私が公務員に向いていない理由

大学生のころ、そして会社に入社して1年くらいたった頃によく友人との間で話題に上がったテーマが「公務員にならないか」というものでした。当時から「顔が公務員っぽい」とはよく言われたものの、悩みながらもなんとなく選ぶことのなかった進路です。なぜその道を進まなかったのか、当時はうまく説明できませんでしたが、今ならなんとか言語化してみることができそうです。

資本主義的な考え方がわりと好き

まず一つに自分は「資本主義的考え方が好き」というのが理由として考えられました。利益を追求するという市場の動き、目標というのがシンプルで好感を持ってます。もちろんこの考え方には、やれ「ノルマ」だ「実績」だと常に追い立てられる負のイメージもあります。しかし、言い換えれば成果を出すというゴールが分かり易いともいえます。

かなり偏った見方ですが、公務員の仕事は公のものなのでゴールは「利益」ではなく「安定」とか「幸福」という漠然としたものな気がします。また、それを一部の人にではなく市民や国民など「みんな」に提供するというのが大きく会社とは考え方が異なります。「みんなで幸せに」「みんなが平等に」と言うのは簡単ですが、実現することが非常に難しい課題の解決を担っている。私は公務員の仕事に対してそんなイメージがあります。

有事は家族のそばに

公の存在というイメージがあるためかもしれませんが、公務員は有事の際に過酷な労働環境になっているイメージがあります。自分の家族の安全も大切ですが、より大人数の市民や国民が助けを求めているタイミングでは家族優先の行動を取ることは非常に難しいのではないでしょうか。

そうして自分のことを後回しにしても、支援活動を優先させて行動してくれている人がいる。だからこそ、迅速なインフラの復旧などが実現されていると思うと本当に感謝しかありません。しかし、それだけ負担の大きさも想像以上だと考えたとき、自分にその仕事が全うできる自信はあまりありません。

周りの誰かが困っていても、まずは自分と自分の周りの大切な人のために行動したい。自分のこんな考え方を悪く言ってしまえば「自己中」なのかもしれませんね。自己中な公務員がいないとは言い切れませんが、悩んだり葛藤しながらもみんなのために行動している公務員の方々は本当に尊敬しています。

公務員は大変な仕事

入社して仕事の大変さに疲弊し始めたころ、「公務員になって楽をしたい」と同期とぼやいたこともありました。そして、中には実際に転職して公務員になった人もいます。それでも、「公務員=楽」というのは間違ったイメージなんだろうなと思ってます。

中には5時9時という働き方が出来ている人もいるかもしれませんが、いわゆるブラック企業ならぬブラック自治体もあるでしょう。自分が帰宅中に見る役所はたいてい明かりが煌々としています。遅くまで働かれている方がいるのを知っているため、「税金泥棒」だとかっていう悪口はありえないです。

時には、「平日休みを取らないと役所にいけないなんて不便!」とかってぼやくことはあります。それでも、自分たちと同じように公務員の方が働いてくれているから、公共サービスを享受することが出来ています。ほんと感謝感謝です。

公務員になれなかった、ならなかった自分はまずは自分の会社で出来ることを努力していこうと今は考えてます。

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