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米国株 チャートから見える景色🗽7/29(金)

◆ チャート確認の前にマーケット動向を振り返り👀✨

6月中旬、S&P500が弱気相場入り
⭐️6/16(金)日中 S&P500 年初来安値3,636.87

6月下旬、リセッション(景気後退)懸念が高まる
⭐️
その後、反発するも3,945辺りで押し戻される

7月上旬、リセッションの先にある世界を探り始める
FRBの金融政策が「積極的でなくなる日」を探り、今秋以降に利上げペース減速の期待を見出し始め、リスクオンな株価上昇の展開
⭐️それでも、3,900を超えると何度も押し戻される展開

7月中旬、「インフレ懸念」を脱し、次の注目は「企業決算」へ
13(水)CPI(消費者物価指数) 9.1%で物価圧力の勢いの強さが裏付けられ、利上げ加速懸念で、いきなり7月FOMCにて100bp利上観測が台頭しリスクオフへ

しかし、14(木)寄り前にPPI(生産者物価指数)発表以降は高インフレによるFRBの利上げ加速、リセッション懸念、経済需要減速と不安が広がる中
商品価格が下落、利回り低下に結びつき✨
⭐️マーケットは『インフレ懸念』後の姿を模索し始める展開📈で反発😉💫
⭐️それ以降、3,900を下回ることなく上値を模索する展開へ

⭐️株価の注目は『インフレ懸念』から脱し、本格化した『企業Q2決算の行方』に投資家の視線が移る

7月下旬、高インフレ、景気後退懸念の中でも好決算が続く

7/27(水) FOMCで75bp利上げ発表後、パウエル議長の記者会見では
今後の金融政策は「データ次第」で「利上げペース減速」期待が広がり投資家心理が改善される

加えて、大手ハイテク企業の好感させる決算が続き株価は3日連続の大幅上昇に
7/26(火) Googleの親会社、Microsoft、28(木) Apple、Amazon



◆ 週末企画として、ETFと個別銘柄のチャートをまとめてみました

テーマとして
主要ETF、大型グロース株、シクリカル株、ディフェンシブ株

時間軸として
週足(約3年)、日足(約10ヶ月)、30分足(10営業日)、5分足(1日)

グループ毎に分けた個別銘柄を テーマや時間軸に分けて

ひとつの角度から評価する「絶対評価」に加えて
様々な角度から比較評価する「相対評価」を踏まえて
見つめ直すと新たな発見、気付きがあります💡✨

「株価は神聖なもの」であり
「株価には先見性があります」
チャートを様々な角度で見つめ直すとヒントがいっぱい🍀

◆ 尚、こちらで紹介しているチャートはFinviz.com より

https://elite.finviz.com/quote.ashx?t=SPY


良質な情報と共に🍀




① 主要ETF

SPY:SP500 ETF
VIXY:VIX指数 短期先物 ETF
USO:米国 原油 価格連動 ETF (United States Oil)
IEF:米国国債7-10年  ETF
※債券価格の動きは利回りとは逆の動きになります(債券価格上昇→利回り低下)


①-1 主要ETF (週足) 約3年間

SPY:2022年に入り大幅下落、6月中旬には弱気相場入りしましたが、その後反発、7月は月間で2020年以来の大幅反発、サマーラリーを演じる

VIXY:VIXY指数の短期先物を参照にしたETFの為、中長期的には下落し続けるのでご注意下さい

USO:コロナ禍の中、2020年3月に反転、2022年ウクライナ危機で上昇加速

IEF:2022年に入り、FRBによる利上げ加速で債券価格が急落、利回りは上昇。6月中旬以降はIEFが反発し、利回りが下落に転じる


①-2 主要ETF (日足) 約10ヶ月間

⭐️6月中旬以降、景気後退(リセッション)懸念が高まりましたが。一方で、相場の転換点を模索する展開へ🙆‍♂️✨ 7月はサマーラリーを演じる📈

SPY:S&P500が6/17(金)日中の年初来安値3,636をつけてから反発に転じる。7月中旬までは3,900超えて何度も押し戻されるも、7月下旬のFOMCで75bp利上げ、その週の大型ハイテク企業の決算を乗り越え一段高で4,100の節目を突破

VIXY:不安定な投資環境が続く中、6月中旬以降は株価が反発し始め、VIX指数の上値がだんだん抑えられる。7/21(金)は21ポイントまで低下📉リスクオン前進
※ VIXYが下落=VIX指数低下=リスクオン傾向

USO:2022年に入り、上昇基調が続くものの、6月上旬につけた120ドルをピークに反落。景気後退による需要減退で原油価格は下落し、一方で供給懸念が注目されると反発する展開を繰り返すも、だんだん上値を切り下げる📉傾向

IEF:2022年に入り、下落基調が続き、利回りが上昇。現在は6月中旬の3.5%をピークに利回りは下回る水準で推移。


①-3 主要ETF (30分足 10営業日) 7/18(月)-29(金)

⭐️7/25(月)-29(金)では、27(水)FOMCの75bp利上げを乗り越え、年後半の利上げペース減速を期待する流れに転じる

⭐️大型ハイテク企業の決算発表も好感される展開になり株価が一段高

SPY:27(水)FOMC後は株価3日連続上昇🙆‍♂️

VIXY:株価上昇で投資家心理改善されVIX指数低下🙆‍♂️

USO:原油価格はピークアウトしながらも供給懸念が根強く高値推移

IEF:債券価格上昇で、利回り低下が続く🙆‍♂️
 景気後退を織り込む経済統計を受け、利上げペース減速期待で利回り低下


①-4 主要ETF (5分足 1日) 7/29(金)




② 大型グロース株

MSFT:マイクロソフト
AAPL:アップル
TSLA:テスラ
NVDA:エヌビディア


②-1 大型グロース株 (週足) 約3年間

2022年の年初から下落し続けてきましたが、6中旬から反発に転じる


②-2 大型グロース株 (日足) 約10ヶ月間

MSFTAAPL、TSLA:Q2決算が好感されしっかり反発🙆‍♂️

NVDA:半導体株の決算ミスが続き出遅れ🙅‍♂️


②-3 大型グロース株 (30分足 10営業日) 7/18(月)-29(金)

・MSFT:26(火)引け後決算

・AAPL:28(木)引け後決算


②-4 大型グロース株 (5分足 1日) 7/29(金)




③ シクリカル株

景気動向によって、業績が大きく変動する銘柄のこと
「景気敏感株」「景気循環株」とも呼ばれます

特性として、景気後退局面では業績の落ち込みが激しく
逆に景気拡大局面では業績の伸長が著しくなります

シクリカル株へのお薦めのタイミングは、「これから景気が良くなるのでは?」という局面に投資するのが良いと一般的に考えられています

CAT:Caterpillar(キャタピラー)、世界首位の重機メーカー
JPM:JPMorgan Chase & Co.、世界有数の金融グループ
DAL:Delta Air Lines(デルタ航空)、世界有数の航空会社
UPS:United Parcel Service、世界首位の小口貨物輸送会社


③-1 シクリカル株 (週足) 約3年間

コロナ禍の中、2020年下期のワクチン接種が広がり、リベンジ消費期待など需要回帰、景気回復期待で上昇

2022年に入ると景気後退懸念の高まりと共に株価は下落、上値重い展開へ🙅‍♂️


③-2 シクリカル株 (日足) 約10ヶ月間

米国において3月25bp、5月50bp、6月75bpと利上げが加速する中、インフレ抑制の為、FRBが進める積極的な金融政策により、景気が減速→後退が意識され、シクリカル株は下落幅を拡大😰


③-3 シクリカル株 (30分足 10営業日) 7/18(月)-29(金)

7月に入ると、FRBの利上げペース減速期待が広がり下げ止まり、反発を模索


③-4 シクリカル株(5分足 1日) 7/29(金)





④ ディフェンシブ株

景気サイクルに左右されにくい銘柄のこと
「守りに強い株」ということになります

特性として、景気後退局面が到来したとき、比較的業績の悪化が少ないような業種を指します

ディフェンシブ株への投資タイミングは、「これから景気が悪くなるのでは?」ということが心配される局面に投資するのが良いと一般に考えられています

PFE:Pfizer(ファイザー)、世界最大級の製薬メーカー
PG:P&G(プロクター&ギャンブル)、世界最大の日用品メーカー
VZ:Verizon(ベライゾン)、通信サービス世界最大級、米国ではAT&Tと2強
AMT:American Tower(アメリカン・タワー) 米国REIT、放送用タワーなど保有


④-1 ディフェンシブ株 (週足) 約3年間

コロナ禍で米国株が全般的に反発する局面でもディフェンシブ株は相対的に軟調な動き

しかし、2022年に入り一転、利上げ、高インフレ、景気減速→後退が意識されると共にディフェンシブ株は物色され直され始め、底堅い株価推移へ😉


④-2 ディフェンシブ株(日足) 約10ヶ月間

2022年に入り、3月に利上げ開始、米国債10年利回りが上昇する中、株価の上値が重くなる

5月FOMCにて50bp、6月75bpと利上げが加速し、米国株全体が下落基調になるとディフェンシブ株は物色され直し、「守りに強い株」としてのヘッジの役割を果たす展開に👍


④-3 ディフェンシブ株(30分足 10営業日) 7/18(月)-29(金)

2022年の厳しい投資環境の中でも底堅く推移したディフェンシブ株でしたが、最近のFRB利上げペース減速タイミングが探られ始め、景気後退局面でも株価の注目が「インフレ懸念」を脱し、グロース株が買い戻され、一方でディフェンシブ株は上値重い展開に😅

今週25(月)以降は米国株全体が反発を演じる中、上昇を演じていましたが、決算でミスしたPFE、PGは大幅下落


④-4 ディフェンシブ株(5分足 1日) 7/29(金)




⑤ パフォーマンス比較

上記①〜④ではそれぞれのテーマに分け、時間軸ごとにチャートをまとめていましたが、こちらではパフォーマンス比較してみました
チャートを並べるだけでなく、相対比較してみると動きの違いが一目瞭然😉💫


⑤-1 比較(2019/9/6-、約3年間 )
   主要ETF、大型グロース株、シクリカル株、ディフェンシブ株


⑤-2 比較( 2021/9/3-、約10ヶ月 )
   主要ETF、大型グロース株、シクリカル株、ディフェンシブ株


⑤-3 比較( 10営業日 )
   主要ETF、大型グロース株、シクリカル株、ディフェンシブ株




⭐️将来の株価は 「神のみぞ知る世界」

それでも、マーケットには未来を探る為のヒントはあるハズ❣️と私は思います

テクニカル分析のやり方は人それぞれ♪
こちらで紹介したようにテーマ、時間軸で分けて相対的に見渡すことによって
また、パフォーマンス比較をすることによって
見えてくる景色も変わってくると思います

新たな発見、気付きの一助になることが出来るように頑張っていきます😄✨




尚、まとめるにあたり下記の情報を参考にしています

https://str.toyokeizai.net/-/shikiho_usa/

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?OutSide=on&_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&getFlg=on&burl=search_market&cat1=market&cat2=report&dir=report&file=market_report_fo_hiro_190213.html


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