将来の予測が困難な時代における子育て
皆様はVUCAという表現はご存じでしょうか。
もったいぶらずに答えを言ってしまうと、
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧さ)
という4つの単語の頭文字を取って作られた単語です。
もともとは1990年代にアメリカ陸軍大学で地政学的リスクの高まりから使われ始めたみたいなのですが、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ビジネスシーンでも広く使われるようになったため、お聞きになったことがある方も多いのではないかと思います。
この表現が使われ始めた背景の大きなものをあげるとすると以下のようなものが挙げられると思います。
地域紛争や民族対立、テロリズムなどの顕在化による地政学的リスクの高まり
国境を越えた人・モノ・資本の移動の活発化および、世界経済の相互依存の深まりによるグローバル化の進展
インターネットの普及やデジタル技術の発展による技術革新の加速
地球温暖化や資源枯渇などによる環境問題の深刻化
つまり上記のような変化を受けて、
将来の予測が困難な時代の到来した!
を表現するうえでVUCAという言い回しが使われたわけです。
ただ、このVUCAという単語自体は、最近はほぼ聞かなくなったような気がします。
では、VUCAという単語が頻繁に使われていた当時と比べて、未来の予想が幾分かしやすい時代に現在はなったか?というと、むしろ当時以上に予想がしづらくなってきていると答える方がほぼ100%なのではないでしょうか。
そして、ChatGPTやMidjourneyといったAIの台頭がより将来の予想を困難なものにしているという主張に異論がない方がほとんどなのではないでしょうか。
当初は軍事レベルでとどまっていた危機感や焦燥感が、
ビジネス界に伝播し、
ついには一般個人にまで波及した時代!
数百年後の人類が使う教科書にはそんな風に”今”が説明されるのではないのかなと予想したくなるくらい、順調にVUCA感が増しているような気が個人的にはしております。
そういう時代背景もあってか、SNSやメディアでもネガティブな内容や、不安にさせられるような内容が増えているような感覚を覚えている人は多いのではないでしょうか。
子育てについてもご多分に漏れずで、子供たちの未来に暗雲が立ち込めているかのような感覚を覚えてしまうことが多いのではないでしょうか。
私も娘がいるからこそ、他人事ではないどころか、すごい自分事になってしまっており、娘、ひいては次世代の子供たちの未来に想いを馳せてしまいます。
デジタルネイティブならぬ、AIネイティブという肩書を背負うことになるであろう子供たち。
不信感を煽るような報道で攻撃の対象にされてしまっている”学校”というシステムで今なお教育されている子供たち。
社会人デビューする頃にはより一層グローバルな競争が激化している中に放り込まれるであろう子供たち。
年金制度や医療制度といった社会的な仕組みの持続可能性が疑問視されている中で老後に備えないといけない子供たち。
環境問題のツケを払わされる立場になる、とされている子供たち。
と、子供のことを考えれば考えるほど、思えば思うほど、不安を助長するような情報が多い中でふと思ったんです。ネガティブ情報は多いけど、ポジティブ情報えらい少ないな。。。と。大人の事情や、人間の認知の問題や、メディアやSNSの構造的な仕組み・課題を差し引いたとしても少なすぎでしょ!と笑。
でも、だから、ではないのですが、こういう背景もあってよく自分の中で思ってたんです。ポジティブなものを作る側にまわってみたいなと。でも一人ではできないからいろんな方々の協力が必要だなと。ただ協力をえるためにはまずは言い出しっぺの自分が何かしら始めないとなと。
そして今に至ります。
まだまだ抽象度が高いのですが、ここからはより具体的に自分の頭の中にあるイメージを話していきたいと思います。そしてその過程でこの”将来の予測が困難な時代”において、”子育て”というプロジェクトに取り組んでいらっしゃる方々の一助になりそうな情報を発信していきたいと考えております。
断っておくと、私自身も絶賛模索中です。
ただ、なんたって”将来の予測が困難な時代”ですからね・・・
決して実績や肩書に頼れない、ということではないと思うんです。
ただ、昔以上にリアルタイムで災害の現場中継するようなアナウンサー的な立ち回りが必要とされてきているのかなと。
つまりアジャイル開発的なアプローチが大事なのかなと・・・
ということで、興味のある方は是非ウォッチしておいてください。もっと言うと一緒にこのムーブメントの企画をする仲間になってください!と、赤の他人にプロポーズされた、みたいなシーンで今日は終えたいと思います。
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