無知なダイエット

以前の記事で書いた通り
デブだった私が人権を取り戻す為の
ダイエット人生が始まった訳だが

20代の時にやったダイエットは
1日1200kcalで過ごす
というシンプルかつ栄養素ガン無視の
めちゃくちゃなダイエットで
確かに痩せた。
65㎏あった体重は53㎏まで落ちた。

私は震えた。

試着室に行かず洋服を買っても、入る。
仕事で毎日うんざりする程見ている鏡が
見るたびに嬉しくなる。

それとは裏腹に

お客さんから「体調悪いの？」
と聞かれる事が増え
夕方になると震える手
強烈な眠気と身体のダルさ
食欲を抑えるために増えるタバコ
そして何よりもしんどかったのが

たまに1200kcalを超えた時の
人生全てを否定されたかのような絶望感
死にたくなる程の罪悪感

ただでさえお豆腐のメンタルは
ぐずぐずに崩れて
混ぜすぎた麻婆豆腐みたいに
ぐしゃぐしゃになった。

この頃を振り返ると
本当に無知だったと思う。
好きになった彼に認めてもらいたくて
必死になって体重を落とした。

そしてインストラクターの彼は
その時の私に笑顔で言った。

「筋肉皆無だな。将来歩けなくなるよ」

おいおいマジかよ。
手厳しいな。

こうして私のダイエット人生に加えて
筋トレ人生がスタートした。