FAQ About Driving In Cairns〜ケアンズドライブ心配あるある〜
【Preface】
いいかげんこのサムネのミニクーパーにも見飽きて…見慣れてきてくれたでしょうか。いやいや誰もこのサムネで単純接触効果を使って高感度を上げようなんてそんな単純なこと考えてませんよ。あ、でもこの車閑散期には$20引きとかで最安値の車種と大差ない値段で借りられるので、ケアンズにお住まいの方がもし万が一、、、いや億が一にもこの記事を見てくれていたら、お店の前を通ってみてください。ワード不慣れなんかな、みたいなベタ打ちの張り紙がしてあるかもしれません。
え、あ、それ作ったの私じゃないからね!?!!?
さて、そんな今日は、ケアンズのレンタカー屋の人ゆずぽんが、実際に日本語で受けまくっている質問TOP5の解説をしていこうと思います。おまけで車関連用語の一覧もつけました。これ書いてたらやっぱりなんちゃって言語学徒としては言いたいことがポロポロ出てきてしまったので、また別でエッセイにもします。ちなみにアレね、FAQはQ&Aと似てるけど、frequently asked questionの略です。ちゃんと英語。
【5 Most Asked Questions】
さて、それではここからは実際にケアンズ周辺をドライブするときの、日本人からよく受ける質問をご紹介していきます。
ありがたいことにオーストラリアは日本と同じ右ハンドル左車線なので、とりあえず公道を走るのにそこまでの脳みその混乱はないです。とはいえいくつか慣れないものはあるので、解説していきます。
【①Roundabout/環状交差点】
レンタカー屋さんでお客さんから一番聞かれるのがやっぱりこれですね。環状交差点。日本では一部試験的に導入されているらしいですが、私が実際に日本国内で遭遇したことがあるのは軽井沢にある小さな環状交差点。英語では「らンダバウt」みたいに聞こえます。日本語表記には無理があるので正しい発音が気になる方はゆずぽんに聞いてください。
この"らんだばうと"のメリットは、
信号のために電気を引かなくていい
迷子に優しい(Uターンしやすい)
直進でも減速せざるを得ないので交差点での衝突事故が防げる
こんなところかなーと思っているのですが、慣れないとちょっと怖いのも事実。私も初めて運転する予定が入った時に語学学校の先生にルールを教えてもらいました。絶対に押さえておくことは、
ぐるぐるに入る前、右から車が来てたら待つ
これです。オーストラリアでは右回りに走るので、自分が環状交差点の手前まで来た時、左にハンドルを切る形で侵入します。そして、交差点内を走行している人が優先となるので、右を見て車が来ていたら停止線で停まって待ちましょう。
自分の右側にいる人優先と先生に言われた時、当時はまだ心配性だった私は聞いてみました。いや、面白がっていただけかもしれません。
ルールじゃないじゃん!まあでもオラオラしてるやつが突っ込んでくるのは事実だったなと思います。
youtubeに大変わかりやすい動画を上げて下さっている方がいたのでご紹介させていただきます。
【②Petrol Station/ガソスタ】
よくある質問その2は、ガソリンの給油に関してです。日本でもこれは同じだと思いますが、ガソリンは満タン貸し満タン返しが原則。時間がないだとか、止むを得ない事情がある場合はセキュリティデポジットから差っ引くこともできますが、やっぱりちょっと高くつきます。従業員を給油に出さなきゃいけないので、ガソリン代に人件費をちょっと上乗せするからですね。
てことで、ガソスタの使い方です。基本は大差ありませんが、気をつけてほしいことが2つ。
・ガソリンの種類が多い(ざっくり5種類)
Unleaded E10/Unleaded 91/Unleaded 95/Unleaded 98/Diesel
・支払いは併設のコンビニのレジでする
1つ目は、ガソリンの種類。日本で言うところの「レギュラー」は、通じません。
当店では大体の車がunleaded 91、いわゆるレギュラーを入れてもらいます。
車種によってはunleaded 95、
スポーツカーならハイオク(unleaded 98/premium)
diesel車もあります。
ちなみに大抵のガソスタにはunleaded E10という最安値のガソリンも売っているのですが、このEはエタノール(ethanol)の混合ガソリンですよと言うこと。安かろう悪かろうで燃費が悪いので、私のバイト先にある車両にはご遠慮いただいてます。
大体給油口にunleaded onlyとか、diesel onlyとか書いてありますが、レンタカー屋なんかではそれとは別に指定をしていることもあるので、必ず確認しておきましょう。
2つ目は、給油ホースのあるマシンでは決済ができないと言うことです。食い逃げならぬ給油逃げを避ける目的もあって、給油したら必ず併設のコンビニ内のカウンターで支払いをする必要があります。これがまた美味しそうなホットスナックやコーヒー、ドーナツにアイスなんかを売っていて、誘惑に勝つのが大変なんですよね……。
かく給油スタンド?スポット?に番号が振られているので、給油し終わったらレジに行って、番号を伝えてください。あ、ちなみに、レジはtillと言います。
【③Parking/駐車場】
続いては、都会に住んでる人ほど気にしがちな駐車料金。都心なんかは1日止めたら4桁円なんてのもザラに見かけますよね。できればレンタルにそもそもお金かかってるのにそれを置いていくためにまでお金かけたくない。
高速の時のようなすっきりした回答とまでは行きませんが、皆さんが嬉しくなるようなお知らせならすることができます。
基本無料です。
券売機が立ってたら有料タイムか確認してください。
有料と言っても1時間で$3かそこらなので安心してください。
ケアンズ市内の中でも海沿いの一番盛ってる中心地を除いて、基本的には路肩の駐車スペースは無料で停めることができます。もう少し街からでたら、そもそも整備されてない道の脇に逸れれば駐車場もクソもありません、安心して道の確認をしてください。
券売機が立っていなくても、交通量の多い通り沿いの縦列駐車スペースなんかには、駐車条件に関して看板が立っています。
有料の駐車スペースと言っても、24時間有料ですらないのがケアンズの良心的なところ。標識にticketと書いてあるからといって、常にチケットが必要なわけでもないんです。そもそも指定時間帯以外は券売機でチケットが買えないようになっているので、ご安心ください。
↓上の画像を具体的に読み解くとこんな感じ。
さらに、これは意外と知らない人も多いお得情報なのですが、
券売機が立っている道路でも、車線の真ん中の駐車スペースはなんと無料です。理由は私にはわかりませんが、とにかくそうなっています。道を渡ることすらめんどくさいからなのかな……
この通りを例にとると、道の真ん中の、道路に対して垂直なエリアは無料、斜めに停まっているエリアは有料です。
だからいつも真ん中のレーンは争奪戦になります。1カ所空いたところに両サイドから車が突っ込んでお見合いになることもしばしば。そう言う時は、ざっくり見て多く車体を突っ込んでる方が取ることが多いです。first come first getってことですね。
【④Traffic Lights/信号】
これも若干混乱することがあるかもしれません。信号に関しては日本とそこまで大きく変わらないんですが、交差点によって右左折の方法にはばらつきがあります。日本と違うところは、右折左折、それぞれに矢印の赤黄青信号がある交差点も存在すること。縦に丸い赤黄青、矢印の赤黄青が並んでいる交差点があります。それから、そこまで交通量が多くない時間帯は信号がオフになってたりします。「行ける時勝手に行ってね」ってことです。
交差点によっては、左折レーンが完全にブロック?というか段差で区別されていて、Turn Left/at any time/with care"との看板が立っています。
これの意味は、「左折は信号関係なく渡れるよ!でも気をつけてね!」です。
こんな風に、信号の順番は日本と少し違いますので、自分が進みたい方向の信号だけに意識を向けておくことをお勧めします。自分のいる道路と直交する道の信号が赤になったからといって、自分がすぐに直進できるとは限りませんので。
【⑤High Way/バイパス】
最後はこちら。これ、私からすると意外だったんですが、考えてみればそうか、って感じの質問でした。
言語学徒として言いたいぼやきは別記事にして、簡潔に回答をお伝えします。
0円です。zero. none. free. ムリョー。零。
ケアンズの街の外には、北に向かってCaptain Cook Highway、南に向かってBruce Highwayと言う大きな通りがあります。後者に関しては、場所によって片側5者線とかいうトンデモ広過ぎハイウェイです。ぽけ〜っと一番左を走っていることの多い私には、右折難易度が大変に高い高速道路です。(HWYとよく表記されます)
日帰りでいけるケアンズ周辺に、有料高速道路はありません。無料の範囲ですでに制限速度100km/hですから。そして別に人とかほとんど歩いてないので。その道以外に通れる道もありません。迷子になるのが難しい街なんです。うちで車借りてくれれば、ざっくりした行き先とおすすめの食事どころを地図に書き込みながら解説してその地図差し上げますので、ご安心くださいね!(露骨な宣伝失礼)
【Terms/車用語】
さ、と言うことでここからはおまけです。
いくら私のバイト先で日本語で全部説明が聞けるとはいえ、単語がわからないとなんかトラブったとき困るでしょ!と言うことで、有名っちゃ有名ですが、車のパーツにまつわる単語の違いを紹介していきます。なんてったってなんちゃって言語学徒なんでね、ここは外せません。でも、1つ1つ丁寧に解説してると本旨から逸れるので、ここでは涙を飲んで単語帳に留めます。小うるさい…詳細な解説は別記事にて。
ハンドル⇨wheel, steering wheel(操縦するための車輪)
handle(扱う)から来てるんでしょうね。アクセル⇨accelerator
accelerate+-er(or)を日本式に短縮しちゃったやつです。
加速する+-する人・道具サイドブレーキ⇨hand brake
最近の日本車はサイドブレーキがサイドじゃなくて足元のタイプも多いですよね。まあ「on the side of accelerator」と言われればまあそうなんですけど。足元タイプが主流になったら、英語はどう変わるんでしょうね。だってhand使わないじゃないですか。ウインカー⇨indicator
indicate(指し示す)+-erとかの話じゃなく、日本のは完全に愛称。正面から見ると車の顔がウインクしてるように見えるからでしょうね。
バイト中に日本語で接客してると、普段indicatorと英語では言ってるせいで、直訳が先に出てしまう謎の症状に苦しんでいます。
「この車はindica…方向指示器…ああウインカーが左側についてるので気をつけてくださいね」エアコン⇨air conditioner, AC
これもアクセルと同じ日本式の略し方ですね。lazyAussieはACとさらに短くして呼ぶことが多いです。ケアンズではもっぱらcoolerと呼ばれますよ。なんでかって?heater要らずだからです。バック⇨reverse
UNOで遊んだことある人ならご存知のリバースです。車のシフトにもRって書いてありますよね。こいつの頭文字ってわけです。バックミラー⇨reviewing mirror
「バックするときのミラー」……安直と言わざるを得ない!そもそもbackは動詞じゃない!!!うるさい!?ごめん!フロントガラス⇨front windscreen
窓ガラス全体をwindscreenと呼び、正面なのでfrontをつけてます。よく指紋が綺麗に落ちてなくてお局こと店長ママにお小言…ありがたいご指摘をいただくことがよくあります。パンク⇨flat tire
punctureの日本式略からできた和製英語ですね。英語ではパンクした状態のタイヤを表現するので、空気が抜けてフラット(平ら)になったタイヤ、と言う表現をします。車両⇨vehicle
カタカナ語がないんですが、標識なんかでもよく使われてるのでご紹介しておきます。carより広い言葉です。発音は「vいアコー」みたいな…?hは発音しません。大型車両⇨large vehicleみたいに使います。ガソリン⇨petrol
オーストラリアはイギリス英語準拠なのでgasではなくpetrolが主流です。ガソスタ⇨petrol station
英語ではスタンドではないので注意しましょう。stationはそもそもstayするところ、くらいですから、何も電車の駅に限らないんですね。レギュラー⇨unleaded
無鉛の、と言う意味です。ディーゼルはそのままdieselです。ハイオク⇨premium
これを機に初めて知りましたが、ハイオクってhigh octane number(オクタン価)の略なんですね。これまた日本的な略し方でした。
【Postscript】
今回もバイト先での知識を存分に生かしてドライブケアンズシリーズをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。今回の交通標識画像は、ケアンズわーほり仲間のKちゃん(@khdayoo)に作成してもらいました!この場をお借りして感謝を。
自分でも思ったよりドライブ絡みの知識が知らず知らずのうちについていてびっくりです。でもまあ確かに冷静に考えてみれば、収入源が
20分山道を登ったところにあるお土産物屋
レンタカー屋
Uber eats配達員
って言われたら、「この子ケアンズの観光と車のことなんでも知ってそ〜〜〜!!」って思われるのも無理はないですね。本人に観光欲が薄いんですよ。だからみんなが観光に行きたい時間帯、場所での仕事ができるんです。私みたいな人間がいるからみんなが観光楽しめるんだぞなんて傲慢なことを口走ってみる。
でも流石に、ケアンズに1年以上いてまだどの島にも行ってないどころか、水着持ってないし私の肉体の海水浸水率はくるぶしまでです、というと心底びっくりされます。お前は何しにケアンズへ?と、興味津々ではなく呆れ半分怪訝さ半分て感じで聞かれます。別に深い理由はないし、海は好きなんですよ。でもビーチで貝殻拾いながら鼻歌歌いながらぽつりぽつり裸足で歩くのが好きなだけ。時々スーパーハイテンションで飛び掛かってきてくれる大型犬と戯れて、飼い主の人とちょっと立ち話したり、そんなのが好きなんですよね。別に泳げないとは言ってない。てか自分が泳げるのかもわかりません。最後に水着で泳いだ記憶があるのは高校生なので。
てな訳で、ケアンズの陸上のことなら任せてください。海は知らん。差し当たり。知らんけど。
てわけで、またどこかでお会いしましょう!
Thank you for reading
Have a lovely day!
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