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育児って本当はどのぐら大変なの?

少子化の時代、政府は必死に若者に結婚して子供を作って貰おうとアレコレと手を焼いているが、なかなか思うようにいっていないのが現状だ。

若者が結婚して子供を作ることに二の足を踏んでしまう理由は一つではない。若者の恋愛離れによる婚姻数減少DINKSの増加、不景気による先行きの見えなさ……様々な出生数低下の理由が存在しているわけだが、そんな中で決して相手がいないわけではない若い男女が子供を作ることに二の足を踏んでしまう大きな理由、それが『育児の負荷が怖い』というものだろう。

以前に筆者は記事でも書いたが、子供はめちゃくちゃ可愛いし育児も何だかんだやってみれば何とかなるものである。ただそうはいっても、自分が経験していないものに対しては不安を感じてしまうのが人間である。大丈夫なんとかなるよ!と言われただけでは育児への不安は解消されないはずだ。

現代社会では核家族化が進み、親戚の赤ちゃんの世話を手伝った経験のある若者の数は減少している。育児というものがいったいどれほど手がかかって大変なのか?を若いうちから育児に関わって把握することは難しい時代なのだ。

調べようとネットを検索すれば『一瞬目を離しただけで子供が川に!』『保育園で起きた悲劇!食事をのどに詰まらせる。原因はリンゴ!』『ベッドガードに気をつけろ!うつぶせ寝で窒息死の危険あり!』などといった恐ろしい育児中における乳幼児の死亡事故のニュースが飛び込んでくる。

気を取り直してSNSで育児垢をチェックすれば『新生児の育児は24時間目が離せない地獄!』『『イクメンになるはずだった産休旦那がまさかの育児鬱に!』『子供の育児の性で私のキャリアは絶たれた!』などと言った育児中のママ垢による阿鼻叫喚が響き渡っている

育児ってそんなにヤバいのか?と思いきや中には『サラリーマンとしてしっかり働けている人にとっては育児何て簡単』『今は保育園やベビーシッターなどの育児支援を国や企業が用意しているから大丈夫だよ』『布オムツの昭和じゃあるまいし紙おむつや液体ミルクを使えば新生児育児の言うほどきつくないよ』『夜泣きは夫婦分業で対処すれば無問題』『きついのは乳児期だけ』などという、育児に前向きな情報も見つけることが出来る。

ネットで調べてみても育児がどれだけ大変なのかは中々わからない。まわりでも20代で子持ちの友達ほとんどいない。一体本当のところどうなのよ育児……と若者が不安を感じてしまうのも当然である。

また育児の負荷の不透明さは何も若者だけが不安がっているわけではない。今や初婚年齢は男女ともに30代前後、アラサーという中年に片足を突っ込んでいる男女もこれから老いていく肉体で挑まなければならない育児の負荷に戦々恐々としているのが令和日本の実情である。

そこで今回は『育児の負荷ってぶっちゃけどうなの?』『育児に相性の悪いのはどんな性格の人?』『どうすれば楽しく育児ができるの?』など、これから育児を迎える人が知りたいであろう情報について書いていこうと思う。


1.育児の負荷ってぶっちゃけどうなの?

まずは育児の負荷についてである。育児の負荷については下記の公式で求めることが出来る。

育児負荷=(養育負荷+こだわり負荷)×子供の数

ここで理解して欲しい概念がある。それが育児の『養育負荷』『こだわり負荷』である。

養育負荷とはおむつを替えたり子供の服を洗濯したり、食事を準備して食べさせたりといったどの家庭でも変わりない子供の養育にかかる負担のことである。

それに対して、こだわり負荷とは子供の離乳食は全て手作り、幼児教育に取り組む、子供の睡眠リズムは毎日必ず同じに整えたい、新生児期は完全母乳で育てたい、などといったその家庭それぞれが持つ子供の教育方針のこだわりなどによって発生する負荷のことである。

養育負荷とこだわり負荷の和に子供の数をかけたものがその家庭の育児の負荷となるのである。つまりこだわりが少なかったり、子供の数が少なければ育児の負担は低下することになる

早婚の元ヤンキー家庭が子沢山でも意外と育児で鬱になりいくいのは実家が近く最強の育児支援クアッドジジババヘルプを受けられることも多いが、それ以上に育児へのこだわりが少ない家庭が多いからである。100点の育児を求められば求めるほど育児は複雑で難解なものになっていく。

育児ノイローゼや産後鬱などがこれほど注目されるようになったのも育児に関する情報が溢れすぎて、完璧な育児を目指す夫婦のこだわり負荷が膨れてパンクしてしまうからだ。

昔のような虫歯菌なんて無視して親子でスプーンを使いまわしたり、栄養素も適当で塩分の多い煮物を子供に食べさせたり、子供の頭の形や歯並びなどもなるようになればいい、といった生きてさえいれば無問題!な育児は今の時代は”雑な育児”として受け入れられない家庭が多くなっているのだ。

子供が一人であればかなりこだわった育児でもこなすことができるのであるが、2人3人と子供の数が増えるほどに、育児へのこだわりを持ちすぎると追い詰められてしまうケースが多くなってしまう。

ツイッターではまともに働いている男性ならワンオペ育児も楽勝!という意見もよく見かけるが、母乳も出せないパパさんが乳児と幼児の二人をワンオペ育児するのは相当な負担である。ライン工やフォークリフトを運転してルーチンワークしている方が確実に楽なはずである

特に年子や双子のケースは大変だ。この場合はよほど体力に満ち溢れた若い夫婦でもない限りは、過度なこだわり育児は諦めてある程度おおらかで臨機応変な育児を目指した方が無難である。子供の将来のためにと育児にこだわりすぎて、子供たちが大好きなママやパパが育児鬱で笑顔を失てしまうなんてあまりに本末転倒である。

育児で思いつめないために大切なのが子供を教育するのではなく養育する、健康で元気に育ってくれればそれでいい、と割り切って考える気持ちである

誤飲やうつぶせ寝による窒息、台を上って高所からの転落、外を散歩中の事故など、致命的な事故さえ防ぐことだけを意識して、こだわりに縛られ過ぎずに、市販の離乳食や液体ミルクなどを上手く活用していけばよいのである。

2.育児に相性の悪いのはどんな性格の人?

育児に相性が悪い人の特徴は3つある。

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