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マルチタスクを本気で卒業するために、捨てるモノ3つと捨て方

今回はマルチタスクを本格的にやめたい人向けの記事です。
実践的な内容なので、

「そもそもマルチタスクってなに?」

「基本的な事を知りたい!」

そんな人はコチラの記事⬇︎を参考にしてみてください。


1.  【物】

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まず最初に捨てるもの1つ目は【物質的なもの】です。

マルチタスクには関係の無い事のように思うかもしれませんが、
ものを少なくする事は、
マルチタスクをやめる事によって得られる本来の目的
脳の節約に直結しているんです。

物とは、家に置くものや服、普段の持ち物などたくさんありますが、
その全てにおいて理由はたった1つ

それは

決断と選択を簡単に減らせること

決断や選択が脳の前頭葉にとって一番疲れる行為なんです。

・何かをやる
・何かをやらない
・どうしようか考えるなど

▶︎例えば
朝何を着て行こうか?
今日はどのバックで何を持って行こうか?
あそこ散らかってるな〜片付けたいな…今はいいや

そんな小さなことであれ、決断や選択をすればするほど
脳の前頭葉がその分仕事をして、どんどん疲れていってしまいます。

コレは筋肉と非常に似ています。
軽いダンベルを何回も持ち上げる場合でも
最初の方は余裕で、疲労など感じませんが
何回も持ち上げ続けているとだんだん疲れてきて、最後は動けなくなりますよね。

人によっても異なるのですが
大小の決断を全て含めると人は1日に
なんと約35,000回の決断をしています。

そんな決断を何回もしていたら夜にはヘトヘトだったり
うまく集中できなかったり
仕事や勉強の効率を落とすのは簡単に想像できますよね。

これではシングルタスクを極めても
決断と選択を減らさなければ
効率が上がらないことは誰の目にも明らかです。

では、選択と決断を減らす方法は何かというと
習慣化であったり、ルーティーンや決まりごとを決めることでも
大きく減らせることが出来るのですが、
いきなり決まり事を決めたり
習慣を作ったりするのは実はかなり難しく時間もかかります。

ですが

物を減らす行為は
簡単に決断や選択を減らす事に繋がっているのです。

それは何故かというと
結局は物が選択肢を作り上げているからなのです。

物が多ければ、散らかりやすくなり
目から入る情報も増えていきます。
人は物が目に入ると自然と注意を向けてしまいます。
片付けたいと思う、あれは何かと考えるだけでも
脳は使われてしまいます。

他にも、物が多すぎる事によって
覚えておく事も増え、可能性がある事によって
選ぶ選択肢も必然的に増えてしまうからです。
(服が多い、持ち物が多いなどがコレに当たります)

【余談】自分はミニマリスト主義(物を極力持たず、最小限の家庭用品だけで暮らす人)では無いのですが、ミニマリストの大きなメリットは自分に不必要な物が無くなり、決断と選択が少なくなり、脳がクリアになって、他に自分が力を入れたい、集中したい事に全力を注げる点
が一番大きなメリットだと私は思っています。
ですが、何でもかんでも捨てすぎるのは良くない事と、集中したい事が決まっていない場合はあまりメリットが得られないと思うので注意が必要です。
(お金の節約や、イライラが減るなど、ミニマリストのメリットはたくさん取り上げられていて、色んな表現がされています。)


1-2.  物の捨て方

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いきなり断捨離をするのも難しい方に
捨て方の方法や基準をいくつかご紹介します。


・自分の価値観にそって決める

1.  その物があるとワクワクする
2.  その物があるとお金を生み出せる
3.  その物があると時間が生み出せる

この3つを満たしている物は捨てないで、後の物は捨ててしまう方法です。
思い出で暖かい気持ちや、楽しい気分にもならず、お金にも新しい時間も生み出さない物は、思い切って捨ててしまうのも1つの手です。
(自分はこの基準にしたがって断捨離をしました。)


・もう一度お店に並んでいたら買うかで決める

もう一度お金を払っても、その物を買いたいかで決める方法です。

人は自分の所有物の価値を無意識に高く見積もってしまう生き物です。
同時に、失う事を極端に恐れる生き物でもあります。

この性質から逃れるため
一度自分の物という意識から外し、
客観的にその物を見て
自分にとって本当の価値があるのか確かめる方法です。


・1年以上使わなかった物は捨てる

災害用の品、思い出の品などは別ですが、
1シーズン通して使わない物は、今後使う可能性は極めて低いです。

いつか役に立つ!という甘い期待は思い切って
期待ごと捨ててしまいましょう。

コツは洋服なら1着、食器や雑貨なら1個のように
いきなり全部捨てなくても
1種類、たった1つだけから捨ててみましょう。

1年後に意外と捨てても問題ないことに気づく事ができます。

この意外と捨てても大丈夫という感覚を体験しないことには
物を捨てる、所有物を手放すという恐怖から抜け出る事は難しいと思います。

しかし、一度経験として実際に感じると
物を捨てることに対して積極的になれると思います。

捨てすぎにはご注意を!
何が大切なのかはハッキリさせておきましょう。


2.  タスク

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タスク・やる事が多ければ
マルチタスクを避けようにも避けられない事は
誰もが分かっている事だと思います。

でも実際は次から次からくる仕事や、自分がやりたい事、遊びや飲み会……
今の現代はやる事が溢れすぎていると言っても過言では無いと思います。

しかし

やる事は制御しなければ無限に湧き続けて行くものです。

それはどんな人でも同じ事で
それを解決するための効率の上げ方や、
時間の作り方が書かれた本の出版は後を立ちません。

もちろん、効率をあげる、時間を生み出す事は
とても重要な技術であり、必要な事です。

おそらく大体の人はこのように何かをプラスする事によって
(自分の技術や新しい知識、時間など)
問題を解決しようと思いがちです。
過去の自分はその一人でした。。。

ですが、何かを習得する・生み出す事は
非常に難しく、意思の力も必要で、時間もかかります。

なのでまずは、減らす事に目を向けて

やらないことを決めてしまいましょう

人は可能性という魔力に取り憑かれています。


それは心理学のいくつもの実験でも証明されているほど強力で
人は可能性を手放す事を死ぬほど恐れます。(プロスペクト理論)

飲み会や遊びに誘われて断ったら
嫌われる可能性、有益な情報や楽しめる可能性を無くす
仕事の頼まれごとを断ると
信頼を失う可能性、スキルアップや昇進の可能性を無くす

と思ってしまい、タスクは増えるばかりです。

しかし実際は意味のないことが多いのも事実
それを見極め、本当に自分の大切で重要なタスク以外は捨てましょう。

タスクを減らすこととは、やらないことを決める事です。


タスクの捨て方(やらないことの決め方)

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タスクを管理する、ましてや減らすのは
今までの環境や考えもあり、とても難しいと思います。
そこでいくつかの
やらないことの決め方や、基準になる考え方を3つ紹介したいと思います。


1.  緊急、重要、喜びでタスクを見直す

緊急+重要
緊急+重要でない
緊急でない+重要
緊急でない+重要でない

この4つにわけてタスクを管理するやり方は非常に有名ですよね

1. 緊急+重要
(大事な取引先の電話がなっている、今日手術する、災害など)
2. 緊急+重要でない
(普通のメールが来た、自分に価値はないがやらなければいけない仕事など)
3. 緊急でない+重要
(個人的なスキルアップ、人材育成、自分がやりたいと思っていることなど)
4. 緊急でない+重要でない
(好きでもない暇つぶしのゲーム、意味のない雑用など)

これを知らない、意識してなかった、忘れていた方は
これを見直すだけでもいらないタスクが見えて来るはずです。

重要で意味のあるのはもちろん
1. 緊急+重要
3. 緊急でない+重要
の、どちらも重要なこと

ですが気を抜くとすぐに私たちは、
2.と1. を判断出来ずに全て 1. に詰め込み
1. の内容はパンパン
大事な 3. は後回しにして、
疲れた日常でその場の癒しを求めて 4. に時間を使う。

つまり

【作業に追われ、大切なことが出来ず、その場しのぎの癒しを求める】

そんな生活を送ってはいないでしょうか?


・そんな人に分け方と判断の仕方のコツ

STEP.1

4の【緊急でない+重要でない】ことは切り捨てましょう。

これはわかりやすいのですぐに出来ると思います。
やってもやらなくても良くて、しかも自分が特にやりたくないものです。

STEP.2

2の【緊急+重要でない】ことを見つけて削っていこう。

ここは何気なく日常を過ごしていては、一生見つけられない領域です。
ですがこれを読んでくれている方は日々を変えようと本気だと思うのですぐに出来ると思います。

コツは
これは本当に意味のあることなのだろうか?
他に方法はないか?
本当にいま、自分がやる必要のあることなのか?
本当に今すぐにやらなくてはいけないのだろうか?

と、全ての物事において、疑問を持ちながら過ごしてみてください。
答えが NO! であればそれは 緊急でも重要でも無くなります。

STEP.3

【緊急+重要】の中身が分けられて軽くなり時間が出来たら、
その分を【緊急でない+重要】の時間に当てよう。

実は人生で一番大切なのは 3. の【緊急ではない+重要】
これでしかありません。
この時間を最大にするのが理想です。

数ある成功者の方々もこのことを言っているので、
皆さんも聞いたことがあると思います。

これは自分にとって本当にやりたいこと
仕事も周りの人も関係なく、自分の価値観が刺激される自分の好きなことです。

これを見つけることも難しいと思っている人は
【自分が嬉しいと感じること】
これをキーワードに空いた時間に入れてください。

※ 嬉しいからと言って、依存の強いお酒や、ギャンブルに走るのは良くありません。ですがそれが自分の人生においてメリットしかないのであれば止めません。
(大抵は後で後悔している人の方が多いと思うので書かせていただきました。)

重要なことを喜びの感情で見つけて、
緊急だけど重要じゃないタスクを無くして、重要な事に集中出来る時間を作り、
シングルタスクで効率が上がって出来た時間で
本当に大事な自分のための時間に当てよう。


2.  時間や曜日によってやらない事を決めておく

やっていることや日々のタスクは数えきれないほどあります。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと意識してしまうのは
脳の機能を無駄に使ってしまい、良いこととは言えません。

これを避けるために、
この時間だけは〇〇はやらない。
この曜日だけは〇〇はやらない。

と自分なりの決め事を少しづつ増やしていく方法です。

▶︎例えば
・11時〜12時は〇〇(仕事の1つのタスク)をやらない。
・21時からは仕事をやらず考えない。
・朝起きてから仕事に行くまではスマホをみない。
・水曜日は飲み会はいかない。
・金曜日の夜ご飯は作らないで買う。

これらを決め、続けて慣れていくと
その決めた時間は自然とタスクが減って他のことに集中できます。

詳しい理由とは、
細かい期間を設定して、コレだけはやらないと決めておくだけで
その期間はそのことから意識が外れて
あれもやらなきゃコレもやらなきゃという、
無駄な不安や、考える意識が決まり事の分少なくなり
意識が他に移されることなく、今やりたいことに集中できるためです。

コレを徹底していれば
仕事では、
「この時間は頑張って集中して仕事しているから簡単な頼み事は他にしよう」
プライベートでは、
「そう言えば日曜日は家族サービスって言ってたから土曜日に誘ってみるか」
などと周りが自然と合わせてくれるので余計に集中出来る期間になります。

しかも何かに集中して頑張っている人や、一貫性がある人は、
ブレブレの、集中力が無くて何考えてるか分からない人より
安心して信頼出来ますよね。

やらないことを決めるとマルチタスクから解放されるだけでなく、
信頼がなくなるどころか、むしろ信頼されやすくなるんです。


3.  結果をしっかり把握しておく

マルチタスクをやめるベストな方法は
その人なり、その環境なりで少しずつ変わっていきます。

深夜まで仕事があったり、どうしても大事な出張が頻繁にある人が
マルチタスクを辞めたいからと言って
「夜中は仕事をしない!」
「金曜日は出張は行かず会社にいる!」
と決めるのは愚の骨頂です。

基本的なことは一緒ですが
人や環境によって、ベストな答えは違っています。

コレはやってみないと、実際に検証してみないと
会社にとって、そして自分にとって
本当に効率が上がっているのかはわかりません。

結果を出すためには大きい変化をすることも大事ですが、

いきなり取り返しのつかない大きなことは
確かにリスクをともないます。

しかも、いきなりは大きくは動きにくいと思いますので

まずは小さなことからはじめて
その結果や変化をきちんと振り返ることによって
大きい変化の行動のリスクを大幅に減らせることができます。

いきなり自分と環境にマッチした行動を
見つけることは不可能に近いですが、
小さいことでもきちんと結果を把握して、小さく修正して行けば
必ず自分なりの方法にたどり着けるはずです。


3.  プライド

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プライドをもつという事は何も悪い事ではなく、
自尊心をしっかり持っているというのは、生きがいや、情熱、自信にも繋がっており、むしろ生きていく上ではとても重要な事です。

ですがここで捨てておきたいのは、
立派なプライドではなく、心に住み着いている
完璧主義のことです。

完璧主義を捨てないと
そもそも行動を起こせない結果に繋がりかねないのです。

どっちにしようか悩むことが多い人は
無意識に完璧主義に近づいているので要注意です。

最善主義(テストで言う大体80点以上ならOK)はとても良いことですが、
それがエスカレートして
完璧主義(テストで言う100点しかダメ)にならないように気をつけましょう。


結果を完璧にすると言うのは素晴らしいことですが、
そもそも完璧主義な性質は心理学的には
あまり良い事とされていません。

完璧主義の人は完璧を目指すあまり、
準備と選択肢を増やすことに多くの時間と労力をかけます。
完璧にするのであれば当然といえば当然の事ですよね。

そしてこの長い長い準備行動こそが、
行動の先延ばしの原因や、
本当に必要な情報を効率よく手に入れる事を阻害
しています。

それは

完璧を崩さない唯一の方法は何もしないことだからです。

完璧主義の人は前もって
まだ未来のことである結果を完璧にしたがる所があります。
でも
準備の段階、想像の段階での完璧な未来の結果(今回この記事を読んでくれている方は脱マルチタスク)は手に入れられません。
種類や方法がむちゃくちゃな数存在していて、いったいどれが
今の環境、今の自分に合っているのかがわかりようがないからです。

その結果、準備段階では完璧がみつからず、
完璧を守るため、何も行動しないことに繋がってしまいます。

マルチタスクを辞めたメリットは
まずやり始めて、
自分にもっとも合った方法を見つけて、
改善していかないと
実際に生産性や脳の疲労度は体験できません。

全ての方法を知る! 対策をする! より、
まず体験して自分にもっとも合う、
もっとも必要なことだけを見つけて修正改善していった方が
間違いなく効率が良いのです。

完璧主義を捨てる事は他の行動を起こす上でも役にたってくれます。


完璧主義の捨て方

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では何故、人が完璧主義になってしまうのかと言うと
失敗した時に失敗した自分を受け入れる準備が出来ていないためです。

この心の準備が無いと失敗が怖くて完璧の選択肢を探すようになり、
結果として行動が遅れ、最終的に何もやらなくなってしまうのが
完璧主義になる仕組みなのです。

完璧主義を捨てるためには
自分を許す、受け入れる心を作っておきましょう。


1.  自分の受け入れ方を知る

自分を受け入れるのは客観的に自分を見直すのが1番の方法です。

次の文章に続けて……の部分に自分の考えを実際に書いてみて下さい。

考える必要も、分析する必要もありません。
思いつくままに5つ以上ただ書きなぐってみて下さい。
そしてその後、その紙を見つめて自分が実際に行動に移したい事を書いてみて下さい。

自分を知って、行動をスタートする手助けになります。

※()の中は解答への補足文章です。

・私が恐れていることは…………(何でしょうか?)

・失敗を受け入れられれば…………(どんな気持ちですか?)

・あと5%完璧主義者でなくなれば…………(何が出来ますか?)

・あと5%現実的になれば…………(何をしますか?)

・私が心から望んでいることは…………(何でしょうか?)

・成功したことをあと5%正当に評価するなら…………
(あなたが達成した事柄を正当に評価してあげてますか?)
(あなたが頑張ってしたことは何ですか?)


2.  ファーストチェス理論を理解しておく

ファーストチェス理論をご存知でしょうか?

ファーストチェス理論とは、選択が重要なチェスにおいて、
チェスの名人が30分考えた手と、5秒だけ考えた手が
なんと86%も結局答えが一緒だったというもの

つまりどれだけ長く考えても、
【最初に思いついた選択】に戻ってくることは非常に多いということ。
そして長考しても最善の手段を思いつくとは限らないということ。

頭の中でずっと考えるのではなく、
とりあえずダメもとで行動してみて、
『何を解決できたか』『何を解決できなかったか』を観察するほうが大事

とも言われていますが、この理論はとりあえず行動することのメリットを体現したものだと言えます。

しかし、この方法が向かない人もいます。
【考えて悩んだ方がいい選択が出来る人】、
【悩んだ方が決断に納得いく人】、【悩んだ方が結果を振り返られる人】
つまり行動に実際に移せていて、失敗しても前に進める方であれば
むしろ考えた方がいいと思います。

ですが、
【結局悩んで何も出来なかった。】
【悩んだ時間をかけたことを後悔して、
結果を見直すことが出来ずにただ落ち込んでしまった。】

そんな経験が多い人は、ファーストチェス理論、
今まで生きてきたあなた自身、あなたの直感を信じて
ちゃんとした理論という結果を糧に
まず動いてみるのも手かもしれません。


まとめ

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・物を捨てて、脳の機能を節約しよう!
・やらないことを決めて、必要なことに集中しよう!
・完璧主義を和らげて、行動の力を最大限発揮しよう!

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