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ネット人間が日常を大切にしようと思った話

現代、インターネットから受ける恩恵って沢山ある。

わたしが今まででいちばん、「インターネット社会万歳!」となったのは、「崖の上のポニョ考察スレまとめ」を読んだとき。

これがまあ面白くて。

ポニョを民俗学とか神話とかから読み解くスレッドなんだけど、ジブリにあまり明るくないわたしでもかなり興味深い内容だった。


スレッドの内容はさておいて、インターネットでの誹謗中傷や誤った情報の拡散が社会問題となる中で、

なんとなく閉塞感を感じたり、殺伐とした世の中になったなあ、なんて思うことがある。

わたし、SNS世代のはずなんだけどね(笑)

鶏と卵じゃないが、「ネットが世界を生きづらくした」のか「生きづらさがネットによって暴かれた」のか。


インターネット、SNSは、本当に大きな力を持っていて、

それは影響する土地の範囲や人の数だけではなく、

人の感情を豊かにできるものだと思うし、新しい価値観が生まれることもあるし。

そして時に凶器になって、命を奪うことがある。


閉塞感や生きづらさは、ネット社会だからではなくネットが暴いたものがネットによって肥大化したのではないかと思う。


冒頭で述べたポニョのスレッドにて

「日常生活で感動なんてしないのに、フィクションでこんなに感動する自分が嫌だ」

という投稿を見つけた。

「本当は日常生活の一つ一つを大切にしなきゃいけないのに。」


インターネットは素晴らしい道具だ。

正直、インターネットでできないことはないと思う。


しかし、ネットが勝てない

「日常」

ちゃんと感じられているだろうか。

朝起きたときカーテンを明けるときの感覚とか

洗い立ての洗濯物の匂いとか

よく見ると華やかに咲き誇る道端の花とか

愛する人の「おかえり」の声とか


ポニョスレッドを見て、日常を、愛する人を、大切にしようと思った。



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