![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19842848/rectangle_large_type_2_ac4b7624a338248401e84eee6f5a527e.jpeg?width=800)
ポンコツ奮闘記VOL.3姉の打算
「そっか。うーん。あまり期待されたくないからな、5%も満たないけど、可能性にかけて頑張れる?」
タバコの煙をふかしながら、そんな言葉を聞いた。新卒1年目の夏である。
とあるポップアップ(イレギュラーで区画をもらって販売する事)の打上げで、ブランドマネージャーから発せられた一言である。
もともと、アパレルの世界の入りたいと思ったきっかけは、カリスマ販売員に憧れていたわけではなく、プレスのように販売促進のためのプロモーションを担当する人間になりたかったのだ。
「絶望」
にも聞こえたが、希望と捉えたかった。可能性がゼロではないのだったら、これにかける!そんな熱意で数年は過ごしていた。
でも、悲しいかな人間とは慣れる生き物である。わずか5%の逸材に入る野望よりも、95%の日常に埋もれていくのである。
そんな日常を変える出来事が起こった。
ここから先は
2,445字
/
6画像
¥ 500
宜しければサポートをお願いします!いただいたご支援で、YouTube活動の費用に使わさせて頂きます。