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シュール&アート

「チョコプラの長田さんが好きな映画だって知ってた?」と豆知識まで添えて渡されたDVD。なんでも、コンビ名の「プラネット」の由来でもあるとか。妹は、どこでそんなネタを仕入れてくるんだろう?

モノ好きな妹が借りてきたのは
「ファンタスティック・プラネット」(1973)

※Filmarksより

青くて巨大なドラーグ族が支配しているこの星では、人間はペット、もしくは駆除されるべき野蛮な生き物として問題視されていた。ペットとして飼われていたテールは、ドラーグ族の学習用具を使って知識を深め、人間達の独立のため、行動を始める。


先に鑑賞済みの妹は、「気持ち悪かった」などと感想を言うので、どんだけクレイジーな映画かとドキドキしながら鑑賞。

わたしは観ていて気持ち悪い感じはしなかったけど、なんかもう色々面白かった。

まず、全編通して流れる音楽が、30年位前の昼下がりにやってた刑事モノかサスペンスドラマを彷彿とさせる
「ぴゃ〜ん、ぴゃ〜ん」
って感じの音が入っている音楽なのですが、全く文章では表現できませんので、是非一度ご覧になってみてください。w
個人的にとてもツボでした。

それから、この作品はかなりシュールでかなりアート。色々生き物も出てきますがどれも個性的、独特、唯一無二、奇想天外、オシャレ…(オシャレ…?)かどうかはわかりませんが、なんかもう全体的に普通じゃなくてアートとしか言いようがない!

ドラーグ族は巨人ですが、瞑想したり学習もするし、かなり知能レベルが高い人たちです。彼らにとっては人間がすごいスピードでどんどん増える、野蛮な生き物として認識され、駆逐すべきと問題視されていきます。

この流れ、「進撃の巨人」を感じました。ストーリーだけでなく人間達の顔にいつもドヨーンと縦線がいっぱい入って殺伐とした表情をしているところなんかも似てる。

とにかく独特の世界観。絵がぎこちなく動く感じは、昔見たアニメーションを思い出す感じ。
と思って制作年を見てみると1973年って。
古い!
「昔見たアニメーションを思い出す」んじゃなくて、「昔のアニメーション」なのだった。
こんなに独特でかなりアートに偏ってるのは初めて観ました。
世界にはまだ知らない映画がたくさんある。


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