見出し画像

銀座でちょっと贅沢ロシアごはん

久しぶりに巣から出て羽を伸ばしたい!ということで、友人とランチに出かけました。コロナ禍中は、都心で会うことを控えていた私たち。仕事柄、どうしても感染は避けねばならなかったので、じっと我慢のコでしたが、インドア派のワタシもそろそろ限界でした。

せっかくなので、特別感がある銀座で会うことに。ワタシにとって、子どもの頃から銀座は映画とレストランの街なのです。そしてロシア語仲間でも評判が高い「ロゴスキー」をチョイス。日本初のロシア料理レストランで老舗中の老舗です。「ロゴスキーといったら渋谷」のイメージが強いのですが、2015年に銀座に移転しました。

ランチコース・カチューシャ

日本で有名なロシア料理といえば、ボルシチ、ピロシキ。ビフストロガノフやパイのつぼ焼き、ペリメニが浮かぶ人がいるかもしれません。久しぶりなので、できるだけ色んな種類を食べたい!と、ランチコースを選びました。全6品です。

爽やかな酸味の前菜(ザクースカ)

色鮮やかな前菜のプレートは、時計回りに、ハンガリーのハム、ニンジンとクルミの和え物、ニシンの酢づけ、きのことレモンのマリネ、黒パンとクリームチーズ。そして真ん中がビーツのヴィネグレット・サラダです。

ザクースカ

全体的にさっぱりとした酸味で、コクのあるクルミや肉厚のニシンがアクセントに。ヴィネグレット・サラダは、ポテトがこっくりとして、ビーツの良いアシストをしていました。初手から惜しげもなくロシアの伝統料理が披露されて、質量ともに大満足です。

あつあつのピロシキ― 

ピロシキ

表面は軽く揚げてパリッとしてて、中身はあつあつです。中身は肉、野菜、ゆで卵とひき肉から選べます。ワタシは、食べたことがないので、「ゆで卵とひき肉」を選びました。ゆで卵がほくほくしていて、食べ応えがありました。日本のピロシキでおなじみの春雨を入れるスタイルは、肉のうまみを閉じ込めるためにロゴスキー創業者が考案したものだそうです。ひとつひとつの食材や調理方法に手がかかってる、という印象です。

ウクライナ風ボルシチ

ボルシチはウクライナが本家といわれています。ダメ押しで、今年ウクライナが無形文化遺産に登録申請を出しました。それに対してロシアが不快感を示しているとか、いないとか。

ボルシチ

ロゴスキーでは、ウクライナ風と「いなか風」から選べます。いなか風は豚肉や野菜がゴロゴロカットされたオリジナルメニュー。本場とオリジナル。すごく迷ったのですが、ウクライナ風を選びました。お味はビーツの酸味と牛肉と野菜のうまみがしっかりしていて、スメタナを混ぜるとコクが増します。そして、スライスされた具がたっぷりなんです!スープとバランスがとれているのに具だくさんという不思議。

メインはラムチョップを選びました

子羊

メインは5種類から選べます。ワタシは、カフカスの料理「熟成子羊のラムチョップ」を選びました。一口食べて「うまい」と思わず声が出ました。素材がすごくいい。外はカリっとして、中は少し赤みが残っていてやわらかく、脂身の塩梅もちょうどいい感じ。塩味は濃いめですが、付け合わせの「茹でたソバの実」でまろやかになります。後味にエキゾチックなスパイスが残り、ああ、カフカス…と思いました。

デザートがすごい

ほかのセットメニューとコースとの違いはデザートの有無なんですが、これは絶対にデザートがあるコースがお勧めです。洋ナシのパルフェにクラッシュしたラズベリー、バニラアイスが盛られています。ロシアって、乳製品の使い方が本当に上手いのですが、ここも違わずバニラビーンズがたっぷり入ったバニラアイスが絶品。洋ナシのゆるめのババロアの底に、洋ナシのコンポート。おお、神よ。Боже, мой!

デザート

さらに、記念日にはプレートのデコレーションをしてもらえます。ロウソクも立ててくれました。チョコレートとラズベリーのソースで、自分で自分にお祝いします。

デザート3

C днем ​​рождения!誕生日おめでとう!

ラストはチャイ

食後の飲み物は、紅茶(チャイ)かコーヒーが選べます。ワタシはもちろんチャイです。紅茶にジャムを入れるか否かの論争が、ロシアをかじった人なら見聞きしたことがあると思います。答えはどちらもイエス。ジャムより実がしっかりしているバレーニエはお茶うけのように別皿で供されます。ジャムよりもさらっとしたシロップやハチミツはチャイに入れて飲みます。もちろんストレートでも、レモンを添えても飲みますよ!

チャイ

ロゴスキーのスタイルは入れる派です。というより、日本におけるジャムを入れた「ロシアンティー」は、ロゴスキー発祥です。ラズベリーのジャムシロップ入りで、甘いながらもほんのり酸味がして、芯から温まるような、やさしい味でした。

結論。ロシア料理最高!ロゴスキー最高!

これだけ食べて飲んで、お代は税込みで3080円。友人は「コスパ良すぎ」と絶賛しておりました。店内も趣きがあって、贅沢な気分が味わえます。

店内

ロシア料理だいすきのワタシとしましては、ロシア料理で友達が喜んでくれるのが嬉しいです。noteでもロシア料理の布教にいそしみたいと思いますので、よろしくおねがいしまーす。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?