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世界中の子供たちが仲間を見つける場所

今私の頭の中には具現化してみたいと思う考えがあります。

タイトルが少しネタバレ気味なのですが、その”考え”がどういうものなのか、について話す前に、今日はその考えに至るまでの経緯を少しだけ話したいと思います。

私には小学生になる娘がいるのですが彼女はマイクラやScratchやRobloxを使った創作活動が大好きです。

そして私個人としても色々な考えがありこの趣味をサポートしたいというスタンスにおります。

必要な機材の用意はもちろんのこと、家の近くにプログラミング教室がないため、オンラインのプログラミング教室に現在進行形で通わせているくらいです。そして私も娘につきあうために独学で勉強し、遊び相手になってあげています。

ただ思うんです。

この娘の溢れんばかりのパッションをほかの子とも共有できたらな~・・・

と。

というのも、娘の場合、まず兄弟がいない、というのと、同級生にマイクラやスクラッチをパソコンで遊んでいる友達がいないんです。親子で熱心にザビエルのごとく同級生の子たちにマイクラやスクラッチの素晴らしさを説くというルートもあるのですが、その前に私のお抱え顧問(ChatGPT4とGemini AdvancedとCopilot ProとClaude 3 Opus)にどうやって娘と同じ趣味の友達を作るかについて相談してみました。結果をまとめると、概ね以下の4つの提案がありました。

1.地域のイベントやキャンプへの参加
2.プログラミング教室等、学校外の教室への参加
3.学校に提案して活動をはじめる
4.オンラインコミュニティへの参加やSNS・アプリの活用

まず
1.に関しては調べましたがありませんでした。
2.に関しても調べましたがありませんでした。
3.に関しては無理とはいいませんが、かかる工数や巻き込まないといけない方々の属性を想像しただけで胸やけがしました。

ということで必然的に4.のルートに突き進み始めました。

私はfacebook,やinstagramといったSNSのアカウントを持っていない、という絶滅危惧種に分類される生き物だったのですが、これを機に色々と調べながら頑張りました。

結論から申し上げます。


難しすぎる笑。

ちなみに私が着手したアプローチは以下の通りです。

①地元のplaydateや子育てコミュニティ
minecraftやscratchという切り口ではないのですが、自分の子供が友達を作ることに協力したい、という点で利害が一致している人が多いと思ったので、主にfacebookとmeetupというプラットフォームを使ってアプローチをしてみました。住んでいる場所によってはうまくいくのかもしれませんが、色々試したものの私の住んでいるエリアではほぼ収穫らしい収穫がありませんでした。

②minecraftやscratchやプログラミングのコミュニティ
こちらに関してはfacebookやmeetupと違って、会える距離に住んでいる、という制約が外れたため、かなりターゲットが広くなり、色々と試していく中で結果的に一人、友達を作ることに成功しました。ただ、ターゲットが広くなった関係で私の工数は劇的に上がりました。あと、そもそも友達を探す手段としては確かに使えるのですが、設計的な観点でいうとどこまでいってもファンコミュニティであり、”友達がいない子供が友達をつくるためのコミュニティ”ではない、という点と、あくまでファンコミュニティであるため、属している子供たちの年齢層も子供とはいえ高く、ひいき目に見ても”辛勝”、といった結果でした。

③オンラインプログラミング教室への交渉
冒頭でも少し触れた通り、娘はオンラインプログラミング教室に通っているため、そこで同時に受けている子供たちと友達になれないか、オンラインプログラミング教室に打診をしてみました。ただ残念ながらNGとのことでした。そこでほかのオンラインプログラミング教室にも何件か声をかけてみたのですが、結論から言うと、生徒同士が連絡を取り合うことに関して積極的にサポートをします、というスタンスの教室は少なくともありませんでした。スキル習得をKPIに設計されている組織なので無理もないのかなとは思うのですが、ここまで生徒間の友情を育む、という視点がないのは驚きでした。

ということで改めて言わせてください。

娘がマイクラやスクラッチを一緒に遊ぶ友達を見つけるハードル、高すぎないか?笑。と。

私のSNSの熟練度の低さはあると思います。
6歳という年齢の低さもあると思います。
住んでいる地域にもよると思います。

ただ、それを差し引いたとしても、この難易度の高さはなんなんだろう・・・

自宅から徒歩圏内にいる友達に絞っているわけではないんです。この世の中にはマイクラやスクラッチやRobloxを遊んでいる子供はごまんといるはずなのに、そういった子供たちとオンラインで繋がるためのサポートをしているサービスのようなものはないんだろうか、と。

石をなげればコンサルにあたる、と言われるような課題不足供給過多のこのご時世にそんなはずがない!と思い、OpenAI・Google・マイクロソフト・Anthropic連合を疑うわけではないのですが、改めてではございますが、本腰を入れて調査をしてみました。

そして改めて感じました。

本当にない・・・

大人向けにはたくさん人と繋がるためのサービスやプラットフォームやアプリが用意されているにも関わらず、子供向けは皆無。

もしどなたか私がイメージしているようなサービスをご存じでしたら、是非教えていただきたいのですが、仮にあったとしても、ここまで工数をかけても見つけれないというのは大変恐縮ながら無いも同義、と捉えさせていただきたく、その前提でとりあえず話を進めます。

では何故ないのか?

この点についても調査をしていく中で私なりに感じた点を記述してみます。

1)プライバシー・安全保護というハードル
とにもかくにも一番大きい理由はここだと予想しています。アメリカではCOPPA、EUではGDPRという規制がある等、子供の安全を配慮するためにも子供向けのサービスはどうしても規制や制約が強くなります。

2)親というハードル
安全面についての懸念だけではなく、登録をしたり、調整をしたり、根回しをしたり、パソコンやカメラ等のインフラを整えたり、親にとって工数がかなりかかる、という点と、親のインターネットリテラシーの高さがある程度要求される、という点もハードルを高めている点だと思われます。

3)子供間の友情形成・維持というハードル
仮に親側の調整や根回しがすべて申し分ない形で実現したとしても、子供の友情形成・維持にはそれなりに忍耐と工夫が必要だと思います。

4)マーケットの小ささというハードル
想定されるターゲット層は小学生くらいだと思うのですが、そもそも小学生くらいの子供は別にインターネット上で繋がらなくても友達作りに苦労することはない、もしくは親としても子供の友達作りに重要性をそこまで感じていないというケースがほとんどなのではないかなと思うんです。つまりニーズがニッチすぎる、ということです。

5)客単価というハードル
最後は何といっても課金のしにくさです。子供がサービスを受ける側であるにも関わらず、親が資金の出し手となるため、親が満足するものや、親が価値を感じるものでないといけなく、なかなか子供視点でサービス設計がしずらい、という捻じれ現象みたいなものもハードルの高さに確実につながっていると思います。

と、ほかにも細かい点をあげればきりがないと思うのですが、主要なものだけをとりあえず挙げてみました。

と、この向かい風しかなさそうな状況で私がどう感じているか、脳内をお披露目すると・・・


是非実現してみたい・・・



そして冒頭の一文に戻るわけです・・・

I HAVE A DREAM


数人友達を見つけるくらいなら時間をある程度かければ今ある手段でできます。

公園で遊ぶ友達であればたくさんつくれます。

なんだったら友達なんてできなくても私がずっと相手してあげるよ!という方向性もなしではないです。

ただ・・・


せっかくデジタルという大海原を航海できる時代になったわけだから・・・

せっかくAIを筆頭に多くのことを民主化・コモディティ化してくれるテクノロジーが誕生し始めているわけですから・・・

せっかく娘がマイクラやScratchやRobloxを使った創作活動という非常にポテンシャルを感じさせる趣味にはまっているんだから・・・

せっかくポジティブ不足ネガティブ過多な世の中なんだから・・・

せっかく”答えがない”、という大義名分を得れる時代背景なのだから・・・



どうせならただ遊ぶだけの友達を作るのではなく、一緒に学びを追求したり、一緒にプロジェクトに取り組めるような”仲間”作りをするような仕組みをつくれないかなと・・・

どうせならマイクラやスクラッチにとどまらず、様々なスキルやパッションを共有・交換できるような仕組みはつくれないかなと・・・

どうせなら国や文化や言語を飛び越えれないかなと・・・

どうせなら”場”ではなく、”エコシステム”を目指せないかなと・・・



と、抽象度の高い”妄想”が水を得た魚のように縦横無尽に泳いでいる状況であるため、今後順次具現化をしていきたいと思います。

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