて何とか乗り切りました(^^;)!
【2回目】急な病棟閉鎖!徹底リサーチで確実にスキルアップがしたい!
2回目の転職のきっかけは、転職した年の秋頃に突然やってきました。
休日、友人とお茶をしていると上司から電話があり、
「今年度で病棟が閉鎖します。1週間以内に残るか辞めるか決めてください。希望は変えられません。せっかく来てもらったのに申し訳ない…。」
みたいなことを言われました。
転職理由は病院への不信感と、まだ学びきれていない!という気持ち
ド素人の私でも大学病院という大きな組織が、病棟閉鎖という決定を簡単に下せないことくらい分かります。
きっと以前から閉鎖の話は出ていたはずなのに、なぜ私を雇ったの?という疑問と、1週間以内に決定しろなんて…。
あまりにも職員を大事にしていないな、と感じざるを得ませんでした。
だって履歴書に1年で退職したって永遠に残るんですよ?
(その時は数年以内にあと3ヵ所+フリーター期間も加わるなんて、思いもしなかったわ。笑)
やりたいことを考えて条件を書き出した
辞めると決めてからの行動はめっちゃ早かったです。
失敗したくなかったので、まず私は自分が求める職場環境について書き出しました。
リハビリに特化した病院であること
人間関係がいいこと
お給料が生活の維持に必要な最低金額であること
通勤時間を踏まえた勤務地エリア、通勤手段
将来、大学院に行く場合の支援体制
将来、出産をした場合の勤務形態や託児所などの福利厚生
こんなところでしょうか。
専門性を調べるために、私は病院が回復期リハビリテーション病棟協会に入会し、情報公開しているかどうか、施設基準や実績指数まで見比べました。
ここまでやる必要はないのかもしれませんが、情報の意味を知っていれば数字だけでもどんな病院なのか分かりますし、複数の候補を絞る時の基準にもなります。
転職エージェントで手間を省略!優先順位を決めて候補を絞る
次年度からの入職をするなら早く行動しなくては!
日勤も夜勤もしてるのに一人で全部やるのは無理!
善は急げと、私は初めて看護師の転職エージェントに登録をしました。
担当の方と相談し、候補の病院は2つに絞りました。
最低ラインの条件は超えているけれどお給料とやりがいが真逆で、どっちを選択するかという状況でした。
私の中ではお給料よりやりがいと環境を重視したかったので、病院見学の時に自分の目で確認し、納得して決めました。
病棟閉鎖を宣告され、転職先が決まるまで2週間かからなかったと思います。
おそらく、退職組のなかで一番早く転職先を決めたのは私でしょう。
入職し、お給料は低くなりましたが、やりがいのある素晴らしい職場でした。
【3回目】プライベートを重視した働き方と再挑戦
2回目の転職が大成功した後、私に妊娠、出産という人生の転機が訪れます。
時短勤務に変えても、育児というタスクがどれほど大変かを思い知りましたね。
家族会議にて引越しと、家庭を優先させるためにパートになることを決めました。
大学院の夢は一旦お休みすることに…(そしてそのまま消滅。笑)
2回目の転職で味をしめた私には謎の余裕がありました。
クリニック経験のあるスタッフの話を聞いていたこともあり、私は未知の領域に足を踏み入れたいと思うようになりました。
クリニックで、しかもパートなら急性期コンプレックスを克服できるかも…。
これまで3ヵ所の医療機関で、特にトラブルなく働けたんだもん。
きっとできるようになる!大丈夫だよ!
……。
そこで丁寧に転職活動をすれば問題なかったのに、私は求人サイトにある忙しそうだけどお給料の良い所を安易に選んでしまいました。
面接では急性期経験が短く医療処置の経験が乏しいこと、苦手意識があること、でも勉強したいという強い意思があることを正直に言いました。
先方に対して悪い印象はあまりなく、むしろ学び直したいというやる気を応援してくださり、ゆっくりやっていけば良いよ的なことも言われ、安心しきっていました。
家庭を大事にしながら仕事も勉強も頑張るぞ!!
と意気込みましたが入ってビックリ。
そこは離職率が高く、常に少人数のスタッフで回している、イメージと真逆の環境でした。
ゆっくり学ぶなんてもっての外、必要とされているのは圧倒的な即戦力。
話と違うじゃん!と思いながらも、がむしゃらにやるしかありませんでした。
当時についてはこちらの記事の序盤で書いてあります。
今回の転職は完全に失敗。
要因は言わずもがな、リサーチ不足です。
これはこれで良い経験や学びになったので後悔はしていませんが、当時は本当にツラかったですね。
自己分析と情報収集は転職成功のカギ
今の職場の何に不満を感じているのか。
どんな仕事をしたいのか。
将来どうなりたいのか。
希望が全部合致する職場はないかもしれないけど、ここだけは譲れないぜ!というポイントだけは妥協しない方がいいです。
私の場合、事前にしっかり整理したから、2回目の転職は2週間で大成功。
過去の成功体験から調子に乗って、転職活動をおざなりにしたから、3回目の転職で大ケガしました。
1つ助言するならば、優先順位1位に人間関係を持ってくることはおすすめしません。
どこの職場にも相性の悪い人はいるので、完全な成功とは言えなくなりがちです。
さらに他の条件の優先順位を下げているので、やりがいもお金も不満な状況になってしまいます。
私のように人間関係も重要視したい!という人は現場の様子を一度見学させてもらうのが一番いいです。
可能なら実際に働く人に話を聞けると尚良いですね。
今回、看護師以外の方もこの記事を読まれるでしょう。
中には、そもそも看護師は転職先に困らないだろ!選べるだけマシじゃないか!
という意見もあるかもしれません。
確かに看護師は引く手あまたな業界です。
でも私のように「回復期病棟しか経験がなく、しかも医療処置に対してトラウマを抱えています!」なんて人、結構地雷だと思いませんか?
看護師読者の方、私があなたの急性期病棟に入職したら「なぜ来た?」って思いませんか?
私の場合、「看護師募集ならどこでもOK」という訳にはいきません。
自分と向き合って、たくさんたくさん考えて、丁寧にリサーチする必要がありました。
あ!誤解しないで欲しいんですけど、私のようにコンプレックスやトラウマがある人でも、高い目標を目指して良いんです!
自分の枠を飛び越えて頑張るような人、カッコいいです!私は応援しますよ!
当時の私がコンプレックスを克服しようとしたことは、自分でも頑張ったなと思っています!
ただ、新人時代から十分なケアをせずに数年経過して、大丈夫だと勘違いしたまま飛び込んでしまったのは良くなかったかな…。
どの職場でもずっとモヤモヤしていたのに、見て見ぬふりをしていたんだなと思います。
どんな道でも、自分が本当にやりたいことや条件が明確になって、しっかりリサーチすれば、失敗してもそれも経験だと捉えることができて後悔はしません。
やりたいことを探す参考までにこちらもどうぞ。
私の経験があなたの役に立てば、過去の私も多少は報われるってもんですよ(^^)
今回は私の転職経験から、後悔しない転職とは何かを考えたお話でした。
看護師を辞めた後のアルバイトと行政への転職を決めた時の話でも、参考になることはあるかもしれませんが、長文になり過ぎるので今回は看護師時代の話に限定します。
私のお話に興味を持っていただいた方、良ければプロフィール記事も読んでみてください。
プロフィール記事はこちら↓↓
では次のお話もどうぞよろしくお願いします。
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