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しんどいって手のひらに書いてみる

泣きすぎた頭に、泣き止まない虫の音が響いてじんじんする。
お腹が空いてるのに、甘さと油っぽさしか身体は受け付けない。
文章を書くのがあんなに楽しかった日々があったのに、もう小説なんか二度と書けない気がしてくる。

安心しろ、もう酷暑は終わった。
重たい神輿を担がされ、誰よりも残業する季節だって、もうじき終わる。
気づいた時すでに遅し、コロコロと38.8の高熱を叩き出したラッコさんにだってもうじき会える。たった3頭しかいないラッコが数年後、日本の水族館からが消えてしまっても、ラッコに似たラッコさんには会える。

でも、今がしんどい。しんどさに浸っていることが悔しい。
だからと言って、何か行動しようとする訳でもない。

この悔しさの始まりが、一体どこにあるのかはわからない。
給料の少なさに、自分の体力気力のなさに、人間のずるさに、どこにでも私の悔しさの正体が潜んでいる気がする。
わからない。わからないけど泣いてしまう。涙が止まらない。

真面目な私は、お金も時間も何もかも全てを損しているのではないか。
あの人くらい雑に、気楽に、勝手気ままに生きられたら。
何でも考えすぎてしまうこの性格が、もっと緩やかになったら良いのに。
もっと考えずに動けたら良いのに。

解決方法なんてないし、この文章にはオチがない。
またお風呂に入らず眠るだろうし、多分明日もこんな調子。
しんどい。今年で一番しんどい。
昨夜の雨に流されたスーパーブルームーンを返してほしい。

それでも思う。
昨日やってた #8月31日の夜に  を観るような人は、三島由紀夫読んでねって。

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