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ファミリーヒストリー&カルチャーの大切さ

初出 2017/08/21 Blogger「PonoLipo 子ども Lab」

 ハワイで暮らしている間、日本の外側で暮らすことによって改めて見えてくることがいろいろありました。アメリカは、移民の国ですので、世界中さまざまな国から来たいろいろな民族の人達が暮らしています。ハワイも同じでした。そのような環境の中では、それぞれの家族が、みな自分たちの家族の歴史や文化をとても大切にして、語り継いだり守ったりしています。

 グローバリゼーションが進んだ世界のフロントラインで生きていくには「自分自身が何者か」というアイデンティティが、揺らぎなく強く保てるかどうかが、とても大切になってきます。多様な価値観や考えの中から「自分はこれが正しいと思う、良いと思う」という自分自身の基準で選択していかなければいけないからです。

 「どういう出自で、どのような家庭で、どういう教育を受け、どういう価値観・考えを大切に育ってきたか」というのが、個々人の価値判断のよりどころとなります。グローバルな世界では、各個人の価値観や考えがバラバラで、「なんとなくみんなが選択する方を選ぶ」という日本の社会で通用するやり方が、全く通用しません。

 今日本で暮らす幼い子ども達は、みな確実に今よりもっとグローバリゼーションが進んだ世界で生きていくことになるでしょう。そう考えれば、それぞれのお家の歴史や、文化を子ども達に話していくこと、共有する体験を積んでいくことを、周囲の大人は、意識して取り入れてほしいと思います。

 お互いの家族の歴史を、戦争のことも含めてファミリーヒストリーとして語り継いでいくことは、ほんとうに大切なことです。またパパ、ママの子ども時代の話、自身の趣味や好きなこと、苦手なことや失敗したことなども、積極的にお子さまにお話ししてあげて下さい。ファミリーヒストリー&カルチャーを大切にすることは、自分自身の輪郭をクリアにしていくのと同時に、家族の絆を深め、お互いを一人の独立した人間として理解し尊重し大切に思う気持ちを持つことにつながります。

 子どもと両親の絆が大切な小学生いっぱいくらいまでの間に、一生懸命ご自身の子どもの頃のこと、ご家族のことをお話ししてあげて下さい。お子さんがそれをどう思うかはまた別ですが、その子自身が自分の両親について理解を深める大切な鍵になっていくはずです。やがて成長して自立した時には、そうした自分のルーツが、その子自身がより自分らしく生きていくための指針となっていくはずです。

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